2021年の本屋大賞が4月14日(水)に発表されました。
受賞作品が気になるという人も多いかと思います。
そこで、本屋大賞2021の受賞作品と2020年受賞作を一覧にしました。
本屋大賞とは!?
本屋大賞は、書店員さんが決める「一番売りたい本」を決める本の賞で、毎年、発表されています。
本が売れない時代と言われている中、書店員が「売れる本を作っていく」、「出版業界を現場から盛り上げる」、「出版業界に新しい流れをつくる」という理念のもと賞が生まれました。
書店員有志で組織する本屋大賞実行委員会が運営しています。
【2021年】受賞作品とランキング
第1位:
「52ヘルツのクジラたち」 町田 そのこ (著)
2021年の本屋大賞は、町田そのこ(著)の「52ヘルツのクジラたち」が受賞しました。
第2位:
「お探し物は図書室まで」 青山 美智子 (著)
第3位:
「犬がいた季節」 伊吹 有喜 (著)
第4位:
「逆ソクラテス」 伊坂 幸太郎 (著)
第5回本屋大賞受賞作家による爽快で読後感の良い1冊
カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える
第5位:
「自転しながら公転する」 山本 文緒 (著)
第1回「みんなのつぶやき文学賞」でもランクインしている作品です。
第6位:
「八月の銀の雪」 伊与原 新 (著)
第164回(2020年下半期)直木賞最終候補作品
第7位:
「滅びの前のシャングリラ」 凪良ゆう
昨年(2020年)「流浪の月」で本屋大賞を受賞している作家の新刊
第8位:
「オルタネート」 加藤シゲアキ (著)
第164回(2020年下半期)直木賞最終候補作品
第9位:
「推し、燃ゆ」 宇佐見りん
第164回(2020年下半期)芥川賞受賞作
第10位:
「この本を盗む者は」 深緑 野分 (著)
少女たちは本の世界を冒険する
翻訳小説部門
「ザリガニの鳴くところ」 ディーリア・オーエンズ (著) 友廣純 (翻訳)
「このミステリがすごい!2021年版」【海外編】第2位
「ミステリが読みたい!2021年版」【海外編】第3位
第1回「みんなのつぶやき文学賞」【海外編】第1位
2019年アメリカで最も売れた小説で、日本でもメインストリームにもミステリ好きからも人気が高く、話題になっている作品です。
発掘部門「超発掘本!」
《「ない仕事」の作り方》 みうら じゅん (著)
「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親としてはもちろん、「見仏記シリーズ」など、仏像ブームも牽引してきた”みうらじゅん”氏の作品です。
最近の新刊では、松本清張愛を綴った「清張地獄八景」なども出版しています。
【2020年】受賞作品とランキング
全国の477の書店と書店員586名の投票により、1次投票から上位10作品が「2020年本屋大賞ノミネート作品」として決定しています。
大賞 「流浪の月」 凪良 ゆう(著)
得点:432点
2位:「ライオンのおやつ」 小川 糸(著)
得点:380点
全ての人に訪れる死を考えさせられる小説。今を大切にしたくなる物語
3位:「線は、僕を描く」 砥上 裕將(著)
得点:327点
第59回メフィスト賞受賞作。水墨画の世界に引き込まれる人間ドラマ
4位:「ノースライト」 横山秀夫(著)
得点:275.5点
「このミステリーがすごい!2020年版」国内部門第2位。
ミステリーの巨匠「横山秀夫」の作品。
5位:「熱源」 川越宗一(著)
得点:214点
2020年上半期の直木賞受賞作品です。
6位:「medium霊媒探偵城塚翡翠」 相沢沙呼(著)
得点:198点
「このミステリーがすごい!2020年版」では、国内部門第1位を獲得しています。
映画化されている「小説の神様」の原作者でもあります。
7位:「夏物語」 川上未映子(著)
得点:156点
各種ミステリでも頻繁にランクインしている作品です。
8位:「ムゲンのi」 知念実希人(著)
得点:147.5点
9位:「店長がバカすぎて」 早見和真(著)
得点:105.5点
書店を舞台に本を愛する書店員と上司の物語
10位:「むかしむかしあるところに、死体がありました。」 青柳碧人(著)
得点:91.5点
誰もが知っている「日本の昔話」をミステリー仕立てにした斬新な小説。
翻訳小説部門、発掘部門
翻訳小説部門
1位:「アーモンド」 ソン・ウォンピョン(著)
韓国小説が1位に選ばれました。
韓国で30万部突破したベストセラー小説です。世界13ヵ国で翻訳決定
2位:「掃除婦のための手引き書-ルシア・ベルリン作品集」 ルシア・ベルリン (著)
Twitter文学賞の海外部門でも1位を獲得している小説です。
3位:「三体」 劉慈欣(著)
中華SFブームの先駆けとなり、アジア初のヒューゴー賞を受賞しています。3部作の作品で、2020年6月に「三体Ⅱ 黒暗森林」が発刊されます。
発掘部門「超発掘本!」
「無理難題が多すぎる」 土屋賢二(著)
おわりに
2021年の本屋大賞の受賞作とトップ10作品を掲載しました。
良作ばかりなので、是非、読まれてみてはいかがでしょうか。
【本屋大賞】歴代の受賞作一覧!?おすすめ小説がたくさん!