自然描写が豊かな小説「ネイチャーノベル」風景・動物・野鳥など

ネイチャーノベル

風景・情景が目に浮かぶような自然描写の豊かな小説を集めました。

いわゆるネイチャーノベルともとも言われる作品を掲載しています。

近年、話題になったミステリと絡めた小説なども多くあります。

自然描写の豊かな小説【ネイチャーノベル】

「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーエンズ(著)

2021年 本屋大賞【翻訳小説部門】第1位

このミステリがすごい!2021年版【海外編】第2位

ノースカロライナの湿地に暮らす少女を通して、アメリカの自然を感じられる小説。

野鳥や動物、湿地の生き物達の描写が豊富。

動物行動学の博士号をもっている作家らしく、雌キツネ、シカ、セグロカモメ、ホタル、カエルなどの話が出てきます。

 

「父を撃った12の銃弾」 ハンナ・ティンティ(著)

エドガー賞最優秀長編賞 最終候補

このミステリがすごい!2022年版【海外編】第4位

星空や大地などを感じられる自然描写

アラスカの大氷河、ワイオミングの大平原、アリゾナの砂漠

雄大な自然描写も秀逸なロードノベル、クライムサスペンス、少女の成長など青春小説でもある。

 

「アフリカの日々」 イサク・ディネセン(著)

映画「愛と哀しみの果て」の原作

ケニアの大地と動物など、アフリカの大自然など情景と風景描写が美しい小説。

アフリカの動物達なども詩的な文章で生き生きと表現した文学の金字塔。

 

「消滅の惑星(ほし)」 ジュリア・フィリップス(著)

みんなのつぶやき文学賞2022【海外編】第1位

全米図書賞 最終候補作

秘境カムチャッカ半島(極東ロシア)の風景が浮かぶような描写

ロシア極東の地の文化、民族など、その土地に住む人々の情景。

先住民の地域情報などもあり、美しく風景が目に浮かぶような文芸作品

 

「オーバーストーリー」 リチャード・パワーズ(著)

[2019年] ピュリツァー賞 受賞作

木と人間の壮大な物語。

アメリカ最後の手つかずの森。樹木をテーマに、南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」まで、自然が感じられる小説。

 

「帰れない山」 パオロ・コニェッティ(著)

ストレーガ賞(イタリア文学の最高峰)受賞

国際的ベストセラー。山など自然の描写が美しい小説。

北イタリア、モンテ・ローザ山麓を舞台に、居場所を求めてさまよう2人の男の友情と葛藤。

街の少年と山の少年。ふたりの人生が山で交錯する。

 

「パタゴニア」 ブルース・チャトウィン(著)

パタゴニア
河出書房新社
発売日:2017/9/5

リテラリ・トラベラー(文学的旅行者) 紀行文と文学の融合

南米大陸最南端、アルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア

山脈と土地、民族など自然はもちろん、旅に出たくなる1冊

 

「雨の島」 呉 明益(著)

雨の島
河出書房新社
発売日:2021/10/23

6話からなる短編集

台湾の自然、動植物をモチーフに美しい物語。

「黒潮文教基金会」という“台湾の環境とエコロジー、文化に関心を寄せる組織”の友人とのホエールウォッチングで台湾一周した著者の自然体験からなるネイチャーライティング。

 

「捜索者」 タナ・フレンチ(著)

捜索者
早川書房
発売日:2022/4/20

アイルランド西部の田舎風景が浮かんでくるようなミステリ

所々に挟まれる鳥類など動物と風景の描写。

シカゴ警察を退職し、アイルランド西部に移住した主人公が、「失踪した兄を探してくれ」と地元の子供から頼まれる。小さな村の暗部が次第に見えてくるが!?・・

 

「マイクロワールド」 マイクル・クライトン(著)

ハワイの密林で、自然界の昆虫などマイクロな世界

綺麗な風景ものではないですが、昆虫を通して自然を感じられる小説です。

ハイテク企業により、学生達が極小の身体にされ密林へ放り込まれる!?

 

「旅する練習」 乗代 雄介(著)

みんなのつぶやき文学賞【国内編】第2位

利根川を歩いて鹿島まで。叔父と姪っ子のロードノベル

カワウなど利根川沿いの野鳥や風景描写が目に浮かんでくるような文章

ラストの衝撃も。

 

「蝉かえる」 櫻田 智也(著)

蝉かえる
東京創元社
発売日:2020/7/13

[2021年] 日本推理作家協会賞 受賞作

[2021年] 本格ミステリ大賞 受賞作

5編からなる短編集。

アリ、クモ、ホタルなど、様々な昆虫の生態が絡むミステリ

昆虫好きの青年が事件を解く!?



【ザリガニの鳴くところ】 あらすじ&レビュー

ザリガニの鳴くところ4.0

本屋大賞2021【翻訳小説部門】第1位

みんなのつぶやき文学賞【海外編】第1位

ノースカロライナの湿地に暮らす少女の成長譚。ミステリー

2019年アメリカで最も売れた小説

1969年に見つかった死体の捜査と1952年からの少女の成長時期が交互に近い感じで描かれています。

火の見櫓(やぐら)から落下している死体が見つかる。周囲の湿地には誰の足跡もついていなく、保安官が捜査を始める。湿地に1人で住む少女が疑われてしまうが・・
レビュー

自然や湿地に息づく動物達の描写が頻繁に挟まれていて、アメリカ南部の湿地(自然)を感じられる小説でした。

意外とミステリーっぽくなく、少女の成長譚(純文学?)って感じです。

そこに、ミステリーがちょっとしたスパイスとなっています。

ミステリーの要素は全体の3割程度で、終盤の150ページくらいまでは少女の成長小説という感じで、ミステリー要素は1割程度です。

動物学者らしく、野鳥や動物、湿地に息づく生き物達の描写が豊富でした。

雌キツネ、シカ、セグロカモメ、クジャク、ホタル、カエル、カマキリ、家に住み着いたスカンクなど..

終わり方も「そう来るか・・」という感じで、ミステリ的にも珍しい感じが良かったです。

 

「消失の惑星(ほし)」の読了レビューも記載しています。

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