イタリア小説で面白いのは何!?観光にもおすすめ14冊

イタリア小説

ミステリーや警察小説など、イタリアが舞台の小説を14選で掲載しています。

古典的なものや文学というよりも、比較的最近のライトな翻訳小説を中心にしています。

イタリアへの旅行や観光の時にもおすすめの小説です。

イタリアの作家!?

知名度が高く、古典の文学的なものでは、ダンテの「神曲」ボッカチオの「デカメロン」が有名です。

小説家では、20世紀イタリアの国民的作家とされ、幻想文学や児童文学などが多いイタロ・カルヴィーノもいます。

馴染みと人気が高いイタリア作家に、ウンベルト・エーコがいます。

ブッツァーティも現代文学の作家として有名です。

 

イタリア作家の小説!?

近年のライトなミステリー、警察小説などを中心に掲載しています。

「薔薇の名前」 ウンベルト・エーコ(著)

このミステリーがすごい!1991年版【海外編】第1位

中世の北イタリアの山地、修道院の図書館を舞台にしたミステリー

言わずと知れたウンベルト・エーコの名作で、映画化もされています。

 

「カルニヴィア」 ジョナサン・ホルト(著)

ヴェネチアを舞台にした警察小説「カルニヴィアシリーズ」は、イタリアの文化、風習、歴史などが織り込まれたミステリーです。

カルニヴィア1<禁忌>、カルニヴィア2<誘拐>、カルニヴィア3<蜜謀>の3作品があります。

1では、ユーゴ内戦ネタ。2では、第2次大戦中のパルチザンなど、奥の深い要素もあり、個人的にもおすすめです。

史実、宗教(ファシズム、パルチザンなど)や憲兵隊などの警察機構の日本との違いなども記載されていて、知識の勉強になる記述も多いです。

 

「インフェルノ」 ダン・ブラウン(著)

フィレンツェが舞台のダンテの「神曲」を巡る物語

現在のコロナ情勢を予感させるような人口密集による感染者の蔓延、パンデミックなどについても書かれています。

人口爆発による問題点やペスト(黒死病)のことなど、コロナ時代に読むと面白い1冊かもしれません。

ピッティ宮殿を駆け回るところなど、フィレンツェの建築の裏側も

 

「パードレはそこにいる」 サンドローネ・ダツィエーリ(著)

ローマを舞台にしたミステリー警察小説です。「パードレはもういない」など、続編も発売されています。

前半までは様々な情報や描写も含めて面白かったですが、後半(下巻)に入ると間延びした感じがしなくもなかったです。

 

「汚れた雪」 アントニオ・マンジーニ(著)

汚れた雪
東京創元社
発売日:2020/2/28

2020年に翻訳発売された新しいイタリアミステリーです。

イタリアでは9作まで出ているそうですが、翻訳としては第1弾です。

スキー場ミステリーの警察小説です。

ローマでの不祥事からアルプス山麓の町に来たキャラクター色の立つ警察官(主人公)。小さい町での殺人事件に挑み・・!?

 

「誘拐」(P分署捜査班) マウリツィオ・デ・ジョバンニ(著)

イタリア発の人気警察小説シリーズ

「集結」(P分署捜査班)に続き、最新作「誘拐: P分署捜査班 」が発売されています。

2017年からイタリアで連続テレビドラマの放送が始まっているそうです。

 

「七つの墓碑」 イーゴル デ・アミーチス(著)

ナポリ近郊が舞台のサスペンス・ミステリー

悪人が多いマフィア的な小説

 

「老いた殺し屋の祈り」 マルコ・マルターニ (著)

老いた殺し屋の祈り
ハーパーコリンズ・ジャパン
発売日:2021/2/17

マリアーノ・ロミーティ文学賞【デビュー作部門】受賞

ノスタルジックな感じも漂うイタリアン・ノワール

イタリア映画の脚本家としての経歴がある著者の小説デビュー作

還暦を過ぎた組織の殺し屋の主人公。マルセイユの犯罪組織のボスの右腕でありながら組織に楯突き、イタリア中部の小さい町に向かうが!?・・

 

「失われた女の子」ナポリの物語4)エレナ・フェッランテ(著)

