2020年1月15日に第162回芥川・直木賞受賞作品が発表されました。
2019年の下半期にあたる受賞作となります。それぞれの受賞作品を掲載します。
歴代(過去)の芥川・直木賞の受賞作品もご紹介しています。
第162回(2019年下半期)芥川賞発表!
日本文学振興会主催の選考会が東京、築地の料亭「新喜楽」で行なわれ、芥川賞・直木賞がそれぞれ決定しました。
芥川賞の受賞作は、古川真人(31)さんの「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」(すばる十月号)です。
芥川賞はいわゆる純文学と言われる分野の賞となります。
主に、純文学の新人に贈られます。社会人などの大人だけでなく、中高生などにも読みやすい作品が多いという特徴があります。
第162回(2019年下半期)直木賞発表!
直木賞の受賞作は、川越宗一さん(41)の「熱源」(文芸春秋)です。
直木賞受賞作は近年では、中堅作家中心の大衆小説に贈られています。
単純な空想話ではなく、取材や調査などでしっかり政治的なことや国際情勢などが書かれている良作が多い印象があります。
かといって、過去の受賞作と見ると、難しいものばかりでなく西加奈子さんの「サラバ!」などは純文学系の物語でした。
ノミネート作品!?
それぞれのノミネートされた作品を掲載します。
【 芥川賞ノミネート作品 】
- 『幼な子の聖戦』 木村友祐 (すばる十一月号)
- 『背高泡立草』 古川真人 (すばる十月号)
- 『音に聞く』 高尾長良 (文學界九月号)
- 『デッドライン』 千葉雅也 (新潮九月号)
- 『最高の任務』 乗代雄介 (群像十二月号)
【 直木賞ノミネート作品 】
- 『落日』 湊かなえ (角川春樹事務所)
- 『嘘と聖典』 小川哲 (早川書房)
- 『スワン』 呉勝浩 (KADOKAWA)
- 『背中の蜘蛛』 誉田哲也 (双葉社)
- 『熱源』 川越宗一 (文藝春秋)
歴代(過去)の受賞作は!?
参考までに、過去5年のそれぞれの受賞作品をご紹介します。
芥川賞と直木賞には1年の中で、上半期と下半期の受賞作があります。
上半期
「むらさきのスカートの女」今村 夏子(著)
下半期
2020年1月15日に発表され、古川真人さんの「背高泡立草(せいたかあわだちそう)」に決定しました。
上半期
「渦 妹背山婦女庭訓魂結び」大島 真寿美(著)
下半期
2020年1月15日に発表され、川越宗一さん(41)の「熱源」に決定しました。
上半期
「送り火」高橋 弘希(著)
下半期
- 「ニムロッド」 上田 岳弘(著)
- 「1R(ラウンド)1分34秒」町屋 良平(著)
上半期
「ファーストラヴ」島本 理生(著)
下半期
「宝島」 真藤 順丈(著)
上半期
「影裏」沼田 真佑(著)
下半期
- 「百年泥」石井 遊佳(著)
- 「おらおらでひとりいぐも」若竹 千左子(著)
上半期
「月の満ち欠け」佐藤 正午(著)
下半期
「銀河鉄道の父」門井 慶喜(著)
上半期
「コンビニ人間」村田 沙耶香(著)
下半期
「しんせかい」山下 澄人(著)
上半期
「海の見える理髪店」荻原浩(著)
下半期
「蜜蜂と遠雷」恩田 陸(著)
上半期
- 「スクラップ・ アンド・ビルド」羽田 圭介(著)
- 「火花」又吉 直樹(著)
下半期
- 「死んでいない者」滝口悠生(著)
- 「異類婚姻譚」本谷有希子(著)
上半期
「流」東山 彰良(著)
下半期
「つまをめとらば」青山 文平(著)
第164回「2020年下半期の芥川・直木賞の候補作品」もまとめています。
第163回「2020年上半期の芥川・直木賞の候補作品」もまとめています。