エドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ)歴代受賞作一覧|The Edgar Awards(MWA)

エドガー賞2022
2022年のエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ)が2022年4月28日に発表されました。

優れたミステリー小説に与えられる歴史のある文学賞です。

2021年エドガー賞の受賞作品と歴代の受賞作をまとめています。

2022年(最新)エドガー賞(MWA)受賞作

最優秀長編賞

「Five Decembers」 James Kestrel(著)

Five.Decembers
Hardcase Crime
発売日:2021/10/26

 

メアリー・ヒギンズ・クラーク賞

「Clark and Division」 平原 直美(著)

2022年エドガー賞のメアリー・ビギンズ・クラーク賞に、日系人作家の平原直美さんが選ばれました。

メアリー・ヒギンズ・クラーク賞は、「サスペンスの女王」と言われたメアリ・H・クラークが「主人公が若い女性であること」「その女性の日常が突然冒されること」など7つのガイドラインに定められているそうです。

現在は英語版のみですが、小学館から翻訳刊行予定となっています。

翻訳ミステリ大賞2022でも最終候補作になっている「ヒロシマ・ボーイ」の作家です。



【歴代エドガー賞】受賞作!?

歴代のエドガー賞の受賞作(10年分)を掲載します。

2021年 受賞作

最優秀長編賞

「ブート・バザールの少年探偵」 ディーパ・アーナパーラ(著)

インド社会の闇を描いた傑作

スラム居住区(バスティ)に住む少年から見るインドの現実。

インドのスラムに住む9歳の少年。ある日、クラスメートが行方不明になり、探偵団を結成し捜索するが!?・・
バザールや地下鉄を捜索するうち、想像を遙かに超える現実が・・

 

処女長編賞

「塩の湿地に消えゆく前に」 ケイトリン・マレン(著)

2022年1月発売エドガー賞【処女長編賞】受賞作

ニュージャージー州アトランティックシティ。カジノの盛んな地で、叔母と暮らすクララは他人の思いを視ることができる能力を持っている。ある日、少女を捜してほしいと依頼をうける。カジノスパで働くリリーの強力のもと、女性達を救おうとするが!?・・

 

オリジナル・ペーパーバック賞

「ブルックリンの死」 アリッサ・コール(著)

ストランド・マガジン批評家賞[最優秀新人賞] 受賞

2022年3月に発売になりました。

米国ブルックリンの一角。主人公のシドニーは、住民のセオと地域の歴史探訪ツアーを企画する。街を調べるうちわかってくる街の裏面。都市再開発の側面を背景に描いたミステリ

 

2020年 受賞作

最優秀長編賞

「見知らぬ人」 エリー・グリフィス (著)

見知らぬ人
東京創元社
発売日:2021/7/21

著者は、英国推理作家協会(CWA)賞の受賞作家でもあります。

原題は「The Stranger Diaries」でした。

↓↓↓ページ下部に、読了レビューを記載しています。

 

処女長編賞

「ミラクル・クリーク」 アンジー・キム(著)

エドガー賞[最優秀新人賞]&国際スリラー作家協会[最優秀新人賞] 二冠

ミラクル・クリークの治療施設で火災が発生し、2名が命を落とす。1年後に始まる裁判で、施設の経営者一家や関係者などの秘密が明らかになっていく・・

 

オリジナル・ペーパーバック賞

「ホテル・ネヴァーシンク」 アダム・オファロン・プライス(著)

リアルサウンド認定[2021年度]翻訳ミステリーベスト10【第1位】

ニューヨーク州の山地にあるホテル・ネヴァーシンク。大統領も宿泊に来る人気ホテルだが、子どもが行方不明になる事件がたびたび発生していた。洋館ホテルを舞台に展開するミステリと家族の年代記

 

2019年 受賞作

「流れは、いつか海へと」 ウォルター・モズリイ(著)

アメリカの暗部を含んだ探偵小説。

↓ ページ下部に簡単なレビューを書いています。

 

2018年 受賞作

「ブルーバード・ブルーバード」 アッティカ・ロック(著)

英国推理作家協会スティール・ダガー賞 受賞

【このミステリがすごい!2020年版】海外編 第5位

 

2017年 受賞作

「晩夏の墜落」 ノア・ホーリー(著)

 

2016年 受賞作

「地中の記憶」 ローリー・ロイ(著)

 

2015年 受賞作

「ミスター・メルセデス」 スティーヴン・キング(著)

【このミステリがすごい!2017年版】海外編 第3位

スティーヴンキングの初のミステリー小説とも言える作品です。

 

