「アーサー・C・クラーク賞」の歴代受賞作品をまとめています。
「2001年宇宙の旅」で知られる作家、アーサー・C・クラークを冠した文学賞です。
1987年に発足したSF小説の文学賞で「イギリスで最も名誉あるSF賞」とも言われています。
過去の邦訳（翻訳）されている受賞作
2017年 受賞作
「地下鉄道」 コルソン・ホワイトヘッド（著）
[2016年] 全米図書賞 受賞作
実在した組織「地下鉄道」と言われる組織がテーマのアメリカ南部文学
歴史的事実をテーマに奴隷少女の逃亡譚。
奴隷少女コーラは、過酷な現実から自由を目指し北部へ逃げるが！？・・
19世紀、南北戦争前に存在した黒人解放運動に同調する人々で組織された奴隷の逃亡援助組織「地下鉄道」は、南部から北部やカナダへの亡命を手助けした。。
2016年 受賞作
「時の子供たち」 エイドリアン・チャイコフスキー（著）
蜘蛛ＳＦ
宇宙船で難民のように生きる生き残った人類。ナノウイルスを使い、類人猿に地球の文明を引き継がせ、未来を託す計画に着手する。しかし、過激派の妨害により、プロジェクトが失敗してしまい！？・・
2015年 受賞作
「ステーション・イレブン」 （著）
全米図書賞最終候補作
文明崩壊後の世界を描く傑作SFサスペンス
SF漫画「ドクター・イレブン」をめぐる謎とは！？ーー
グルジア風邪（新型インフルエンザ）の流行で、人類の99%が死滅し、地球の文明が崩壊した世界。「リア王」の主演俳優アーサーの死を目の当たりにした8歳子役・キルステン。20年後、キルステンは、アーサーがくれた「ドクター・イレブン」というSF漫画を持ち、ミシガン湖周辺を移動していた。 アーサーの死までの人生と、文明崩壊後20年の世界のキルステンの人生が交錯し！？・・
2014年 受賞作
「叛逆航路」 アン・レッキー（著）
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、英国SF協会賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞など、７冠獲得
本格宇宙SFのニュー・スタンダード
2000年に渡り、宇宙戦艦のAIだったブレク。生体兵器を操り、惑星の侵略に携わってきた。しかし、陰謀により、艦や大切な人を失ってしまう.. たった１人の属躰となり生き延びたブレクは、復讐を誓うが！？・・
2012年 受賞作
「世界を変える日に」 ジェイン・ロジャーズ（著）
近未来フィクション
ウィルスにより、近未来、人類が確実に滅亡する世界。「でも、わたしの決断で、運命を変えられる・・」少女は決断する。
2011年 受賞作
「ZOO CITY 【ズー シティ】」 ローレン・ビュークス（著）
南アフリカのヨハネスブルグが舞台の都市SF
特殊能力を持つ、獣を連れた人々が暮らす街で起こった奇妙な事件とは！？・・
2010年 受賞作
「都市と都市」 チャイナ・ミエヴィル（著）
【2010年】世界幻想文学大賞 受賞作
ヒューゴー賞 / ローカス賞 / クラーク賞 / 英国ＳＦ協会賞 受賞作
〈ベジェル〉と〈ウル・コーマ〉の２つの都市国家。欧州で地理的にほぼ同じ位置を占める領土を有していた。
ベジェルの警察ティアドール・ボルル警部補は、２国間で起こった殺人事件を追ううち、封印されていた歴史に足を踏み入れていく！？－－
2006年 受賞作
「エア」 ジェフ・ライマン（著）
英国SF協会賞 / ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞 受賞作
2020年、中国、チベット、カザフスタンに国境を接する山岳国家・カルジスタンのキズルダー村。ある日、キズルダー村で、新システム「エア」のテスト運用が行なわれることになる。全世界一斉導入が予定されている「エア」は、脳内にネット環境を構築し、脳から直接アクセスを可能にする新ネットワーク・システムだった。。中国系女性のチュン・メイは、未知の異質なテクノロジーと向き合うことになるが！？・・
2003年 受賞作
「双生児」 クリストファー・プリースト（著）
英国SF協会賞 受賞作
1999年、英国。歴史ノンフィクション作家、スチュワート・グラットンのもとに、J・L・ソウヤーなる人物の回顧録原稿が持ちこまれる。第２次大戦中の英国空軍爆撃機の操縦士ということだが、良心的兵役拒否者でもあった。果たしてどんな人物なのか！？・・
