アフリカ大陸の中央に位置する国々の小説をまとめています。
コンゴ、エチオピア、タンザニア、セネガル、ガーナ、ケニア、ジンバブエなどの作品を掲載しています。
アフリカ文学の名作やミステリー、短編小説などを掲載しています。
中央アフリカ大陸が舞台の小説
コンゴが舞台の小説
「もうすぐ二〇歳」 アラン・マバンク(著)
コンゴの大都市ボワント=ノワ ールが舞台の自伝小説
1970年代後半、12歳の少年ミシェルの周りで起こる波瀾や出来事。自国は、マルクス・レーニン主義一党独裁体制。ラジオからは、テヘランアメリカ大使館人質事件などのニュースが流れる。。
著者の青春の思い出を下敷きに、不思議な体験を描く1冊。
「闇の奥」 ジョゼフ・コンラッド(著)
名作「ロードジム」で知られる作家ジョゼフ・コンラッドの傑作
コンゴを舞台に著者自身の実体験をもとにした作品。大自然の魔性と植民地主義の闇。
舞台は違いますが「地獄の黙示録」で映画化
19世紀末、船乗りマーロウは、アフリカ大陸の中央部に派遣される。奥地出張所に象牙貿易で業績を上げた社員の噂を耳にし、大密林を分け入り、最奥地にたどり着くが!?・・
「ケルト人の夢」 マリオ・バルガス=リョサ(著)
ノーベル文学賞作家の一大叙事詩
ノーベル文学賞受賞後、第一作目となります。
1916年、大英帝国の外交官だった男は死刑にされるが、植民地主義の恐怖を暴いた英雄であった。。
舞台はアイルランドというより、コンゴやアマゾンが中心ですが、掲載しました。 フィクションと事実がおりなす物語。
「禁断領域 イックンジュッキの棲む森」 美原 さつき(著)
パニックサスペンス
大学院で霊長類学を研究する季華。研究室に、コンゴの道路建設に関するアセスメントへの協力依頼が米国企業から舞い込む。調査隊は、ボノボの生息地を目指し、コンゴの大地を進む。しかし、調査地付近の村で、人々は何者からに殺され!?・・ 霊長類学の聖地で何が!?・・
エチオピア
「影の王」 マアザ・メンギステ(著)
エチオピア人作家によるエチオピアの女性兵士達の物語
1935年、エチオピア。孤児になった少女ヒルトは、将軍の家にお手伝いとして匿われる。そんな折、ムッソリーニ率いるイタリア軍の侵攻の足音が近づいてきて!?・・
タンザニア
「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)
[2021年] ノーベル文学賞 受賞者
20世紀初頭、タンザニアを舞台に、少年ユスフの成長を描く小説。植民地や両大戦間時期の東アフリカ沿岸地域の歴史的な転換期。
1994年度ブッカー賞最終候補作
セネガル
「純粋な人間たち」 モハメド・ムブガル=サール(著)
【仏ゴンクール賞】受賞作家(2021年)の初邦訳作品
実際に起こった事件を題材に、セネガル社会のタブーに切り込んだ衝撃作。
セネガル人の若き文学教員は、ある日、ネット上に拡散されている動画を目にする。。同性愛者の疑惑をかけられ死んだ男性の墓を人々が暴いている様子だった。彼は、掘り返された男性を調べるうちに、思いもしない真実が見えてくる!?・・
セネガル人作家による人間の暴力性と排訴の恐怖を描いた作品。
ガーナ
「ガーナに消えた男」 クワイ・クァーティ(著)
[2021年] シェイマス賞新人賞 受賞作
アフリカ大陸の西部ガーナが舞台のミステリ
フェイスブックで知り合った女性に会うため、アメリカ男性がガーナへ行くが行方不明に・・。その息子がガーナにある探偵事務所を訪れる。。新米女性探偵が捜査を進めるうち、サカワ・ボーイズ」という呪術師に操られる詐欺集団の存在が!?・・
灼熱のガーナの実態(雰囲気)を味わえる1冊。
ケニア
「ナイロビの蜂」 ジョン・ル・カレ(著)
スパイ小説の巨匠「ジョン・ル・カレ」のミステリ小説
映画化もされています。ケニアのナイロビが舞台
ケニア駐在の英国人外交官の妻が死体で発見される。ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、真相解明の乗り出すが!?・・
ジンバブエ~
「あたらしい名前」 ノヴァイオレット・ブラワヨ(著)
PEN/ヘミングウェイ賞 受賞作
ケイン賞(アフリカ文学の短篇に与えられる賞)
ジンバブエからアメリカへ移り住む少女。
著者のジンバブエでの子供時代とアメリカでの日々を描いたデビュー作。
「動物工場」 ノヴァイオレット・ブラワヨ(著)
ジンバブエ版「動物農場」
アフリカにある動物達の王国・ジダダ。植民地支配から民を救った建国の父・オールド・ホースの政権誕生40周年を迎える。しかし、この栄光の影で犠牲となる者達を、ジダダの民たちは気づいていた!?・・
アンゴラ
「過去を売る男」 ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ(著)
[2007年] インディペンデント紙外国文学賞 受賞作
アンゴラの名手によるボルヘス、カフカ、ペソーアを彷彿とさせる物語
アンゴラの首都ルアンダ。古書店主の家に棲みついた1匹のヤモリが語り出す。フェリックス・ヴェントゥーラの生活を観察し、長年にわたる激しいアンゴラの内戦が残した深い傷痕を軽妙にミステリアスに混ぜながら。。
アルバーティア
「狂った宴」 ロス・トーマス(著)
「愚者の街」で、<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【海外篇】第1位など、話題となったロス・トーマスの初訳
アフリカ諸国の選挙戦など政治的カオスを描いた傑作。
MWA(エドガー賞)最優秀新人賞受賞作「冷戦交換ゲーム」に続く第2作目