2023年に発売される注目の海外ミステリ新刊をまとめています。
北欧ミステリや英国推理作家協会賞(CWA)ヒストリカル・ダガー受賞作など、話題の新作が発売予定です。
6月発売の新刊
注目!「特捜部Q カールの罪状」 ユッシ・エーズラ・オールスン(著)
北欧ミステリの人気ミステリ第9弾
デンマーク発の人気警察小説シリーズの最新作
22年前から2年ごとに起こる事件の現場には、必ず塩が残されていることに特捜部Qは気づく。。一方、カールは、過去の事件の重要参考人になっていることがわかり!?・・
シリーズ完結目前、特捜部Qが連続殺人事件の謎に挑む!--
注目!「二度死んだ女」 レイフ・GW・ペーション(著)
北欧ミステリの重鎮の最新作
刑事ベックストレーム・シリーズ第4弾。
刑事ベック巣トレームと同じアパートに住む少年が、サマーキャンプで人間の骨を見つける。死後2週間ほど経過したアジア系の女性のものだった。しかし、警察の調査で、女性は12年前にタイで死亡していたことがわかる。果たして人は、2度死ぬことができるのだろうか!?・・
「血塗られた一月」 アラン・パークス(著)
スコットランドのグラスゴーが舞台の警察ミステリ
1973年、グラスゴー。刑事のハリー・マッコイは、少女射殺事件の捜査に挑み、事件の裏の巨悪に触れるが!?--
注目!「陽炎の市」 ドン・ウィンズロウ(著)
クライムノヴェルの帝王、ドン・ウィンズロウの最新作
2022年に発売された「業火の市(まち)」の続篇です。
アイリッシュマフィアとイタリアンマフィアの抗争を描く新ゴッドファーザーとも言われる作品の3部作第2弾。
「吸血鬼の仮面」 ポール・アルテ(著)
フレンチミステリの雄、ポール・アルテのシリーズ邦訳第5作
名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
田舎の小さな村・クレヴァレイは、夜ごと目撃される謎の怪人と幽霊騒動でパニックに陥っていた。。一方、ロンドンの名探偵バーンズもとには、ある老人の変死事件が持ち込まれる。2つの事件がやがて、ロシアからやって来た吸血鬼だと噂される伯爵に収束し!?--
「異能機関」 スティーヴン・キング(著)
スティーヴン・キングの最新作
超能力少年少女を拉致する謎の「研究所」。天才少年のルークは、この秘密機関から逃れられるのか!?--
7月発売の新刊
「木曜殺人クラブ 逸れた銃弾」 リチャード・オスマン(著)
人気謎解きミステリ「木曜殺人クラブ」シリーズ第3弾の最新作
詐欺事件を調査していたキャスターが、不可解な事故で死ぬ。捜査を始めた「木曜殺人クラブ」だが、メンバーのひとりが「友人を殺されたくなければ元KGB大佐を殺せ」と脅迫され!?・・
注目!「卒業生には向かない真実」 ホリー・ジャクソン(著)
ホリー・ジャクソンの最新作
「自由研究には向かない殺人」3部作の完結編
年末各種ミステリランキングで1位や2位を独占し、話題のシリーズ。
大学入学直前のピップに、無言電話、匿名のメール、敷地内で首を切られた鳩など、不審な出来事が幾つも起きていた。。調べにより、6年前の連続殺人事件との類似点を見つけるが!?・・
「ウェッジフィールド館の殺人」 エリカ・ルース・ノイバウアー(著)
アガサ賞デビュー長編賞受賞シリーズ第2弾
デビュー作で、エジプトのホテルを舞台にしたミステリ「メナハウス・ホテルの殺人」に続くシリーズ第2作目。
英国の領主屋敷に滞在していたジェーン。一緒に旅行中の叔母が館の主の男爵とかつて恋仲で、ふたりの間に生まれた娘は男爵の養女になっていた。館の使用人が車の事故で死亡するが、不審な点が多く、ジェーンは事件を調べ始めるが!?・・
「B 鉛筆と私の500日」 エドワード・ケアリー(著)
