お菓子ミステリやティータイムミステリなど、食べ物や飲み物、料理人などが関連しているミステリをまとめています。
コージーミステリ(素人が探偵役となる)が多いのも特徴です。
美味しい小説に興味のある方に参考にして頂けたらと思います。
お料理ミステリ
「シェフ」 ゴーティエ・バティステッラ(著)
カゼス文学賞、海辺の文学賞 受賞作
元ミシュラン調査員が描く料理ミステリの傑作
世界最優秀シェフに選出された三ツ星シェフ、ポール・ルノワールが、猟銃自殺をする。。料理人達の苦悩、嫉妬、野心などが入り乱れ!?ーー フランス料理界の裏面やガイドブックの星の重圧などを含みつつ。
「独裁者の料理人」 ヴィトルト・シャブウォフスキ(著)
[2021年度] グルマン世界料理本賞 受賞作
5人の独裁者に仕えた料理人達の人生。彼らは、歴史の重要な瞬間に何を見たか!?-
「禁断のパンダ」 拓未 司(著)
2008年(第6回)このミステリがすごい!大賞 受賞作
フランス料理店に従事した元フレンチシェフのグルメ・ミステリー
新進気鋭の料理人と伝説の料理評論家が見た美食界の闇!?ーー
神戸でフレンチスタイルのビストロを営む柴山幸太。友人の結婚式で、「パリの三ツ星レストランを凌ぐほどの味」と称賛されるレストランに出向く。そこで、伝説の料理評論家・中島に出会い、幸太のビストロ訪問を約束する。その頃、神戸ポートタワーで男性の刺殺体が見つかり!?・・
「タルト・タタンの夢」 近藤 史恵(著)
絶品料理と推理のお料理コージーミステリ
ドラマ「シェフは名探偵」の原作小説です。
商店街の小さなフレンチ・レストラン「ビストロ・パ・マル」。シェフ三舟の料理は、フランス料理が好きな客の心を掴むものばかり。そんなシェフが、客達が巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎を解く!?--
自転車ロードレース小説「サクリファイス」シリーズなどで知られる作家。
「死を招く料理店」 ベルンハルト・ヤウマン(著)
グラウザー賞(ドイツ推理作家クラブが選ぶ)受賞作
イタリア料理×ミステリ
ローマの大衆料理店(トラットリア)にやってきたドイツ人作家。その店で料理をごちそうになりながら、店を舞台にミステリを書き出す。そのうち、彼の作品に書いていたことが実際に起こり始め!?・・
「シナモンとガンパウダー」 イーライ・ブラウン(著)
海洋冒険お料理小説
19世紀、イギリスから海賊船に拉致されてしまった料理人・ウェッジウッド。女船長に「命が惜しければ最高の料理を作れ!」と命令されてしまう。。敵船との戦いの中、海賊船の少ない食材で、船長を満足させることは出来るのか!?ーー
「シェフ探偵パールの事件簿」 ジュリー・ヴァスマー(著)
新米探偵のシリーズ第1弾
海辺のリゾート地ウィスタブルでシーフードレストランを経営するパール。副業で探偵を始めた彼女にもとに依頼人が来る。依頼は断ったものの気になっていたパールが見つけたのは、変わり果てた彼の姿だった・・
「クリスマスカードに悪意を添えて:シェフ探偵パールの事件簿」 ジュリー・ワスマー(著)
シェフ兼探偵が活躍するシリーズ 第2弾
英国の港町が舞台。シェフ兼探偵のパールは、クリスマスを前にやることが山積み。。しかし、友人のネイサンに、中傷メッセージ入りのクリスマスカードを受け取ったと相談を受ける。そんな折、教会のイベントで殺人が起き!?・・
「ウサギ料理は殺しの味」 ピエール・シニアック(著)
ブラックユーモアのフレンチミステリ
フランスの田舎町にあるレストランのメニューにウサギ料理が載ると若い女が殺される・・ そんなある日、「ウサギ料理をメニューに載せるな」という脅迫状が届く。。この町に何が起きているのか!?・・
元警察官の探偵シャンフィエは、ビストロで食事をするが調査は!?--
「炒飯狙撃手」 張 國立(著)
台湾のローカル美食を絡めたスリラー
炒飯の名手で一流のスナイパーと退職が迫る刑事。連続殺人事件の裏に隠された陰謀とは!?-- 基隆名物の「栄養三明治」、牛肉捲餅、水餃子、蘿蔔糕など、台湾の美食フードも。
「桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿」 陳舜臣(著)
中国の歴史小説「小説十八史略」の作家で、12の文化・文学賞を受賞した巨匠・陳舜臣の短篇6作に加え、料理ミステリ「幻の百花双瞳」も収録
神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑の陶展文。拳法の達人や漢方医の顔も持つが、今は甥に店を任せ、悠々自適の身だが!?ーー 華僑探偵シリーズ
「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 巡る季節のミネストローネ」 友井 羊(著)
2012年(第10回)このミステリーがすごい!大賞【優秀賞】を、「僕はお父さんを訴えます」で受賞した作家の料理小説
