【アフリカ大陸が舞台】の小説15冊|エジプト、ナイジェリア、南アフリカ、セネガル作家

アフリカ小説

アフリカが舞台(もしくは作家)の小説をまとめています。

アパルトヘイト関連の小説など、社会派の作品も豊富です。

アフリカ文学の翻訳小説としてもおすすめの15冊です。

アフリカ大陸の作家

アフリカのノーベル文学賞作家

エジプト作家「ナギーブ・マフフーズ」

エジプトの作家「ナギーブ・マフフーズ」は、1988年にエジプト初で、アラブ圏初のノーベル文学賞を受賞しています。

「張り出し窓の街」に始まるカイロ3部作が有名です。

「欲望の裏通り」「夜明け」へと続きます。

この3部作は、日本翻訳出版文化賞なども受賞しています。

カイロの街を歩きたくなるような大河小説です。

 

南アフリカ出身「J・M・クッツェー」

南アフリカ出身の作家「J・M・クッツェー」は、2003年にノーベル文学賞を受賞しています。

イギリスで最も権威のある文学賞とも言われているブッカー賞を史上初の2度受賞している文豪です。

1983年の「マイケル・K」と1999年の「恥辱」での受賞となります。

南アフリカの辿ってきた歴史を浮き彫りにした著作などがあります。

傑作と言われている「鉄の時代」「夷狄を待ちながら」「敵あるいはフォー」などの作品があります。近刊に「遅い男」があります。

リアリズム小説と言われる小説のスタイルを得意としています。

リアリズム小説とは!?

リアリズム小説とは、小説というフィクションの中にあって、リアリティーが含まれている小説のことを言います。

現実と異なる世界を作り上げている小説に、非現実的な嘘ではなく、リアリティーが求められるのがリアリズム小説の特徴です。

例えば、南アフリカ出身のJ・M・クッツェーの作品では、人種問題、アパルトヘイト政策など、現実社会の問題点を浮き彫りにしています。



アフリカ大陸の国が舞台の小説

「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)

楽園
白水社
発売日:2022/11/15

[2021年] ノーベル文学賞 受賞作

20世紀初頭、タンザニアを舞台に、少年ユスフの成長を描く小説。植民地や両大戦間時期の東アフリカ沿岸地域の歴史的な転換期。

1994年度ブッカー賞最終候補作

 

「純粋な人間たち」 モハメド・ムブガル=サール(著)

【仏ゴンクール賞】受賞作家(2021年)の初邦訳作品

実際に起こった事件を題材に、セネガル社会のタブーに切り込んだ衝撃作。

セネガル人の若き文学教員は、ある日、ネット上に拡散されている動画を目にする。。同性愛者の疑惑をかけられ死んだ男性の墓を人々が暴いている様子だった。彼は、掘り返された男性を調べるうちに、思いもしない真実が見えてくる!?・・

セネガル人作家による人間の暴力性と排訴の恐怖を描いた作品。

 

「パープル・ハイビスカス」 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(著)

ナイジェリアのエヌグが舞台

15歳の少女カンビリは、軍事政権の時期、叔母の家に預けられる。カトリックや厳格な父親の圧制から自己を肯定していく少女の成長物語。

ナイジェリアの政情、社会が垣間見れる新人作家の自伝的な小説

 

「ガーナに消えた男」 クワイ・クァーティ(著)

[2021年] シェイマス賞新人賞 受賞作

アフリカ大陸の西部ガーナが舞台のミステリ

フェイスブックで知り合った女性に会うため、アメリカ男性がガーナへ行くが行方不明に・・。その息子がガーナにある探偵事務所を訪れる。。新米女性探偵が捜査を進めるうち、サカワ・ボーイズ」という呪術師に操られる詐欺集団の存在が!?・・

灼熱のガーナの実態(雰囲気)を味わえる1冊。

 

「マイ・シスター、シリアルキラー」 オインカン・ブレイスウェイト(著)

ナイジェリア作家によるブラックユーモアのあるサスペンスです。

全英図書賞、アンソニー賞など、ミステリ賞四冠のベストセラー

美貌の妹が3人目を殺してしまい悩む姉。そんな姉妹に捜査の手が迫る・・

 

「アパルトヘイトの残滓」 竹中 寛(著)