〈アイアマンガー3部作〉で知られる作家のイラスト集・エッセイ集
画家・作家のエドワード・ケリーは、コロナ禍の隔離生活の1年余り、毎日1枚の絵を描き、ツイッターに投稿していった。歴史上の人物や小説の登場人物、動植物、風景など、500点の絵とそれにまつわるエッセイを収録。
「未来散歩練習」 パク・ソルメ(著)
韓国作家による実在した事件を絡めた小説
光州事件、釜山アメリカ文化文化院放火事件を当時の子供の目から描く。今を生きる、未来を思うことを描く長編力作。
「超新星紀元」 劉 慈欣(著)
大ヒットSF「三体」の著者、劉慈欣の長篇デビュー作
1999年末、超新星爆発により発生した放射線バーストが地球に降り注ぐ。。1年後に13歳以上の大人全てが死ぬことが判明し、「超新星紀元」の地球は子供達に託され!?--
5月発売の新刊
注目!「闇の牢獄」 ダヴィド・ラーゲルクランツ(著)
「ドラゴンタトゥーの女」などミレニアムシリーズの後半をスティーグ・ラーソンから受け継ぎ、「ミレニアム4~6」を執筆した作家の最新作
北欧ミステリの新境地
ストックホルムで起きた、サッカー審判員撲殺事件。捜査に参加した地域警官のミカエラは、心理学者のレッケと出会う。上流階級のレッケと移民のミカエラは事件の真実に迫るが!?・・
注目!「三年間の陥穽」 アンデシュ・ルースルンド(著)
スウェーデン作家による北欧ミステリ
英国推理作家協会賞受賞作の「三秒間の死角」に始まる《グレーンス警部シリーズ》最新作
3年前、2人の少女が同じ日に失踪した。。児童買春の証拠を手に、グレーンス警部は相棒のホフマンと共に、最も危険な潜入捜査を行なうが!?・・
「チョプラ警部の思いがけない相続」 ヴァシーム・カーン(著)
CWAヒストリカル・ダガー賞受賞作家の最新作
インド、ムンバイを舞台にしたミステリシリーズ第1作。
警官人生が終わる退職日、チョプラ警部は、伯父から「子象」を相続する。署で待っていたのは少年の水死体。チョプラは独自に調査を始めるが、インド裏社会を巻き込む事件に発展し!?・・
「恐るべき太陽」 ミシェル・ビュッシ(著)
フレンチミステリの人気作家の最新作
「黒い睡蓮」で人気を博したミステリ界の新星の新作。
南の島に集まった人気作家と作家志望の女性達が次々と死体で発見され!?・・
「無限角形 1001の砂漠の断章」 コラム・マッキャン(著)
実話を基にした中東和平版 千夜一夜物語
パレスチナ人のパッサムとイスラエル人のラミ。2人の住む世界は隔絶しているが、パッサムの娘がゴム弾の犠牲になり、ラミの娘が自殺テロに巻き込まれ亡くなった時、2人の人生が交錯し!?--
「闇が迫る マクベス殺人事件」 ナイオ・マーシュ(著)
ニュージーランド作家の巨匠、ナイオ・マーシュのシリーズ最終作
アレン警部が不可解な謎に挑むシリーズ最終作。シェイクスピアの「マクベス」上演中に起きる殺人事件。容疑者は関係者のみだが!?・・
「シェフ探偵パールの事件簿」 ジュリー・ヴァスマー(著)
新米探偵のシリーズ第1弾
海辺のリゾート地ウィスタブルでシーフードレストランを経営するパール。副業で探偵を始めた彼女にもとに依頼人が来る。依頼は断ったものの気になっていたパールが見つけたのは、変わり果てた彼の姿だった・・
「忘却の河」 蔡駿(著)
中国のスティーヴン・キングと言われる著者の異色ミステリ
1995年、中国。エリート進学校で女子高生が殺害される。容疑者とされた国語教師も何者かに殺され、事件は未解決のまま終わる。。9年後、天才的な頭脳を持つ小学生の周囲で不可解な事件が起こる。少年は何者なのか!?国語教師を殺した犯人は!?--
「どれほど似ているか」 キム・ボヨン(著)
韓国発の世界的SF作家の作品
社会批判やダイナミックな想像力が融合した作品集。
AI、サイボーグ、タイムリープなど..