累計55万部突破、大人気シリーズ「スープ屋しずく」第8弾の最新刊
山菜採り、夏の沖縄での出来事、秋の弁論大会、フードロスの寄付海上での出会い。四季折々のミネストローネ。店主・麻野が、季節のスープと共に、様々な事件や謎を解き明かしていく!?ーー
シリーズもので、他作品もおすすめです。
「チョコチップ・クッキーは見ていた」 ジョアン・フルーク(著)
[2023年] アメリカ探偵作家クラブ巨匠賞 受賞作家
第23作目まで発売済みの人気お菓子ミステリの第1作目
《ハンナ・シリーズ》は、甘いコージーミステリとして人気です。
世界一美味しいクッキーを出すお店を経営しているハンナ。地元の人達に愛されるお店を経営する日々だったが、ある日、店の裏手で牛乳配達人の死体が発見される。。ハンナは、自慢のクッキーを手に聞き込みを始めるが!?・・
最新作は、2023年に発売の第23弾「ココナッツ・レイヤーケーキはまどろむ」です。
「パン焼き魔法のモーナ、街を救う」 T・キングフィッシャー(著)
[2021年] ロードスター賞、ネピュラ賞・ローカス賞など5冠受賞の異世界ファンタジー
パン屋で働く14歳のモーナ。焼き菓子限定の魔法使いだが、店で死体を発見してしまう。。そして、町をゆるがす騒動に巻き込まれていき!?・・
著者は、2023年に「Nettle & Bone」で、ヒューゴー賞を受賞しています。
「謎の香りはパン屋から」 土屋うさぎ(著)
第23回(2024年)このミステリーがすごい!大賞 受賞作
パン屋での日常の謎を解く「美味しい」ミステリ
連作ミステリの短編集
「焦げたクロワッサン」「夢見るフランスパン」「恋するシナモンロール」「さよならチョココロネ」「思い出のカレーパン」など、5つの謎はクロワッサンのように重なり、カレーパンのように刺激的!
「クリスマス・ティーと最後の貴婦人」 ローラ・チャイルズ(著)
紅茶とお菓子がいっぱいのミステリ
人気シリーズの最新刊で第23弾となります。
チャールストンの富豪ドルシラからクリスマスパーティーのケータリングを任せられたセオドシア。たくさんのスウィーツが並ぶパーティーは大成功。しかし、直後に、ドルシラは何者かに襲撃される。。セオドシアは、真犯人を捜し出そうとするが!?・・
「珈琲店タレーランの事件簿 7 悲しみの底に角砂糖を沈めて」 岡崎 琢磨(著)
累計235万部突破の大人気・喫茶店ミステリー短編集
2012年(第10回)このミステリーがすごい!大賞で、隠し玉タイトルに選出
女性バリスタは安楽椅子探偵。「純喫茶タレーラン」での7話の謎、シリーズ新作
「珈琲相場師」 デイヴィッド・リス(著)
取引所での駆け引き、息詰まる決戦
1659年、商業の中心として繁栄するアムステルダム。砂糖の取引で大損したミゲルは、弟の家に居候する。ある日、裕福な未亡人から新しいコーヒーを紹介され、大儲けする計画を立てるが!?・・
「ミセス・ワンのティーハウスと謎の死体」 ジェス・Q・スタント(著)
中国茶専門店で男の死体が発見される。そこは、ミセス・ワンの店だった。
ワンは刑事ドラマが大好きで、容疑者に中国茶を振る舞いながら勝手に聞き込みを始めてしまうが!?・・
「ビール職人の醸造と推理」 エリー・アレグザンダー(著)
3作目まで発売されているビール・ミステリの第1作目
料理とビール、そして思いがけない事件。
ビールで有名な小さな町のアメリカ北西部、レブンワース。スローンは、夫とその両親と共に、町で一番のブルワリーを経営していた。夫の浮気が発覚してからは、ビール醸造所と店の経営に関わり、料理もうけて新しく店をオープンする。しかし、翌朝、店で死体を発見し!?・・
第2作目「ビール職人のレシピと推理」、第3作目「ビール職人の秘密と推理」のシリーズになっています。
「難問の多い料理店」 結城 真一郎(著)
「#真相をお話しします」で話題となった著者の最新作
笑いあり、怖さありの本格ミステリ
ビーバーイーツの配達員の「僕」は、注文を受けたレストランでオーナーシェフと出会う。この店は、探偵業も担っているらしい。オーナーは、配達員に情報を運ばせることで謎を解いていくが!?ーー
「殺人の多い料理店」 辻 真先(著)
[2021年版] このミステリがすごい!【国内編】第1位の「たかが殺人じゃないか」の作家のミステリ
87歳で(第23回)日本ミステリー文学大賞を受賞しました。
宮沢賢治の童話朗読会が盛岡のレストランで開かれる。取材に出向いた可能克郎は、「贋作騒動」に巻き込まれる。。そんな中、2ヶ月後に参加者の1人が変死するが!?・・
お料理小説
「台湾漫遊鉄道のふたり」 楊双子(著)
2024年(第十回)日本翻訳大賞 受賞作
台湾人作家によるシスター“フード”小説
滷肉飯( ルーローファン)、冬瓜茶(冬瓜ジュース)、肉そぼろサンドカステラ、菜尾湯(五目スープ)、愛玉湯、おこわの上のワタリガニ、ひき肉の煮つけなど..
