2022年(第75回)日本推理作家協会賞が決定しました。
過去の受賞作品とあわせてまとめています。
昨年(2021年)の受賞作品も掲載しています。
2022年(第75回)受賞作品
〈長編および連作短編集部門〉
「大鞠家殺人事件」 芦辺 拓(著)
2022年本格ミステリ大賞も受賞しました。
本格推理小説の王道
2022年を代表する(発売は2021年)国内推理(ミステリ)作品と言えるかもしれません。
2021年(第74回)受賞作品
〈長編および連作短編集部門〉
「インビジブル」 坂上 泉 (著)
実在した「大阪市警視庁」を舞台にした戦後史×警察サスペンス
「蝉かえる」 櫻田 智也(著)
本格ミステリ大賞も受賞しています。
〈短編部門〉
「#拡散希望」(新潮社 小説新潮2月号) 結城 真一郎(著)
〈評論・研究部門〉
「真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅠ フェアプレイの文学」
「真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅡ 悪人たちの肖像」真田 啓介(著)
2020年(第73回)受賞作品
昨年(2020年)の受賞作品です。
長編および連作短編集部門
「スワン」 呉 勝浩(著)
短編部門
「夫の骨」(祥伝社「夫の骨」収録) 矢樹 純(著)
評論その他の部門
「遠藤周作と探偵小説 痕跡と追跡の文学」 金 承哲(著)
2020年 最終候補(ノミネート)作品
2020年の日本推理作家協会賞の受賞作品以外の最終候補(ノミネート)作品をご紹介します。
長編・連作短編集部門
「早朝始発の殺風景」 青崎有吾(著)
「教室が、ひとりになるまで」 浅倉秋成(著)
「マーダーズ」 長浦 京(著)
短編部門
「神様」秋吉理香子(著)(双葉社 小説推理2019年1月号掲載)
「青い告白」井上真偽(著)(双葉社 小説推理2019年2月号掲載)
「さかなの子」木江恭(著)(双葉社 小説推理2019年8月号掲載)
「コマチグモ」櫻田智也(著)(東京創元社 ミステリーズ!vol.94掲載)
評論・研究部門
「ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた」 鏡 明(著)
「シャーロック・ホームズ語辞典」 北原 尚彦(著)
「栗本薫と中島梓 世界最長の物語を書いた人」 里中 高志(著)
『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』 山下 泰平(著)
日本推理作家協会賞とは!?
日本推理作家協会賞は、その伝統から、ミステリー界で最も権威ある賞と言われています。
主催は、日本推理作家協会で、小説家・評論家・翻訳家・イラストレーター・装幀家・漫画家などの個人会員と出版社を中心にした賛助会員で構成されている一般社団法人です。
始まりは、第1回の1948年です。
日本推理作家協会賞という名前の前は、日本探偵作家クラブ賞という名前でした。
さらに前身は、探偵作家クラブ賞という名前でした。
1947年に江戸川乱歩を初代会長として結成された探偵作家クラブが始まりです。
過去の受賞作品は!?
日本推理作家協会賞の過去の受賞作は、有名作品が多く選ばれています。
作家も文豪や巨匠など推理小説界の大物ばかりです。
その中から一部記載すると、横溝正史(著)「本陣殺人事件」 、松本清張(著)「顔」、西村京太郎(著)「終着駅殺人事件」、逢坂剛(著)「カディスの赤い星」、京極夏彦(著)「魍魎の匣」、東野圭吾(著)「秘密」といった作品が受賞しています。
おわりに
2021年の日本推理作家協会賞の受賞作品を掲載しました。
権威と歴史ある賞なので、選書の参考にされてみてはいかがでしょうか。