密室推理小説20選|館ミステリやクローズドサークル

密室殺人トリック

【密室トリック・館(屋敷)ミステリ・クローズドサークル】

有名推理作家の新刊や古典の名作もご紹介しています。

推理小説賞やミステリー賞を受賞している作品も掲載。

国内編

「密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック」 鴨崎 暖炉(著)

2022年「このミステリーがすごい!大賞」文庫グランプリ

密室の謎解き本格推理小説

密室殺人、密室トリック、これでもかという程の密室ミステリの連発。

ホテル「雪白館」。著名なミステリ作家が残した館で密室殺人が起きる。。館に通じる唯一の橋は落とされ、孤立した状況に・・

 

「月灯館殺人事件」 北山 猛邦(著)

「館」を舞台にした正統派・新本格ミステリ

月灯館(げっとうかん)。「本格ミステリの神」と言われる作家の館に集まった本格ミステリ作家達の間でくり広げられる連続殺人。。誰が!?何のために!?・・

閉鎖空間での物理トリックなど驚愕のラスト。

 

方舟

方舟
講談社
発売日:2022/9/8

地下の閉鎖空間を舞台にしたクローズド・サークル

Twitter(ツイッター)などSNSで話題の国内ミステリ。

大学時代の友達や従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、地下で夜を越すことになる。。翌日、地震で扉が塞がれ、水没も起こる中、殺人が起こった!誰か1人を犠牲にすれば脱出できるが、タイムリミットまで1週間・・

9人のうち、死んでもいいのは!?・・

 

「大鞠家殺人事件」 芦辺 拓(著)

[2022年] 日本推理作家協会賞 受賞作

[2022年] 本格ミステリ大賞 受賞作

屋敷・大鞠家で起こる殺人劇のクラシカルなミステリ

第二次世界大戦中の大阪。化粧品会社で財をなした大鞠家の屋敷には一族や丁稚奉公が暮らしていた。ある日、長男が結婚することになり、お嫁さんが嫁いできた。彼女は一族を次々に襲う事件に巻き込まれていくが!?・・

本格推理小説の王道。

 

「invert II 覗き窓の死角」 相沢 沙呼(著)

犯人視点で描かれる倒叙ミステリの金字塔

「invert 城塚翡翠倒叙集」に続くシリーズ第3作目

嵐の山荘に潜む犯罪者。。犯人達が仕掛けた巧妙なトリックを見通す城塚翡翠だが、目には涙が浮かぶ!?・・ その理由とは!?・・

「medium 霊媒探偵城塚翡翠」でミステリランキング5冠など、近年ミステリ界の話題を独占した著者の最新作。

 

「変な家」 雨 穴(著)

変な家
飛鳥新社
発売日:2021/7/22

【YouTubeで1000万回以上再生】された不動産ミステリ

知人が購入を検討している中古一軒家。ごく普通の物件に思えたが、間取り図には「謎の空間」が!?・・知り合いの設計士に見せると「奇妙な違和感」が存在するという・・ 不可解な間取りの謎の真相は!?・・

映画化も決定しています。

第2作目の「変な絵」も発売となっています。



「老虎残夢」 桃ノ雑派(著)

[2021年] 江戸川乱歩賞 受賞作

湖上の楼閣を舞台にした孤島ミステリ

南宋時代の武侠。中国ミステリであり、密室ミステリ。

本格推理小説の趣向のある1冊です。

 

「硝子の塔の殺人」 知念 実希人(著)

硝子の塔の殺人
実業之日本社
発売日:2021/7/30

[2022年] 本屋大賞ノミネート

雪深き森に輝く「硝子の塔」でおこる殺人劇

怪しい「館」。ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人などがゲストに招かれた。。しかし、この館で次々と惨劇が起こる・・ 13年前の事件との関連とは!?・・

地上11階、地下1階の巨大な尖塔での驚愕のラスト。。

 

「兇人邸の殺人」 今村 昌弘(著)

このミステリがすごい!2022年版【国内編】第4位

累計100万部突破の「屍人荘の殺人」シリーズの第3弾

廃墟テーマパークにそびえる奇怪な屋敷「兇人邸」でのミステリ。

「魔眼の匣の殺人」から数ヵ月後ーー。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が依頼で連れて行かれた場所は、「生ける廃墟」として人気を博す地方テーマパークだった。そこにある異様な建物「兇人邸」に深夜侵入した葉村と比留子だが!?・・

入ったが最後、姿を見ることは二度とない!?・・

 

「蒼海館の殺人」 阿津川 辰海(著)

このミステリがすごい!2022年版【国内編】第5位

「紅蓮館の殺人」に続く2作目

連続殺人の起きた館が災害で孤立する。。名探偵葛城による超推理で全ての謎を解き明かしていくが!?・・

2020年「透明人間は密室に潜む」では「2021本格ミステリ・ベスト10」国内ランキング第1位など、各種ミステリランキングの上位を獲得しました。

 

「十角館の殺人」 綾辻 行人(著)

1987年刊行の名作

孤島・角島の十角形の奇妙な館を舞台にした推理小説。

大学ミステリ研の7人が十角館を訪れる。館を建てた建築家は、半年前に焼死したという。。やがて学生達を襲う連続殺人が起こるが!?・・

驚愕の結末とは!?・・

 

