新型コロナの渦で、感染症などのパンデミックをテーマにした疫病文学が注目されつつあります。
ペスト(黒死病)を中心に、過去の感染症、伝染病などについて勉強する方も増えているようです。
そんな、疫病文学、パンデミック小説などをまとめました。
疫病文学!?
伝染病、感染、疫病などがテーマに組み込まれている小説です。
「赤死病」 ジャック・ロンドン (著)
復刊となる疫病による人類滅亡を予言した古典的作品
「エンド・オブ・オクトーバー」 ローレンス・ライト(著)
ピュリツァー賞受賞作家によるスリラー
「白い病」 カレル・チャペック (著)
チェコの作家カレル・チャペックによる1937年刊行の名作SF戯曲
1920年発表の「ロボット-RUR」で、「ロボット」という言葉を生み出した作家の作品です。
「インフェルノ」 ダン・ブラウン(著)
人口増加による人口爆発などの話も大きなテーマとなっています。
人口が増えすぎている現在、人口を増やし続けて人類滅亡を招くのか・・
ペスト(黒死病)が流行ることで「ヨーロッパの人口の約3分の1が亡くなった」と言われています。
この3分の1の死について「無駄ではなかった。それは、増えすぎた人口から3分の1を間引いたことによって、次の時代の扉を開いたからだ。」といったニュアンスのことが書かれています。
パンデミック関連のミステリー小説!?
パンデミック関連のミステリー小説です。
「ロックダウン」 ピーター・メイ (著)
現在の状況を予見したかのような全英ベストセラー
バリー賞受賞作家による、2005年に出版を見送られたミステリー小説
「ペスト王・赤死病の仮面・他十七篇」 エドガー・アラン・ポー (著)
エドガー・アラン・ポーの名作17作を集めた作品集です。
伝染病ペストを題にした「ペスト王」「赤死病の仮面」などが注釈付きの現代誤訳で復刊。
「黒死荘の殺人」 カーター・ディクスン(著)
古典ミステリーの巨匠「ジョン・ディクスン・カー」の密室ミステリー
「カーター・ディクスン」名義になっていますが、ディクスン・カーの別名ペンネームです。
ペスト(黒死病)関連
「ペスト」 アルベール・カミュ (著)
フランスのノーベル文学賞作家アルベール・カミュによる傑作小説
ペスト(黒死病)流行時と現在のコロナ禍が酷似していることから、1947年に発表された「ペスト」が再注目されています。
「ペストの記憶」 ダニエル・デフォー (著)
ペスト(黒死病)流行時の詳細がわかる古典的小説
当時の公的文書や個人の記録などを基に再現し、新型コロナ対策や拡大の阻止にも役立つ17世紀ロンドンのペストの惨禍。
マンガ(漫画)
「ペスト: 伝染病と都市封鎖(ロックダウン)を予言したカミュの名作を漫画で読破 「ペスト」カミュの原作を漫画で読破!~感染症でロックダウンされた都市の物語」 徳永大輔 (著) 粕川裕康 (イラスト)
フランス文学の巨匠、アルベール・カミュ原作の「ペスト」を漫画化
Kindle版で無料となっています。
子供から大人まで読みやすくされている作品です。
マンガで読むアルベール・カミュ「ペスト」 中条 省平 (監修)
カラーのコミックで分かりやすく「ペスト」の内容を把握できます。
解説付きで、ポイントをおさえた解説となっています。
マンガ&あらすじでつかむ! 60分でわかる カミュの「ペスト」 大竹 稽 (著) 羽鳥まめ (イラスト)
マンガ&あらすじで難解と言われる「ペスト」がわかりやすくされた解説本
ストーリー全体、代表的なシーンを要領よくおさえることができます。
パンデミック本
「感染症の世界史」 石 弘之 (著)
40億年の地球の歴史から感染症の正体を探る
新型コロナ以外にも、世界にはエボラ出血熱やテング熱、インフルエンザなど多くの感染症があります。そんな感染症の微生物と人類の関係を探る1冊
「黒死病-ペストの中世史」 ジョン・ケリー (著)
ペスト関連の中世史
欧州を襲った史上最悪の疫病「ペスト」。そのペスト(黒死病)の様々なエピソードから苦しむ人々の恐怖が浮かびあがってくる。
「ビジュアル パンデミック・マップ 伝染病の起源・拡大・根絶の歴史」 サンドラ・ヘンペル (著)
伝染病はどう世界に広がり、人類はどのように対処してきたのか。
20の感染症をビジュアルで解説された本です。
感染径路、病原体、症状、予防、治療など様々な解明をデータで収録
本の解説書!? 「100分de名著」のテキスト
「NHK100分de名著~ペスト~」 アルベール・カミュ
NHKのEテレで放送されている本の解説番組「ペスト」のテキストです。
カミュの名作「ペスト」の解説がされたテキストでおすすめです。
「NHK100分de名著~ペストの記憶~」 デフォー
2020年に放送されたデフォーの「ペストの記憶」のテキストです。
「ロビンソン・クルーソー」の著者としても知られるデフォーの作品をわかりやすく解説
まとめ
新型コロナの世界的流行により、文学界的にも「疫病文学」に注目が集まっています。
ロンドンでは約10万人の死者を出したとも言われるペスト(黒死病)を中心に、古典的な小説などが読まれているようです。
【ノンフィクション本】大宅賞の歴代受賞作もまとめています。