《2023年版 国内作家の新刊情報》
2023年の国内ミステリを中心に、新刊の人気作品を掲載しています。
このミステリがすごい!大賞の大賞受賞作など、話題のミステリが発売。
6月発売の小説
「夜果つるところ」 恩田 陸(著)
本屋大賞受賞作家による幻想譚
ミステリ・ロマン大作「鈍色幻視行」の核となる小説
遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、産みの母・和江、育ての母・莢子、名義上の母・文子という3人の母がいる。ある日、「私」は館に出入りする男達の宴会に迷い込むが、血の流れる惨劇の始まりで!?・・
「フォトミステリー ―PHOTO・MYSTERY―」 道尾 秀介(著)
2011年に「月と蟹」で直木賞を受賞した作家の最新作
写真と連動する新感覚ミステリ
世の中に既に存在する写真に文章を加えることで生まれた物語。道尾秀介初のショートショート集。
「白い兎が逃げる」 有栖川 有栖(著)
[第26回] 日本ミステリー大賞受賞作家の新装版
臨床犯罪学者「火村英生」シリーズ。本格ミステリ4編収録の傑作作品集。
5月発売の小説
「渦の中へ おいち不思議がたり」 あさの あつこ(著)
青春「時代」ミステリー 第6弾
「おいち不思議がたり」シリーズ
おいちの祝言の日。浦之屋で食あたり事件が起きる。。毒を盛った犯人が知人の巳助と知ったおいちは!?・・
「白鶴亮翅」 多和田 葉子(著)
直木賞作家で、全米図書賞「翻訳部門」やドイツのクライスト賞などを受賞し、国際的にも活躍する著者の最新作
朝日新聞連載小説の書籍化
ベルリンでひとり暮らしをする美砂。東プロイセンで生まれ、終戦前にドイツに引き上げてきた隣人Mさんに誘われ、太極拳学校に行く。鶴が羽を広げるように右腕を力強く上げる太極拳の技「白鶴亮翅」を習う。そして、日独の戦争の歴史に迷い込んでいくが!?・・
「鈍色幻視行」 恩田 陸(著)
「蜜蜂と遠雷」で本屋大賞を受賞した作家の最新作
船上ビブリオ航海ミステリ
謎と秘密を乗せて、長い航海が始まるーー
小説家の蕗谷梢は、夫の雅春と共にクルーズ旅行に参加する。そこには、呪われた小説と言われる「夜果つるところ」の関係者が一堂に会している。船上では、漫画家ユニット、映画プロデューサーなどが、取材に応える。そして新事実や新解釈が出てくるが!?・・
4月発売の小説
「レモンと殺人鬼」 くわがき あゆ(著)
2023年(第21回)【このミステリーがすごい!】大賞・文庫グランプリ受賞作
2転、3転のどんでん返しミステリ
10年前に父親を殺され、母親も失踪してから親戚に引き取られた小林姉妹。しかし、妹の妃奈が遺体で発見され、姉の美桜は保険金殺人の疑いをかけられるが!?・・
「街とその不確かな壁」 村上 春樹(著)
村上春樹、6年ぶりの新作
その街に行かなくてはならない--。。奥まった書庫で〈古い夢〉が紐解かれー 封印された物語が静かに動き出す・・
注目!「時計泥棒と悪人たち」 夕木 春央(著)
「方舟」で、【週刊文春ミステリーベスト10】第1位など、各種ランキングで上位になった著者の最新作
泥棒達が大正時代を大暴れする連作短編集
実業家の加右衛門氏に贋物の置時計を売ってしまった井口。その置時計は加右衛門氏が所有する美術館にあると知り、泥棒に転職した蓮野と共に盗むことを計画するが!?・・
注目!「香港警察東京分室」 月村 了衛(著)
「機龍警察」で知られる著者、月村了衛の最新作
アクションあり、頭脳戦ありの国際警察小説。
