中東が舞台の小説は何がある!?ドバイ、イラン、イラクなど

アラビア文学

中東が舞台の小説には、どういったものがあるのでしょうか!?

イラン、イラクやアラブ首長国連邦(UAE)のドバイを舞台にした小説を掲載しています。

ペルシャ文学やアラビア文学についても記載しています。

中東が舞台の小説!?

ドバイ(アラブ首長国連邦UAE)を含む中東の文学は、アラビア語の文学ということになります。

アラビア語文学とは、アラビア語の文芸、および、それらの作品や作家を研究する学問を言います。

アラビア語で書かれた文学のノーベル賞作家として、エジプト作家のナギーブ・マフフーズ氏がいます。

中東の小説で最も有名とも言える作品に、イスラム世界における説話集の「千夜一夜物語」があります。

この他にも、ペルシャ文学として英語に翻訳されている本には、1980-1988のイランーイラク戦争の一連の物語の「バイタルキリング」などがあります。

 

ドバイが舞台の小説 【あらすじ&レビュー】

「アルカイダの金塊を追え」ジェラール・ド・ヴィリエ

ドバイ小説3.5

ドバイを舞台にしたスパイ小説です。

SASプリンス・マルコシリーズ第3弾

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、溶けた金を口に流し込まれた男の死体が発見される。アルカイダの金の運び屋である男は、金塊の行方を追うCIAの手がかりでした。新たなテロ計画の資金源を断つべく、CIAの雇われ工作員のプリンス・マルコがドバイに呼び出されます。ドバイの貴金属商やロシア人娼婦、凶暴な女テロリストなど登場人物の個性と伏線が・・・
レビュー

知名度はそれほど高くありませんが、ドバイの情勢や地理的なことも入っていて良かったです。

石油のオイル利権などの世界情勢とアラブ首長国連邦(UAE)の労働の移民事情など

ドバイだけでなく、アブダビのこともよくわかり面白かったです。

アブダビの産油量は、イラク一国に匹敵するそうです。

対岸を挟んだイランなどの他国の中東事情なども絡めつつ、ドバイの描写も良かったです。

知名度は高くないかもしれないけど、そこそこ良かったよ

また、ドバイのクラブ(お酒や売春)事情など、ちょっとした記述にドバイ旅行のためになる情報がありました。

 

イラクが舞台の小説!?

 

「バグダードのフランケンシュタイン」 アフマド・サアダーウィー

イラクのバグダードを舞台にした小説です。

2005年前後の激動のバグダードの様子がわかり、おすすめの1冊です。

爆弾テロが日常茶飯事になっている混沌としたバクダードが伝わってきます。

 

「船乗りサムボディ最後の船旅」 ジョン・バース

現代アメリカから中世バグダートへ漂着する現代版シンドバット

 

イランが舞台の小説!?

イランの言葉は、イラン語ではなくペルシャ語です。

そのため、イランの小説はペルシャ文学となります。

「白い紙/サラム」 シリン・ネザマフィ

著者は、1979年生まれで、現代小説です。デビュー中編小説集となります。

イラン・イラク戦争下のイランを舞台にした青春小説です。イスラム文化圏での若者達の恋愛模様など。

文學界新人賞を非漢字語圏から初めて受賞

 

「天空の家」―イラン女性作家選 (翻訳)藤元 優子

イランを代表する女性作家7人による物語集全7編。

1979年のイスラム革命、8年間に及ぶイラン-イラク戦争、王政からイスラム共和制など、激動の時代に翻弄される“知られざる国”イランの女性達の人生模様を描いた作品です。


イランが舞台の小説 【あらすじ&レビュー】

「砂のクロニクル」 船戸 与一

イラン4.0

イランを舞台にしたハードボイルド歴史冒険小説

直木賞作家として知られる船戸与一の最高傑作とも言われています。山本周五郎賞受賞

あらすじ

イスラム革命が成功したイランで、2人の日本人が苛烈な運命に翻弄されながらも生きる生き様。イスラム教を軸とする国家へと移りゆく時代背景。
革命を成し遂げた革命防衛隊だったが、腐敗がすすみゆく・・
そんな折、革命防衛隊サミル・セイフは、もう一度イスラム革命の理念を取り戻すべく戦う。一方、独立国家の樹立を求めて戦う少数民族のクルド人
様々な立場と理想が入り混じる混沌とした状況の中、武器の密輸を生業とする謎の日本人は、 ホメイニ体制下のイランに無事武器を運ぶことができるのか・・・

レビュー

ペルシャの地でイスラム革命後の革命防衛隊と片隅に生きるクルド人の民族問題の裏側に切り込む壮大なスケールでした。

それぞれの物語が終盤に絶妙に絡み合い大作映画のようで大傑作でした

少し前の時代のイランなどの中東情勢だけでなく、イスラム教のことも勉強になりました。 楽しみながら現代史がわかる意味でもおすすめだと思います。

骨太でハードボイルドの長編だと上巻だけで諦めてしまうことも多いですが、物語としての面白さがあるので読了することができました。

イラン革命後の中東イラク北部のクルド人の独立運動など、少数民族クルド人のこともよくわかりました。

ちょー骨太だよ

今までは疎くて見ていなかったニュースでも、興味を持って見るようになったきっかけの一冊となりました。

クルド人の武器を調達する日本人武器密輸商人ハジ。イラン革命を見てきた隻脚の日本人ハジ。

2人の日本人の生き様を通じて、中東の置かれた現実や人々の思いが伝わってきます。

船戸与一さんは、同じく冒険小説でフィリピンのセブを舞台にした「虹の谷の五月」で直木賞を受賞されている作家です。

 

「トルコが舞台の小説」もまとめています。

 

「アフリカ(エジプト、モロッコ、ナイジェリア、南アフリカなど)が舞台の小説」もまとめています。

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