2000年代の南アフリカが舞台の社会派ビジネス小説。

アパルトヘイト(人種隔離政策)廃止から10年が経ち、黒人の地位向上に腐心する南アフリカ。

ある商社員の物語。総合商社に勤める主人公が南アフリカに赴任する。そこで目にした人種差別と格差の無い理想の社会とは程遠い現実・・

南アフリカの状況から見えてくる世界のリアル

 

「あたらしい名前」 ノヴァイオレット・ブラワヨ (著)

PEN/ヘミングウェイ賞 受賞 / ブッカー賞最終候補

ケイン賞(アフリカ文学の短篇に与えられる賞)

ジンバブエからアメリカへ移り住む少女。

著者のジンバブエでの子供時代とアメリカでの日々を笑いをまじえながら描いたデビュー作。

 

「タンジェリン」 クリスティン・マンガン (著)

モロッコのタンジール(タンジェ)が舞台のサスペンス

1956年、独立を目前にしたモロッコのタンジールで、2人の女性が織り成す心理サスペンス

アフリカ最北端に位置し、ジブラルタル海峡の向こうにはスペインの最南端が見えるタンジール(タンジェ)

 

「ナイロビの蜂」 ジョン・ル・カレ (著)

スパイ小説の巨匠「ジョン・ル・カレ」のミステリ小説

映画化もされています。ケニアのナイロビが舞台

ケニア駐在の英国人外交官の妻が死体で発見される。ナイロビの英国高等弁務官事務所に勤める外交官ジャスティンは、真相解明の乗り出すが!?・・

 

「シェルタリング・スカイ」 ポール・ボウルズ (著)

ベルナルド・ベルトルッチの映画「ラストエンペラー」に始まる3部作「シェルタリング・スカイ」の原作です。

北アフリカのモロッコやサハラ砂漠を舞台にした幻想的な物語。

人生の生きがいを見出せないアメリカ人夫婦が北アフリカへ降り立つ。その地の圧倒的な自然に、それぞれの過酷な運命が待ち受ける・・



アフリカ大陸が舞台の小説 【あらすじ&レビュー】

「恥辱」を読了したので、簡単なレビューを記載しました。

「恥辱」 J・M・クッツェー(著)

恥辱3.0

ブッカー賞受賞作

アパルトヘイト撤廃後の南アフリカ情勢を背景に、ひとりの男の転落の物語です。

レビュー

現在の南アフリカの社会的、政治的、経済的諸問題が少しわかりました。

物語は読みやすく、悲惨さを感じない軽さです。

内容的には明るいテーマという感じではありませんが、暗い気持ちになる小説ではなく、悲壮さもあまり感じない読後感となりました。

切ない恋愛ともとれますが、現代にも通ずるセクハラ・パワハラ問題の闇というテーマも含んでいます。

冊子が薄くいっき読みタイプの読みやすさでした。

恥辱
早川書房
発売日:2007/7/1

 

「サハラの薔薇」 下村 敦史(著)

サハラの薔薇3.0

サハラ砂漠が舞台のサバイバル冒険小説

考古学者が乗った飛行機がサハラ砂漠に落ち、生存者中から6人でオアシスを目指すが・・

フランスとアルジェリアの関係などのプチ情報とミステリ要素があり面白かったです。

サクっと一気読みできるタイプの小説でした。

 

「ぼくらが漁師だったころ」 チゴヂィエ・オビオマ(著)

ぼくらが漁師だったころ
3.0

ナイジェリアを舞台にしたリアリズム小説

アフリカ文学の新星が家族の崩壊を書いた物語です。

複雑なナイジェリア情勢や歴史を照らし合わせるように、家族崩壊の物語を描いています。

ただ、物語にそういった情報を満載しているわけではないので、単純に、読み物(物語)として楽しめます。

解説からも勉強になる要素がありました。

 

おわりに

アフリカ大陸が舞台(もしくは、出身の作家)の小説をまとめました。

アフリカ大陸とひとことに言っても、エジプト、モロッコなどの北アフリカから、ナイジェリア、ジンバブエなどの中部、南アフリカまで広大です。

アフリカ文学の翻訳小説も少しずつ増えているので、読んでみてはいかがでしょうか。

 

【南米文学(ラテンアメリカ)の作家と小説】もまとめています。

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