【近未来SF小説15冊】おすすめ作品-次世代の現代作家による新作など

近未来SF小説のおすすめ作品をまとめています。

未来を描いた、読みやすいSF小説を中心に掲載しています。

韓国SF作家の作品も翻訳が増えてきており、次世代作家の新作SFも人気です。

近未来SF小説

「鐘は歌う」 アンナ・スメイル(著)

鐘は歌う
東京創元社
発売日:2018/11/21

[2016年] 世界幻想文学大賞 受賞作

近未来ディストピアSF、幻想文学の名作

鐘の音が支配する世界。孤児サイモンは、住み慣れた農場を離れ、ロンドンに向かった。そこで、奇妙な白い眼を持つ少年、リューシャンに出会う。文字の代わりに、音で意思疎通するが!?--

 

「ホープは突然現れる」 クレア・ノース(著)

[2017年] 世界幻想文学大賞 受賞作

近未来SFサスペンス

16歳で、「他人から記憶されない体質」となってしまったホープ。泥棒で身を立てている。やがて、流行の自己啓発アプリ「パーフェクション」を巡る大きな陰謀に巻き込まれるが!?ーー

 

「未来省」 キム・スタンリー・ロビンスン(著)

未来省
パーソナルメディア
発売日:2023/9/19

SFが読みたい!ベストSF 2023【海外篇】第4位

人類 vs 気候変動の近未来小説

2025年、国連に、通称「未来省」が設立される。大熱波により、2,000万人が犠牲に・・ 新しいテクノロジーで、沸騰化する地球を救えるのか!?ーー

 

「残月記」 小田 雅久仁(著)

残月記
双葉社
発売日:2021/11/18

第43回(2023年)日本SF大賞 受賞作

月をモチーフにした3篇のアンソロジー集

ディストピア要素を含んだ純文学風、近未来SF小説。

独裁政治下の近未来の日本。感染症「月昂」にかかった男の宿命と、傍らでひっそり生きる女の一途な愛。ーー「残月記」など..

 

「R帝国」 中村 文則(著)

R帝国
中央公論新社
発売日:2020/5/21

キノベス! 2018年(紀伊國屋書店スタッフのおすすめベスト)第1位

アメトーーク! 「読書芸人」で紹介された1冊

全体主義の恐怖を描く近未来SF小説

近未来の島国・R帝国。人工知能搭載型携帯電話・HP(ヒューマン・フォン)の画面を常に見ながら生活している人々。矢崎は、R帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。国家を支配する絶対的な「党」という存在、謎の組織「L」。この国の運命は、幸福か!? 絶望なのか!?・・

 

「東京都同情塔」 九段 理江(著)

[2023年下半期] 芥川賞 受賞作

ディストピアをユーモラスに描いた現代版・バベルの塔

近未来。ザハハディド案の国立競技場が完成し、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることになる。建築家の牧名沙羅は、仕事と信条で苦悩し!?・・

 

「横浜駅SF」 柞刈湯葉(著)

人類を「横浜駅」の支配から解放してほしいーー

自己増殖する「横浜駅」に支配されていた日本。脳に埋め込んだSuikaで管理されるエキナカ社会。その外で暮らすヒロトは、ある男から人類の未来を担う運命を課せられ!?・・



韓国SF小説 【次世代作家】

「地球でハナだけ」 チョン・セラン(著)

「声をあげます」でSF作家としても人気を博したチョン・セランの新刊

人間と宇宙人の時空を超えたSFラブストーリー

ハナには、付き合って11年になるキョンミンがいる。そのキョンミンが夏休みにカナダへ流星群を見に行ってしまう。。カナダでは隕石落下事件が起こり音信不通になるが、キョンミンは無事帰国する。 しかし、何か様子がおかしい・・

 

「声をあげます」 チョン・セラン(著)

「フィフティ・ピープル」「保健室のアン・ウニョン先生」作家のSF短編集

文明社会の行き詰まりを描いた8つの物語。

地球滅亡、感染症、大量消費etc..