ナポリの物語4部作として、4冊翻訳発売されています。

日本翻訳大賞の最終選考5冊にも選ばれました。

 

「失われた手稿譜」 フェデリーコ・マリア・サルデッリ(著)

2015年ジョヴァンニ・コミッソ文学賞(小説部門)受賞

ミステリー風のノンフィクション小説。

作曲家ヴィヴァルディの自筆楽譜が辿った数奇な運命の謎を追いかけます。

フィレンツェの音楽アカデミーで指導した経験や音楽学者、研究者としての業績がある著者ならではの作品と言えます。

 

「Q」 ルーサー・ブリセット(著)

Q 上
東京創元社
発売日:2014/4/28

「ウンベルト・エーコが覆面作家として書いたのでは!?」と噂にもなった1冊です。

結局は違う著者だということがわかりましたが、大いに話題になりました。

作風が似ている著者は、次作も執筆しています。

 

「マルコ・ポーロの見えない都市」 イタロ・カルヴィーノ(著)

現代イタリア文学を代表する作家の名作、幻想小説

マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となり、空想都市(巨大都市、無形都市)の報告を描く、奇想に満ちた寓話的世界

《我々の祖先》3部作の「木のぼり男爵」「不在の騎士」「まっぷたつの子爵」などもあります。

 

「タタール人の砂漠」 ディーノ・ブッツァーティ(著)

作家ディーノ・ブッツァーティの代表作

現代イタリア文学として有名です。



イタリアの警察小説【あらすじ&レビュー】

イタリアが舞台のミステリー警察小説とハードボイルドのレビューを書きました。

「カルニヴィア1 禁忌」 ジョナサン・ホルト(著)

カルニヴィア4.0

ヴェネチアを舞台にしたミステリー警察小説。

3までのミステリシリーズとなっています。

レビュー

ダビンチコードとミレニアムを合わせたような感じで良作だと思いました。

特に、「1の禁忌」はユーゴ内戦ネタで面白かったです。

インターネットのSNS創設者ダニエーレを巻き込みながら解決していくストーリー展開が面白いです。ヴェネチアの街描写なども多く、世界観に浸れました。

様々な情報がありながらうまくまとまっているので、読みやすいミステリ警察小説としてもおすすめのシリーズです。

 

「汚れた雪」 アントニオ・マンジーニ(著)

警察小説3.5

イタリアの北西端、フランス、スイスと国境を接するイタリアで一番小さい州、ヴァッレ・ダオスタ州のスキー場が舞台の警察小説です。

レビュー

謎解きの妙と小さな伏線がミステリとして単純に面白かったです。

警察小説としてもミステリーも面白く、イタリアの魅力も程よく詰め込まれていました。

冊子が薄く、320ページ程度なので、サクッと読めるよ

主人公の過去の闇と謎を残しつつ・・

検索官が行政の指揮下にないという欧米諸国にも類を見ないイタリア独特の司法制度
検索官と裁判官が司法に携わる同等の地位を持ち、両者あわせて「司法官」と呼ばれているそうです。

イタリア警察小説

モンブランマッターホルンなど4千メートル級のアルプスの名峰の周辺が舞台で、個人的にマッターホルンに行ったことがあるので、想いを馳せて楽しめました。

個性溢れる主人公の刑事は、クラークスの靴で雪山行っちゃうという・・
(スウェードだから水分吸い込むし、底がゴムだから滑るだろうに・・、10代の頃よく履いていたからわかる描写に共感しながら)

 

「暗手」 馳 星周(著)

暗手2.0

イタリアが舞台のハードボイルド小説です。サッカー賭博がテーマ

台湾野球の八百長を題材にした「夜光虫」の続編

登場人物は前回から引き継いでる部分はありますが、物語は別のものとなっています。

夜光虫ほど骨太感もなく、書き下ろしのように感じてしまいました。

ただ、ストーリーが比較的単純なので、ぶ厚いながらもいっき読みできる軽さがありました。

暗手
KADOKAWA
発売日:2017/4/26

 

おわりに

「薔薇の名前」を掲載しましたが、「薔薇の名前」を解説したテキストもおすすめです。

 

「スペインが舞台の小説(ミステリ)」の記事も書いてます。

 

「フランスが舞台の小説」の記事も書いています。

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