警視庁に設立された「特殊共助係」。インターポールの仲介で、国際犯罪に対応すべく、日本と中国の警察が協力する。メンバーは、日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名。香港でデモを扇動した人物を逮捕するため、アジトに潜入するが!?・・
「ぼんぼん彩句」 宮部 みゆき(著)
ミステリ界の巨匠・宮部みゆきの最新作
俳句と小説の新しい出会い。彩り豊かな12の物語。
俳句と小説の新しい出会い。17音の奥に潜む繊細で彩り豊かな12の物語。
社会派、ホラー、SFなど様々なジャンルを描いてきた宮部みゆきの新たな挑戦ーー
「魔女の原罪」 五十嵐 律人(著)
映画化もされ、各種ミステリランキングでも上位になった「法廷遊戯」の著者の最新作
現役弁護士作家の特殊設定リーガルミステリー
生命を維持するため、週3回人工透析治療を受けなければならない僕(宏哉)と杏梨。学校の噂話をして時間を潰す。ある変死事件をきっかけに、2人が通う鏡沢高校、住む街の秘密が暴かれていく!?--
3月発売の小説
「魔女と過ごした七日間」 東野 圭吾(著)
東野圭吾作品 最新作
「ラプラスの魔女」シリーズ新刊
AIによる監視システムが強化された日本。指名手配犯捜しの元刑事が殺される・・ 父を亡くした少年は不思議な女性に導かれ推理するが!?・・
「スキマワラシ」 恩田 陸(著)
直木賞・本屋大賞作家の新作
ひと夏の冒険を描くファンタジックミステリ
古道具店を営む兄弟の太郎と散多。物に触れると記憶が見えるという能力のある散多は、古いタイルから幼い頃に亡くした両親の姿を見る。。両親にまつわる謎と廃ビルで目撃された少女の都市伝説が交差し!?・・
「紙鑑定士の事件ファイル 偽りの刃の断罪」 歌田 年(著)
2020年(第18回)「このミステリーがすごい!大賞」受賞作の「紙鑑定士の事件ファイル・模型の家の殺人」の続編
紙鑑定士・渡部が様々な事件に挑む全3作からなる連作短編。
「飛鳥クリニックは今日も雨」 Z李(著)
【Amazon.co.jp 限定】ノワール
フォロワー数75万人のインフルエンサーによる週刊SPA!連載の書籍化。
眠らない街、新宿・歌舞伎町。不夜城と呼ばれる歓楽街の片隅で、なんでも屋を営むリー。彼のもとには、闇金業者、詐欺師達とそれを配下におさめる暴力団、未成年売春シンジゲートなどから、厄介なトラブルが昼夜問わず舞い込むが!?--
「化石少女と七つの冒険」 麻耶雄嵩(著)
化石少女シリーズ第2弾
恋愛ありの青春・学園ミステリ
化石オタクの神舞まりあは、部員わずか1人という古生物部を率いていた。そこに何故か加入してきた1年生。まりあは、彼をワトソン役に女子高生探偵として、学園の相次ぐ怪事件に挑むが!?・・
「三河雑兵心得【十一】-百人組頭仁義」 井原 忠政(著)
【この時代小説がすごい!】第1位
戦国足軽出世物語、第11弾
茂兵衛は、家康の馬廻から百人組頭として戦場に復帰する。しかし、家康の命である「真田との和解を天下に示す策を述べよ」との答えに、本多平八郎の娘・於稲と、真田源三郎の婚姻を提案してしまう。。そのことで、平八郎の説得を命じられてしまうが!?・・
注目!「キン肉マン 四次元殺法殺人事件」 ゆでたまご(著) おぎぬまX(著)
大人気マンガ「キン肉マン」がミステリ小説になった!
キン肉マンが失踪!?・・ ミート君はキン骨マンを相棒に捜索へ乗り出すが!?・・ 様々なマイナー超人が登場!