「その昔、ハリウッドで」 クエンティン・タランティーノ(著)
映画監督・クエンティン・タランティーノの小説
映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を自ら小説化した作品です。
「魔術師ペンリックの仮面祭」 ロイス・マクマスター・ビジョルド(著)
ヒューゴー賞受賞シリーズ第3弾
「ロディの仮面祭」「ラスペイの姉妹」「ヴィルノックの医師」中篇3作
4月発売の新刊
「スウェーディッシュ・ブーツ」 ヘニング・マンケル(著)
CWA(英国推理作家協会)インターナショナルダガー賞 受賞作
CWAゴールド・ダガー賞やガラスの鍵賞(北欧ミステリ最高の賞)など、数々の賞を受賞し、2015年に逝去した北欧ミステリの帝王最後の作品。
第1回ガラスの鍵賞や15作まで続いた刑事ヴァランダー・シリーズなど、多くの作品を残してきたヘニング・マンケルの最新作となります。
「円周率の日に先生は死んだ」 ヘザー・ヤング(著)
[2021年] アメリカ探偵作家クラブ賞(MWA賞)ノミネート
アメリカ、ネヴァダ州の田舎町。3月14日、円周率の日に焼死体として発見された数学教師のアダム。彼の同僚の女性教師ノラと教え子の少年サルは、アダムの人生の実態に迫っていくが!?・・
「金庫破りときどきスパイ」 アシュリー・ウィーヴァー(著)
第2次世界大戦下のロンドン。金庫破りのエリーは、陸軍のラムゼイ少佐に捕まってしまう。。「投獄されたくなければ、ある屋敷の金庫を解錠しろ」と言われ、屋敷の金庫のそばには死体があり!?・・
3月発売の新刊
「知能犯の時空トリック」 紫 金陳(著)
「悪童たち」で話題になった中華ミステリの新星の最新作
新感覚の倒叙ミステリー
県検察院のトップが、計画停電の夜に殺された。唯一の目撃証言からの容疑者は、ベテラン警官・葉援朝だった。。葉への内偵が進められる中、新たな死者が出る。。葉援朝の背後には、彼を伯父と慕う物理教師の影があるが!?・・
「警部ヴィスティング・疑念」 ヨルン・リーエル・ホルスト(著)
警部〈ヴィスティング〉シリーズ4部作の最終作で最高傑作
北欧警察小説人気シリーズ第4弾。
1999年に実際に起きた事件(ノルウェー南部の都市ラルヴィクの郊外、12歳の少女が絞殺体で発見され、2年後、20代の男が逮捕されるも証拠不十分で無罪)を捜査した著者による、この事件を下敷きにした創作。
ある朝、ヴィスティングの自宅に、数字だけが書かれた差出人不明の封書が届く。。数字は事件番号で、1999年に起きた事件を意味していたが!?・・
2月発売の新刊
「帝国の亡霊、そして殺人」ヴァシーム・カーン(著)
[2021年] 英国推理作家協会賞(CWA)ヒストリカル・ダガー受賞作
インドのムンバイが舞台の歴史ミステリ
1949年、インドが共和国になる以前。外交官のジェームズ卿が殺された。。インド初の女性警部ペルシス・ワディアが捜査に乗り出すが、インドの共和国化へ向け独立運動の動きが高まり・・
「頬に哀しみを刻め」 S・A・コスビー(著)
アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞 受賞作
殺人罪で服役した黒人のアイクは、出所後、庭師として働いていたが、ある日、息子が殺害されたと警察から知らされる。。アイクは犯人探しに乗り出すが!?・・
2022年クライムノベルで話題を呼んだ「黒き荒野の果て」著者の最新作
「黒き荒野の果て」は、このミステリがすごい!2023年版【海外編】でも第6位になりました。
1月発売の新刊
「忘れられた少女」 カリン・スローター(著)
新ミステリの女王と言われるカリン・スローターの最新作
新米連邦保安官補のアンドレア・オリヴァーの最初の事件は、40年前の迷宮入りした事件だった。判事の18歳の娘エミリーは、38年前にゴミ置き場で全裸で見つかったが!?--
アトランタ(アメリカ中南部)出身の女性作家による新刊。
「だからダスティンは死んだ」 ピーター・スワンソン(著)
「そしてミランダを殺す」「アリスが語らないことは」著者の最新作
「そしてミランダを殺す」は、2018年末、各種ミステリランキングの2位を独占して話題になりました。
ボストン郊外に引っ越してきた版画家のヘンと夫のロイド。隣家の夫婦マシューとマイラの家に招待され、書斎で見てはいけない物を目にする・・マシューを殺人犯だと確信したヘンは、彼について調べ始めるが!?・・