ロシア(旧ソ連)が舞台の12冊|ミステリー、スパイ、警察小説など

ロシア文学

ロシアや旧ソ連が舞台の小説(ミステリー、スパイ、警察小説など)をまとめています。

ロシア(ソ連)の小説は、冷戦絡みのミステリーやスパイ小説、警察小説が多いように感じます。

読了本のレビューやロシア文学、作家についても記載しています。

ロシア文学と作家!?

5人のノーベル文学賞受賞者、ブーニン、パステルナーク、ショーロホフ、ソルジェニーツィン、ブロツキーが知られています。

ロシア文学では、ドストエフスキーやプーシキン、トルストイ、ナボコフなどの文豪が多く、文学的な小説も豊富です。

文豪ドストエフスキーの作品には、「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」「白夜」、自信のシベリア流刑の経験を書いた自伝のような「死の家の記録」「地下室の手記」などがあります。

ロシア文学の古典で、農奴解放前後と民主的文化の新時代への流れを描いたツェルゲーネフの「父と子」などの名作も有名です。

プーシキンは、「大尉の娘」「オネーギン」が有名です。

ウラジミール・ナボコフは、「ロリータ」という言葉を生んだ「ロリータ」「賜物」などの著作があります。



ロシア(旧ソ連)が舞台になっている小説!?

歴史の闇や現代史問題を絡めた良作など。

「ドクトル・ジヴァゴ」 ボリス・パステルナーク(著)

ソ連において発禁処分となり、1958年に、自身の承諾なしに海外で出版され、ノーベル文学賞を受賞しました。

しかし、ソ連の迫害により辞退。

2020年の各種ミステリランキングで上位にランクインしている「あの本は読まれているか」の題材にもなっています。

 

「チャイルド44」 トム・ロブ・スミス(著)

英国推理作家協会(CWA)賞 イアン・フレミング・スチール・ダガー賞

「このミステリーがすごい!2009年版」海外部門 第1位

スターリン政権下、実際にあった連続殺人から着想を得たミステリー

3部作品で、「グラーグ57」「エージェント6」の続編があります。

最新作に「偽りの楽園」があります。

 

「モスクワの伯爵」 エイモア・トールズ (著)

全米140万部突破

1922年モスクワ、革命政府により高級ホテルに軟禁されるロシア貴族。

ホテルを一歩出れば、銃殺刑が待っている。伯爵が選んだのは、紳士の流儀を貫くこと。閉ざされた世界で人生を再発見する・・

 

「ゴーリキー・パーク」 マーティン・クルーズ スミス(著)

英国推理作家協会(CWA)賞ゴールド・ダガー賞受賞作

東西冷戦時代、共産主義のソ連、モスクワが舞台の傑作警察小説。

鉄のカーテンに閉ざされた旧ソ連社会の暗部が浮かびあがる

 

「イコン」 フレデリック・フォーサイス(著)

軍事ミステリの巨匠フレデリック・フォーサイスの大型スパイスリラー

混迷する近未来ロシアを描く

 

「レッド・スパロー」 ジェイソン・マシューズ (著)

秀逸スパイもの。映画化もされています。

女スパイを意味するレッドスパロー、その苦闘とスパイ活動が面白い小説です。どんでん返しなどでの終盤の衝撃も

 

「墜天使殺人事件」 ボリス・アグーニン(著)

舞台は19世紀末モスクワ、ベストセラー作家の歴史推理小説

日本語の「悪人」から由来する「アクーニン」のペンネーム



ロシア(旧ソ連)が舞台の小説【あらすじ&レビュー】

※ 星数は個人的な観点です。

「サンクトペテルブルクから来た指揮者」 カミラグレーベ&ポールレアンダエングストレーム(著)

サンクトペテルブルグから来た指揮者4.0

2003年頃の好景気に沸くロシアを舞台にした金融系バイオレンスサスペンス

新興財閥とロシアの関係、巨大国家の裏側。ロシアの情報を挟みながら黒幕探しがミステリ的にも面白かったです。

骨太でおすすめです。チェチェン問題なども勉強になりました。

 

「血の葬送曲」 ベン・クリード(著)

血の葬送曲3.5

2001年 英国推理作家協会賞 ゴールド・ダガー賞 候補作

1951年、スターリン政権下のレニングラードが舞台の警察小説

スターリン恐怖政治下、線路に並べられた5つの死体。元ヴァイオリストという過去を持つ人民警察の主人公が連続殺人犯を捜査するが・・

レビュー

人民警察官として犯人捜査をする主人公ですが、時代背景からMGB(国家保安省)の存在が背後にある緊張感のあるミステリでした。

謎解きとしてはイマイチでしたが、当時のMGB長官・ベリヤやスターリンの後継となるマレンコフ、作曲家、指揮者など実在の人物とフィクションが入り混じった物語となっています。

交響曲など音楽系の色が強く、音楽ミステリと言えるかもしれません。

ナチスドイツによるレニングラード(現サンクトペテルブルグ)包囲戦の悲惨さ(飢餓など)は、図書館キャンディ(図書館の糊を舐めていた)という言葉がある程、悲惨な状況だったことがわかります。

 

「モスクワ・コネクション」 ロビン・ムーア(著)

モスクワコネクション3.5

事実に基づいた骨太クライムノベル

マフィア、秘密警察、政治家、CIA、民警入り乱れる感じが壮大で面白い。

ただ、1つのテーマでなく幾つかの事件みたいになってるので、短編集みたくなってしまい上巻◎下巻△

 

「屍肉 DeadMeat」 フィリップ・カー(著)

屍肉4.0

サンクトペテルブルグを舞台にしたハードボイルド警察小説

90年代前半に復活、興隆してきたロシアマフィアが中心。

終盤にきて意外な深みが増してきて予想以上に面白かったです。

直木賞作家として知られる「新宿鮫」の作家・大沢在昌さんもおすすめしていました。

屍肉
新潮社
発売日:1994/10/1

 

「ロシアの秘宝 “琥珀の間” 伝説」 重延 浩(著)

琥珀の間伝説3.5

20世紀最大のミステリーと言われる「琥珀の間」のノンフィクション

レビュー

「琥珀の間伝説」の成り行きや最終的な状況など、簡潔にまとめられていてわかりやすかったです。

琥珀の間は、植物の樹液を5000万年かけてできる琥珀だけで出来た黄金の部屋だったそうです。

小説ではなく普通の単行本ですが、難しくなく、ためになる情報が多い本でした。

 

「極東ロシアが舞台の小説」の記事も書いています。

 

100分de名著のテキストに「カラマーゾフの兄弟」もあります。

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