2014年 受賞作

「ありふれた祈り」 ウィリアム・K・クルーガー(著)

 

2013年 受賞作

「夜に生きる」 デニス・ルヘイン(著)

[2013年] アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞 受賞作

禁酒法時代末期のボストン。ギャングの手下ジョーは、強盗に入った賭博場でエマと出会う。恋に落ちる2人だが、エマは対立組織のボスの情婦だった・・やがて起きる抗争の中で、若者を待つ運命は!? 激動の時代を生きるギャング達の生き様。。

「ミスティック・リバー」の著者が描くアメリカ裏面史

 

2012年 受賞作

「喪失」 モー・ヘイダー(著)

喪失
早川書房
発売日:2012/12/7

 

2011年 受賞作

「解錠師」 スティーヴ・ハミルトン(著)

解錠師
早川書房
発売日:2012/12/9

【このミステリがすごい!2013年版】海外編 第1位



エドガー賞受賞作 【あらすじ&レビュー】

「見知らぬ人」 エリー・グリフィス(著)

見知らぬ人3.5

2020年エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞の最優秀長篇賞受賞作

英語教師が殺害される。犯人探しをするうち、殺人がヴィクトリア朝時代の作家ホランドの「見知らぬ人」を利用した見立て殺人だとわかるが!?・・

レビュー

英語教師を中心にした学校などの密接な人間関係のフーダニットのミステリで普通に面白かったです。

ただ、事件とは関係なさそうなプライベートの話なども多く、先が気になる人には冗長に感じなくもないかもしれません。

歴史、地理描写などは全くなく、ただストーリーを楽しむという感じです。

終盤まで犯人がわからない作りで、英語教師、その娘、警部の3人の視点で語られる。

高難度の犯人探しだが、もうちょっと情報があってもいいのでは?と思わなくもなかったです。

ミステリとしては「情報の少ない人物を犯人にするのはちょっと・・」と思っているタイプなので、本作の評価としました。

 

「流れはいつか海へと」 ウォルター・モズリィ(著)

流れはいつか海へと3.0

探偵小説 2019年エドガー賞の最優秀長篇賞 

刑事時代に何者かにはめられ辞職した元ニューヨーク市警の主人公は現在、私立探偵。黒人ジャーナリストの事件を調べて欲しいとの依頼を受ける。黒人ジャーナリストは警官2名を撃ち殺した罪で死刑を宣告されているが、無実を証明して欲しいとのこと。自分をはめた犯人と黒人ジャーナリストの冤罪の2つの事件を同時進行で調べ始めるが… 2つの事件に共通点はあるのか..

 

レビュー

ミステリーというよりは、探偵小説という感じです。

ヘロイン流通や売春、悪徳警官、人種差別など、巨大都市ニューヨークの片隅で起こっている街の暗部が見えてくる感じが悪くはなかったです。

比較的薄い冊子で、気軽にいっき読みのできる1冊でした。

 

エドガー(MWA)賞とは!?

エドガー(MWA)賞は、アメリカの文学賞で、優れたミステリー小説に与えられる賞です。

前年にアメリカで発表されたミステリーが対象となっています。

エドガー賞の名前の由来は、推理小説の始祖でもある文豪エドガー・アラン・ポーにちなんでいます。

アメリカ(米国)の推理作家の団体であるアメリカ探偵作家クラブによって発表されます。

別名:「アメリカ探偵作家クラブ賞」とも言われます。

古くは、レイモンド・チャンドラーの「The Long Goodbye(長いお別れ)」やジョン・ル・カレの「寒い国から帰ってきたスパイ」などの受賞作があります。

どんな部門がある!?

  • 長編部門
  • 処女長編部門
  • 短編部門
  • オリジナルペーパーバック部門
  • ヤングアダルト部門 etc..

【最優秀長編部門】が、一般的に馴染みがあるかもしれません。

 

おわりに

2020年のエドガー賞(アメリカ探偵作家クラブ賞)の受賞作と歴代の受賞作をまとめました。

エドガー賞の名前の由来は、ミステリ小説の巨匠「エドガー・アラン・ポー」からきていると言われています。

1990年~2007年までの最優秀短編賞の受賞作を収録

 

2020年の長編部門の最終候補作「Good Girl, Bad Girl」は、英国推理作家協会(CWA)賞受賞作で、エドガー賞最終候補の常連作家マイケル・ロボサムの作品です。

「生か、死か」マイケル・ロボサム(著)の読了レビューも書いています。

 

 

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