日台女ふたり鉄道旅の台湾を食べつくす美味しい旅行記小説。
1938年、日本統治下の台湾へ渡る作家・青山千鶴子。現地で出会う通訳担当の台湾人・王千鶴。2人の「千鶴」は、台湾縦貫鉄道に乗り、各地へ赴くが!?・・日台植民地関係、貧富の差、女性差別など台湾の歴史と台湾グルメ。
「満ち足りた人生」 キム・チュイ(著)
「料理」をテーマに展開していくストーリー
「完璧に満たされた」という意味の名をもつベトナム人女性・マン。ベトナムで孤児だったマンは、モントリオールでベトナム料理店を営む男性と結婚する。生活は順調のように思われるが、どこか満たされない日々を過ごしていた。。しかし、レシピ本の成功を機に、フランスを訪れ、1人のシェフと出会い!?・・
ベトナム系カナダ人作家による料理を中心にした小説。
「シャルール ~土曜日だけ開くレストラン~」 田家 みゆき(著)
極上の料理とワインの6つの物語のア・ラ・カルト
週に一度だけオープンするフレンチレストラン「シャルール」。いろいろなお客様が来店し感動と癒しのひと時が!?・・
「婚活食堂12」 山口 恵以子(著)
大人気グルメ&人情小説シリーズ
七草がゆ、大根餅などの縁起が良い新メニューも登場!
恵の占い師時代の写真を悪用した「なりすまし詐欺」が発生する。娘が被害に遭った波留と友達のあかりは、店に抗議に来るも誤解が解ける。めぐみ食堂の常連客・テレビディレクターの南朋は、ニュース番組の取材を申し込む。一方、あかりは、会社を辞めることになり!?・・
「ネコシェフと海辺のお店」 標野 凪 (著)
猫×海辺のレストラン
タルタルソースたっぷりのジューシーなアジフライ、クラムチャウダーなど、美味しい料理がいっぱい。
とれたてのシーフードを使った料理が自慢の海辺のお店。地元の漁師と親しいシェフが腕をふるう。様々なお客様が来店し、風変わりな猫のシェフのアドバイスを聞く!?ー
「ネコとカレーライス ビリヤニとガンジスの朝焼け」 藤野ふじの(著)
インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」が題材のシリーズ第2弾
インドと東京での課題は、「僕たちのビリヤニ」を作ること!?
カレー店「ネコとカレーライス」を営む松本と中村。スパイス開発の仕事で、中村がインドから声をかけられる。期間は2週間だが!?・・
「カレー・オブ・ザ・イヤー2022 企画部門」を受賞した第1作目「ネコとカレーライス スパイスと秘密のしっぽ」も人気。
「エミリの小さな包丁」 森沢 明夫(著)
胃袋から癒される心の再生を描く感動作
25歳のエミリは、恋人に騙され、仕事もお金も居場所も失くす。。15年ぶりに再会した祖父の家に逃げ込み、祖父の手料理と町の人達の優しさに救われる。カサゴの味噌汁、サバの炊かず飯。家族と食卓を囲むうち、エミリに小さな変化が起こりはじめ!?--
「侠飯」 福澤 徹三(著)
グルメ×任侠の 異色グルメ小説
シリーズで、第10弾まで発売されています。
就職活動中の大学生が暮らすアパートに転がり込んできたヤクザは、「食」にウルサイ男だった!?
「伝説とカフェラテ」 トラヴィス・バルドリー(著)
ネビュラ賞最終候補のコージーファンタジー
ヴィヴの夢は、珈琲店を開くことだった。最初は閑古鳥が鳴いていたものの、隠れた天才パン職人の作るパンや菓子のおかげで、繁盛し始めるが!?・・
グルメブック
「孤独のグルメ」巡礼ガイド】 週刊SPA!「孤独のグルメ」取材班(著)
人気ドラマ「孤独のグルメ」Season1~10に登場する名店28店舗の情報
2025年1月10日から公開される「劇映画 孤独のグルメ」のロケ地情報も掲載
根強い人気を誇るグルメドラマブームの火付け役「孤独のグルメ」に登場する店舗の巡礼ガイド本です。
2012年に放送したSeason1~2023年放送のSeason10まで、俳優・松重豊扮する主人公・井之頭五郎が訪れた店が紹介されています。
「ダンピアの美味しい冒険」 トマトスープ(著)
実在の人物と史実がもとになっている海洋冒険飯漫画
17世紀。英国公認の海賊船に乗りこんだダンピア。航海中、様々な島などの土地の食材を料理にする方法を考えるが!?・・
未知の世界を食べて調べるーー