「仮面山荘殺人事件」 東野 圭吾(著)

巨匠・東野圭吾の山荘を舞台にした密室ミステリ

8人の男女が集まる山荘に銀行強盗が侵入する。外部との連絡を断たれた8人は脱出を試みるが、失敗に終わる。。そのうち、1人が殺されてしまうが!?・・

他の密室ミステリに「白馬山荘殺人事件」もあります。

 

「ヴェルサイユ宮の聖殺人」 宮園 ありあ(著)

[2020年] アガサ・クリスティ賞 受賞作

18世紀フランス、元総女官長マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮の自室でオペラ座演出家の刺殺体を発見する。。密室状態の現場には謎のダイイング・メッセージと気絶した陸軍大尉ボーフランシュが!?・・

歴史の光と闇を描き出したミステリ。

 

「黒牢城」 米澤 穂信(著)

[2022年] 本格ミステリ大賞 受賞作

このミステリがすごい!2022年版【国内編】第1位

[2021年下半期] 直木賞 受賞作

他にも、本屋大賞ノミネートなど、話題になっている歴史ミステリです。

密室、罠などのトリック解明謎解き。



海外編

「三つの棺」 ジョン・ディクスン・カー(著)

三つの棺
早川書房
発売日:2014/7/10

【オールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキング】第1位

密室推理小説の巨匠による名作。

屋敷や山荘、城などでの密室ミステリの多いカーの作品の中でも、密室推理の最高峰と言われています。

カー作品は、日本語に翻訳されているものだけでも80冊を超えています。

「カーター・ディクスン」というペンネームでも多くの作品を発表。

古城を舞台にした「髑髏城」「弓弦城」「連続自殺事件」「帽子収集狂」「囁く影」「一角獣の殺人」なども閉鎖空間ミステリに近い作品です。

 

「チェスプレイヤーの密室」 エラリー・クイーン(著)

20世紀末以降の新本格派エラリィ・クイーンの密室推理

父親の自殺で遺産を手にすることになったアン・ネルソン。現場は完全な密室状態だったという。しかし、本当に父親は自殺だったのか!?・・殺人を証明するには密室を破らなくてはならないが・・

 

「密室」 マイ・シューヴァル(著) ペール・ヴァールー(著)

密室
KADOKAWA
発売日:1984/12/1

「笑う警官」など、刑事マルティンベックシリーズで知られる北欧ミステリの古典的巨匠マイ・シーヴァル、ペール・ヴァールーの密室もの。

15ヶ月ぶりに登庁したベックを待っていたのは、孤老の変死事件。捜査がずさんで、現場の密室状態も見逃されていたが!?・・

 

「九人の偽聖者の密室」 H・H・ホームズ(著)

都市伝説的 密室ミステリ

カルト宗教の研究者ウルフ・ハリガンは、ひょんなことから知り合った作家志望の青年マット・ダンカンの協力を得て、2人は教団の集会に参加する。教祖アハスヴェルがウルフの死を予言した翌日、ウルフは窓が施錠された邸内で殺されていた・・

不可解な密室殺人の謎に直面するダンカン。密室犯罪の真相とは!?・・

 

「光を灯す男たち」 エマ・ストーネクス(著)

イギリス南部の灯台を舞台にした密室ミステリ

1972年、英国コーンウォールの灯台から3人の灯台守が姿を消した・・内側から施錠された灯台は、食事も手付かずのまま。。孤絶したコミュニティの中で、灯台守に何が起きたのか!?・・

実際の事件をモデルにした英国ミステリ。

 

「レイン・ドッグズ」 エイドリアン・マッキンティ(著)

[2017年] アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞 最優秀ペーパーバック部門 受賞作

門に鍵のかかった城でのミステリも含んだ警察小説第5弾

北アイルランドの古城の中庭で女性の転落死体が発見される。。事件当時、城門は固く閉ざされ、城壁を乗り越えない限りは中に入れない完全な密室状態だった・・

 

「真夜中の密室」 ジェフリー・ディーヴァー(著)

ジェフリー・ディーヴァーの解錠もの最新作

密室に忍び込む怪人〈解錠師〉

ニューヨーク。〈ロックスミス〉と名乗る男が厳重に鍵のかかった部屋に侵入し、メッセージを残して去った。。この奇怪な犯人の目的は何か!?・・

密室を破る怪人〈ロックスミス〉と名探偵リンカーン・ライムの闘い。

 

【あらすじ&レビュー】ジョン・ディクスン・カー作品

「皇帝のかぎ煙草入れ」 ジョン・ディクスン・カー(著)

皇帝のかぎ煙草入れ3.0

あらすじ
離婚してしまった主人公が新しく結婚する相手の家族と親交を深める中、相手家族の父親が家で何者かに殺されてしまうという流れです。

その時、現場近くで目撃していた主人公が疑われるが・・・

読了レビュー

家庭内で起きた殺人で、家族のメンバー、向かい住む主人公と前主人、メイド、メイドの妹程度が容疑者なので、比較的、犯人が絞れやすい感じでした。

多少、コンパクトにまとまった感じが物足りないかなと思いました。まあ古典のミステリなので仕方ないかとは思いますが・・

ただ、読みやすく、冊子も薄いので、いっき読みなど軽い気持ちで読める(読了できる)点が良かったです。

 

 

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