清水 潔(著)「鉄路の果てに」おすすめノンフィクション本

鉄路の果てに

ジャーナリストとして知られている清水 潔氏の「鉄路の果てに」を読了しました。

戦争小説!?紀行本!?としておすすめだと思いました。

清水 潔氏についてもまとめてみました。

ジャーナリスト「清水 潔」さんとは!?

清水 潔(しみず きよし)氏は、桶川ストーカー事件などを取材した本を出版しているジャーナリストです。

著作では、「桶川ストーカー殺人事件―遺言」が有名です。

他にも、日本推理作家協会賞を受賞している「殺人犯はそこにいるー隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」などがあります。

徹底した取材力と真実に迫るルポタージュが評価の高いジャーナリストでもあります。

「”南京事件”を調査せよ」は、NNNドキュメント’15「南京事件―兵士たちの遺言」などの番組でギャラクシー賞を受賞しています。


「鉄路の果てに」内容レビュー

「鉄路の果てに」の読了レビューを書きました。

「鉄路の果てに」 清水 潔(著)

鉄路の果てに4.0

あらすじ

鉄道連隊だった父親のメモにあった戦時中に辿った鉄道の行程に沿って、著者が旅をします。

シベリア鉄道

千葉県の津田沼~東海道線、山陽線を通り、下関~航路で朝鮮半島の韓国の釜山~ソウル(当時の京城)まで北上、そこからさらに北上し、ウラジオストクを起点としたシベリア鉄道で中国を通り(満州国も)バイカル湖畔のイルクーツクまで。

読了レビュー

ジャーナリストらしく近代史の情報が多く、近代戦争史と紀行文が6-4の割合くらいで、ためになる本でした。

ノンフィクション本ですが、旅行記本のような楽しさもあります。

満鉄、シベリア鉄道、東清鉄道を通して、第2次大戦だけでなく、日清、日露戦争、大津事件など、様々な日本の辿ってきた歴史が勉強になります。

清水潔

1つ1つの史実は簡潔で短いので、掘り下げているわけではありませんが、鉄道を通して幅広く戦時中の近代史が書かれています。

朝鮮半島や遼東半島の利権など、中国やロシアとの関係から戦争に向かう日本の近代史がおさらいできます。

例えば、ハルピンでは、伊藤博文の暗殺や731部隊ももちろん出てきます。

シベリア鉄道の敷設と近代史の関わりが伺える部分を1箇所だけ抜粋します。

建設が始まったシベリア鉄道に対し、日本国内で様々な声があがった。~

中でも「陸軍の父」と呼ばれ、総理大臣を二期務めた山縣有朋(やまがたありとも)は何度もその脅威を説いた。


当時は、朝鮮半島を日本の防衛線と考えており、鉄道が完成すればその朝鮮が侵略される危険を主張していた。

そんな脅威論が飛び交う中で「大津事件」が起きた。
参照:清水潔(著)「鉄路の果てに」

ノンフィクション本で戦争史などの情報が多いうえ、旅本としてもおすすめだと思います。

 

おわりに

清水 潔(著)の「鉄路の果てに」の内容を大まかにレビューしました。

近代史の情報も豊富ですが、旅行好き、紀行小説好きにもおすすめの本だと思いました。

紀行文はコミカルで面白いので、暗い本ではなく、旅気分も味わえます。

「極東ロシア(ウラジオストク、サハリン)が舞台の小説」もまとめています。

 

「2020年ノンフィクション本の大賞と候補作」を掲載しています。

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