2023年に発売される新刊から、有名作家の注目作品をまとめています。
ノーベル賞作家ナギーブ・マフフーズやドストエフスキーなど。
世界文学の翻訳小説の新刊・新訳の発売日を掲載しています。
1月発売の新刊
「無条件降伏:誉れの剣Ⅲ」 イーヴリン・ウォー(著)
戦争文学の金字塔《誉れの剣》3部作の最終章
戦争の醜さ、滑稽さを描いた傑作。
ガイ・クラウチバック大尉は、激戦地クレタ島脱出後、ロンドンで無為な日々をおくっていた。戦友達が戦地に向かう中、年齢を理由にとり残されたガイは大義を見失いつつあったが!?・・
「つわものども」「士官たちと紳士たち 」に続く最終巻
「未成年 3」 フョードル・ドストエフスキー(著)
3部作からなる完結篇
20歳の青年アルカージーの成長の記録。父母と無縁に人生を切り開いてきた彼の目の前に、謎だらけの父親が突然現れる!?・・ 実父ヴェルシーロフとの熱く長い会話。。
2月発売の新刊
「ミダック横町」 ナギーブ・マフフーズ(著)
[1988年] アラブ圏初のノーベル文学賞作家となった作家の初訳
1940年代のエジプト・カイロの下町に生きる人々を描いた小説。
過ぎ去りし時代の偉大なる遺産と言われる下町、ミダック横丁。
エジプトを舞台にしたカイロ3部作「張り出し窓の街」~も有名です。
「すべての、白いものたちの」 ハン・ガン(著)
アジア唯一のブッカー賞受賞の韓国作家の代表作
ワルシャワと朝鮮半島をむすぶ、はかなくも偉大ないのちの物語。
Twitter文学賞2020で第5位になった「回復する人間」や「菜食主義者」の作品で知られる作家です。
「影の王」 マアザ・メンギステ(著)
エチオピア人作家によるエチオピアの女性兵士達の物語
1935年、エチオピア。孤児になった少女ヒルトは、将軍の家にお手伝いとして匿われる。そんな折、ムッソリーニ率いるイタリア軍の侵攻の足音が近づいてきて!?・・
「無垢なる聖人」 ミゲル・デリーベス(著)
20世紀のスペインを代表する作家でナダル賞受賞作家の最新作
農園主と労働者達の生きる姿を描く名作。
1960年代スペイン。スペイン南西エストレマドゥーラの大農園で認知症を患ったアサリアスは、義弟の家へやっかいになる。その義弟が事故で足を骨折してしまう。。アサリアスは義弟のかわりに主人の狩りのお供をするが!?・・