シリアスでポップな作品や韓国の社会事情がかいま見れる作品も。。

 

「極めて私的な超能力」 チャン・ガンミョン(著)

全10篇からなるSF作品集

超能力や超人達のバトル、近未来のロマンスを描いた作品など、幅広く読者の評価も高い作品群。

ジャンルに括ると、宇宙系SF、恋愛SF、歴史改変SFなど。

 

「モーメント・アーケード」 ファン・モガ(著)

[2021年] 韓国科学文学賞(中短編部門)大賞 受賞作

韓国SF短編

仮想現実空間内で他人の記憶データが売買される ”モーメント・アーケード”。自分の人生と向き合いたくない”私”は、アーケードの他人の記憶で擬似体験をするが!?・・

映画化もされる予定だそうです。

 

「千個の青」 チョン・ソンラン(著)

千個の青
早川書房
発売日:2021/10/19

[2021年] 韓国科学文学賞(長編部門)大賞 受賞作

馬とロボットと姉妹の青春SF小説。ヒューマンドラマ

安楽死させられる競走馬、廃棄寸前のロボット騎手。その1頭と1体を救おうとする少女達の物語。

人間社会における動物とは!?・・家族とは!?・・

読後感も良い感動作。

 

「わたしたちが光の速さで進めないなら」 キム・チョヨプ(著)

[2019年] 韓国科学文学賞(中短編大賞&佳作賞)受賞作

韓国SF新世代作家の7作からなるベストセラー短編集

どこか懐かしく、心に寄り添うしんみり系SF作品群

生きるとは!?愛するとは!?

 

「タワー」 ペ・ミョンフン(著)

タワー
河出書房新社
発売日:2022/9/27

韓国SFの金字塔

「韓国SF作家ベスト10」に選出されたこともある作家

2009年に発売され、韓国SF小説の先駆者となった著者の復刊。

674階建ての超巨大ビル国家”ビーンスターク”に生きる人々の物語。

 

「どれほど似ているか」 キム・ボヨン(著)

韓国発の世界的SF作家の作品

社会批判やダイナミックな想像力が融合した作品集。

AI、サイボーグ、タイムリープなど..

 

「となりのヨンヒさん」 チョン・ソヨン(著)

韓国フェミニズムSF短編集 15編

もしも隣人が異星人だったら?・・好きな子が未知のウイルスに侵されたら!?・・

今と未来の物語ーー同性愛、フェミニズム、差別と情報統制。マイノリティの人々の心。

やさしく切ない物語から、中国との関係、朝鮮戦争など、韓国小説ならではのシリアスな物語まで。

 

「最後のライオニ 韓国パンデミックSF小説集」 キム・チョヨプ(著) デュナ(著) チョン・ソヨン(著)

最後のライオニ
河出書房新社
発売日:2021/12/24

韓国パンデミックSFアンソロジー。 6つの物語

感染症が広がった世界など、パンデミックをテーマにした人間ドラマ。

ウイルス、ヒト、機械、ドローン、鯨、虫・・

テーマはさながら重苦しくなく軽い感じで読める1冊。疫病が蔓延する世界は、現在と重ね合わせて読むことが出来る。

 

「小説集 (呪いウサギ)」 チョン・ボラ(著)

小説集
The Book Company
発売日:2022/3/31

[2022年] ブッカー賞1次候補指名作

韓国ホラーSF、ファンタジーの代表作家チョン・ボラの最新作

復讐と呪いをテーマにした10編の作品集。

 

ノンフィクション

「2060 未来創造の白地図 ~人類史上最高にエキサイティングな冒険が始まる」 川口 伸明(著)

全世界80ヶ国・約2億件のイノベーションデータから描き出す、近未来の進化

未来の部品とは!?ーー 生活・文化、食と農、都市と交通、宇宙、地球、環境の進化などの未来像とは!?・・

イラストは「えんとつ町のプペル」などでイラストレーションに定評ある六七質氏。