キン肉マンファンはもちろん、ミステリファンにもおすすめの1冊。
「高校事変 13」 松岡 圭祐(著)
「高校事変シリーズ」新章の開幕
人気シリーズの最新刊。
最終決戦で宿敵の兄を倒した結衣と凜香は、新しい生活をスタートさせていた。その頃、女子高生が誘拐される事件が続発していた。。高校生になった凜香の周りにも不穏な影が!?・・
「上海灯蛾」 上田 早夕里(著)
夜に生きる男達を描いた上海ピカレスク
1934年上海。「魔都」と呼ばれる地に、成功を夢見て来た日本人青年の吾郷次郎。彼のもとに、謎めいた日本人女性が訪ねてくる。その女性が持ち込んだのは、極上の阿片と芥子の種。。次郎は、阿片の売買を通じて上海の裏社会へ深く踏み入っていくが!?・・
「合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明」 柚月 裕子(著)
「孤狼の血」で日本推理作家協会賞を受賞した作家の最新作
「合理的にあり得ない」シリーズの第2弾。あの美人探偵・上水流涼子が帰ってきた。美貌と知略を武器に、難事件を解決する!?--
「キツネ狩り」 寺嶌 曜(著)
第9回 新潮ミステリー大賞 受賞作
新鋭による警察小説
バイク事故により右目を失明した警察官の尾崎冴子。冴子の右目は、3年前の光景を映すようになった。。そんな冴子は、信頼する弓削警部補と一家4人殺害事件の未解決事件に乗り出すが!?・・
「月と散文」 又吉 直樹(著)
芥川賞作家、又吉直樹の新作エッセイ集
16万部超のベストセラーとなった「東京百景」から10年、最新作。
いろんなものが失くなってしまった日常だが、窓の外には月が出ていて・・
2月発売の小説
「モダンタイムス」 伊坂 幸太郎(著)
3ヶ月連続刊行の伊坂幸太郎作品 最新作
「魔王」から50年後の世界。恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海は、ある出会い系サイトの仕様変更を請け負う。しかし、プログラムには不明な点が多く、前任者は失踪中。。関係者の上司や後輩を次々と不幸が襲う!?-
「星くずの殺人」 桃野 雑派(著)
江戸川乱歩賞受賞作家の最新作
宇宙空間での謎解きミステリ。2021年「老虎残夢」で江戸川乱歩賞を受賞した著者の作品。
完全民間宇宙旅行のモニターツアーで、宇宙ホテル「星くず」についた途端、見つかる死体。。添乗員の土師(はせ)穂稀(ほまれ)は、ツアーの続行を決めるが!?--
「探偵は田園をゆく」 深町 秋生(著)
「ヘルドックス」3部作の著者による正統派探偵ミステリ
元警官の椎名留美は、山形市で探偵を営みながら娘と2人暮らし。ある日、風俗の送迎ドライバーの仕事で知り合った女から、息子の捜索を依頼される。留美は、地域の慈善活動で知名度をあげた女に辿り着くが!?・・
シングルマザー探偵の奮闘。
「逆転のバラッド」 宇佐美 まこと(著)
一発逆転のリベンジゲーム
地方の町での悪事に立ち上がる人生の折り返し点を過ぎた男達の奮闘。
港町にある銭湯。昭和世代の憩いの場として、新聞記者の弘之、銭湯主人の邦明、釜焚き係の吾郎は交流を深めていた。彼らの前に、不審死したみなと湯の銀行融資担当の丸岡の元婚約者が現れ!?--
中年の再生物語であり、クライム(犯罪)ノヴェル
「罪深き海辺」 大沢 在昌(著)
ハードボイルド小説「新宿鮫」で知られる著者の最新作
傑作サスペンス
大地主の寄付金でうるおう海辺の街に、遺産相続人が突如現れる。。暴力団の抗争や企業の陰謀がうずまく中、真の悪は!?・・
1月発売の小説
「名探偵のままでいて」 小西 マサテル(著)
第21回(2023年)「このミステリーがすごい!大賞」大賞 受賞作
不可能犯罪に挑む老人の名推理。
71歳の祖父は小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。しかし、小学校教師の孫娘・楓の身の周りで起きた謎を聞くと生き生きとしてくる。そんな折、楓の人生に関わる重大な事件が!?・・
「大江戸奇巌城」 芦辺 拓(著)
2022年「大鞠家殺人事件」で日本推理作家協会賞や本格ミステリ大賞を受賞した著者の最新作
時代劇小説
徳川12代将軍・家慶の治世。江戸情緒、バトル、追跡、少女達の深い友情、謎解きありのてんこ盛りで、注目の新刊です。
「濱地健三郎の幽たる事件簿」 有栖川 有栖(著)
2022年「捜査線上の夕映え」でこのミス【国内編】第3位の巨匠の新刊
7篇を収録したシリーズ第2弾。
年齢不詳の探偵・濱地健三郎。幽霊を視る能力も持ち合わせる彼は、様々な事件を推理していくーー
「令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法」 新川 帆立(著)
「元彼の遺言状」(2021年このミステリがすごい!大賞)著者の新刊
リーガルSF短篇集
令和反逆六法と言われる6つの架空法律で、現行法に対するアンチテーゼ。
「動物虐待の防止等に関する法律」「酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達(通称:どぶろく通達)」「南極条約の取扱いに関する議定書(通称:南極議定書)」「労働者保護法」「通貨の単位及び電子決済等に関する法律(通称:電子通貨法)」「健全な麻雀賭博に関する法律(通称:健雀法)」の6つの物語。