【ノワール(暗黒)小説】有名作品一覧|ジム・トンプスン、ジェイムズ・エルロイなど

ノワール(暗黒)小説

ノワール(暗黒)小説の有名な作品を一覧で掲載しています。

ノワール文学(暗黒小説)の定義などについてもまとめています。

ジム・トンプスン、ジェイムズ・エルロイ、チャールズ・ウィルフォードなど..

ノワール文学とは!?

ノワール文学は、アメリカのハードボイルド小説に端を発し、フランスで生まれた作風だと言われています。

ノワールとは、フランス語のNoir(ノワール)からきており、「黒」を意味します。

「暗黒小説」はフランス語の「ロマン・ノワール(roman noir)」の訳語で、第二次世界大戦後、アメリカのハードボイルド小説の影響下で書かれたフランス産のミステリー小説を指す。

参照:wikipedia(ウィキぺディア)より

そのため、広義には、ハードボイルド小説も含まれるということになります。

例えば、アメリカのマフィアが興隆した時代や犯罪の多かった時代、悪徳警官などがいた時代の暗黒史などの作品が所謂、ノワール(暗黒)小説と言われています。

クライムノベル(犯罪小説)との境も明確ではないような気がします。



ノワール(暗黒)小説の代表的作品

「ポップ1280」 ジム・トンプスン(著)

このミステリーがすごい!2001年版【海外編】第1位

アメリカンノワール作家ジム・トンプスンの暗黒小説。

人口1,280人の町でたった1人の保安官。一見、人の良い田舎者だが彼にはもうひとつの顔があった・・

ノワール(暗黒)小説作家の代名詞的な存在のジム・トンプスンの作品。

 

「ホワイト・ジャズ」 ジェイムズ・エルロイ(著)

《暗黒のL.A.4部作》第4作目(ジェイムズエルロイの最高作とも)

《暗黒のLA.4部作》(1作目「ブラックダリア」、2作目「ビッグノーウェア」、3作目「LAコンフィデンシャル」、4作目「ホワイトジャズ」)は、現代暗黒小説界の金字塔シリーズでLA暗黒史を描いています。

「アメリカン・タブロイド」など<アンダーワールドUSA三部作>シリーズもアメリカ現代史を刻んだノワール文学。

 

「拾った女」 チャールズ・ウィルフォード(著)

このミステリがすごい!2017年版【海外編】第4位

巨匠チャールズ・ウィルフォードの初期傑作ノワール恋愛小説。

夜のサンフランシスコ。カフェで働くハリーは、酔いどれの女ヘレンをホテルに泊まらせる。翌日、金を返しにくるヘレンと再会し同棲を始めるようになるが!?・・

酒、煙草、男と女。。破滅へと進む男女の姿、ラストでの驚愕の事実・・

 

「転落の道標」 ケント・ハリントン(著)

人間の暗黒面を描いたノワール小説の傑作

保険外交員ジミーは、保険代理店の経営者フィルの妻イヴとフィルを殺害する計画を立てるが失敗する。フィルの妻イヴと覚醒剤を伴ったSMセックスに興じ、やがてイヴに殺人をそそのかされる。。ジミーは暗黒の道を突き進むが!?・・

ポスト「ジム・トンプスン」とも言われた作家の暗黒小説。

他の作品に、メキシコの有名なお祭りの「死者の日」をタイトルにしたティファナ(アメリカとの国境の街)が舞台の小説があります。

 

「グリッツ」 エルモア・レナード(著)

重鎮エルモア・レナードのノワール小説

プエルトリコで休暇中のモーラ警部は、女友達の不審な墜落死の報を受ける。。事故のあったカジノで有名な街アトランティック・シティに飛ぶが!?・・

エルモア・レナードは、エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞を受賞している「ラブラバ」など、マイアミやカリブ海地方などを舞台にした作品が多い作家のように感じます。

 

「死の接吻」 アイラ・レヴィン(著)

アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー)最優秀処女長篇賞 受賞作

若干、23歳の時に執筆された暗黒小説の古典的傑作

学生同士の2人は恋人だった。しかし、女は妊娠しており、男は結婚を迫られる。。冷酷非情な青年アプレゲールは完全犯罪を目論むが!?・・

 

「気狂いピエロ」 ライオネル・ホワイト(著)

ゴダール名作映画の原作の古典的名作

運命の女に翻弄され、転落していく男を描いた犯罪ノワール。

ニューヨーク郊外に暮らす38歳のシナリオライター。妻との関係も冷え切ったある日、ベビーシッターの若い娘と一夜を共にすることになる。。しかし、目覚めた時には隣室に見知らぬ男の死体が!?・・

ノワール文学史上に残る傑作。

 

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 ジェイムズ・M. ケイン(著)

20世紀アメリカ犯罪小説の金字塔

近年、ノワールの名作として注目されているファムファタール。

ハンバーガー屋で働き始めた俺は、ギリシャ人店主の妻に心を奪われてしまう。。やがて、彼女と共謀して店主殺害を計画するが!?・・



ジム・トンプスン 読了レビュー

「殺意」 ジム・トンプスン(著)

殺意4.0

舞台は、ニューヨークから電車で数時間のリゾート地マンドウィック

この田舎町に住む人々がそれぞれ1人称で話す面白い形式の小説です。
12人の語り手がそれぞれの章の主人公で、それぞれの登場人物の心の内の話を聞くように読み進められます。

レビュー

一見、傍から見ると、医者や実業家、郡検事、弁護士などいい職業についている人達ですが、小さな町ならではの密接な人間関係や親子関係など悩みと苦悩が浮き上がっています。時代性(人種差別など)も見え隠れします。

そんな中で「殺意」というミステリ要素があり、面白かったです。

斜め向こうから突如名前が出てくる容疑者が、「えー!?」というラスト1ページですが、誰が犯人でもあまり問題ではない面白さを感じました。

殺意
文遊社
発売日:2018/3/30

 

「天国の南」 ジム・トンプスン(著)

天国の南3.0

テキサスが舞台のプロレタリアン・ノベル

ジム・トンプスンには珍しい労働者小説(プロレタリア文学)です。

レビュー

石油パイプライン現場の物語で、そこそこ面白かったです。

パイプライン敷設工事での過酷な労働環境の話です。自伝のような小説でした。

石油パイプラインで働いたことのある著者だからこそ書けた小説かもしれません。

テキサスという地での暗黒の労働実態が世界観が出ていて良かったです。

北欧ミステリの巨匠へニング・マンケルの「北京から来た男」の大陸横断鉄道の敷設現場の過酷さと似たような感じがしました。

 

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