数少ないベルギーが舞台&作家の翻訳小説をまとめています。
オランダ語、フランス語、ドイツ語の3つの公用語を持つベルギー。
そんな、ベルギー・オランダ語圏のフランダース文学などを掲載。
ベルギー作家の小説
「残念な日々」 ディミトリ・フェルフルスト(著)
金の栞賞、金のフクロウ文学賞読者賞 受賞作
高校生によるインクトアープ賞 受賞作
フランダース文学の新星による自伝的物語。
ベルギー、フランダースの小さな村。生まれたての息子を自転車の郵便袋に入れ、飲み屋を巡り見せびらかす父。ツール・ド・フランスさながらの酒飲みレースを行なう呑んだくれの叔父達。ひとり奮闘する祖母。チャーミングなキャラクターと共に、著者の貧しく、愛情に満ちた少年時代ーー
「フランダースの声 現代ベルギーアンソロジー」フランダースセンター(編集)
現代ベルギー小説のアンソロジー
ベルギーの日常などが綴られた5編からなる短編集。
フランダース地方の風景や匂いが漂ってくるような作品群。
ベルギー・オランダ語圏の翻訳された文学として貴重な1冊と言えるのではないでしょうか。
「火曜日」 ペーテルス・エルヴィス(著)
ベルギーにおけるオランダ語文学の「現在」
いつもと変わらない火曜日。ブリュッセルに暮らす老人は思い出す。
若い頃の無軌道な生活、共に過ごした女性達、動乱期のコンゴで過ごした日々を・・
「モンテカルロ」 テリン・ペーテル(著)
ベルギーにおけるオランダ語文学の「現在」を紹介するシリーズ第2弾。
1968年、モンテカルロ。F1モナコグランプリで爆発事故が起き、人気女優が巻き込まれてしまう。。身を挺して彼女を救った整備士は、大やけどを負うが一命はとりとめ!?・・
「ネムレ!」 アンネリース・ヴェルベーケ(著)
マーヤは、極度の不眠症になる。。酒も薬もカウンセリングも彼女を救うことは出来ない。眠れない苦しみの中、彼女は夜の街を彷徨う・・ そんなうち、「仲間」となる一人の中年男と出会い!?・・
「戦争とテレピン油」 ステファン・ヘルトマンス(著)
[2016年] ニューヨーク・タイムズ年間ベスト10
第一次世界大戦を絡めた戦争文学
1981年に世を去った祖父は、半生を2冊のノートに綴っていた。戦争の記憶とその生涯を。気高く美しい母をーー
ベルギーが舞台の小説
「喜べ、幸いなる魂よ」 佐藤 亜紀(著)
[第74回] 読売文学賞 受賞作
第3回(2023年)みんなのつぶやき文学賞【国内編】第1位
幼馴染み2人の愛の物語。純文学
18世紀ベルギー、フランドル地方の小都市シント・ヨリス。亜麻を扱う商家で育てられたヤネケとヤン。生涯単身を選んだ半聖半俗の女達が住む「ベギン会」に移り住む。。ヤンは、ヤネケと家庭を築くことを願い続けるが、やがてフランス革命の余波が及び!?・・
「死都ブリュージュ」 G. ローデンバック(著)
ベルギーの詩人・小説家のローデンバックによる黄昏の世界
灰色の都ブリュージュ。愛する妻を失い悲嘆のユーグ・ヴィアーヌが出会ったのは、亡き妻に瓜ふたつの女、ジャーヌだった・・