【オーストリアが舞台の小説】中央ヨーロッパ文学

中央ヨーロッパのオーストリアを舞台にした小説をまとめました。

オーストリア=ハンガリー二重帝国時代など、ハプスブルグ王朝が長く支配してきた地ならではの小説も多くあります。

ウィーン、ザルツブルグ、チロル地方など、自然と都会の小説を掲載しています。

オーストリア・ミステリ

「探偵レミングの災難」 シュテファン・スルペツキ(著)

ウィーンが舞台の探偵小説

ドイツ推理作家協会賞【新人賞】受賞作家による軽快なミステリ

「レミング」と呼ばれる元刑事で現興信所の調査員ヴァリシュ。調査は順調だが、何故か不憫な目にあい!?・・

深刻な感じではなく、比較的、軽い感じの1冊。

 

「ウィーンの血」 エイドリアン・マシューズ(著)

英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞 受賞作

2026年頃のウィーンが舞台の近未来ミステリ

新聞記者のシャーキーは、事故死を遂げた男の妻から調査を依頼される。男がコンピューターで不正にアクセスした産婦人科病院を手掛かりに、システムへの侵入を試みるが!?・・

 

「ウィーンの冬」 春江 一也(著)

「プラハの春」でも知られる元外交官作家による中欧3部作の完結篇

外交官・堀江亮介はウィーンに渡り、欧州の各国機密機関と「核と北朝鮮」問題に取り組む。魔都ウィーンの地下で交錯する北朝鮮工作員、カルト教団信者、武器商人など、それぞれの思惑が入り乱れ!?・・

 

「夏を殺す少女」 アンドレアス・グルーバー(著)

オーストリア発のミステリ

オーストリアの若き女性弁護士とドイツの中年男性刑事

幼児に対する性的な虐待がテーマ。

 

「ウィーン家族」 中島 義道(著)

ウィーン家族
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009/12/1

研究留学先のウィーン。康司は自己愛が強く、他人を愛せない。依存する妻、父を軽蔑する14歳の息子。家族関係の行方は!?・・

 

「メアリ・ジキルと怪物淑女たちの欧州旅行1 ウィーン篇」 シオドラ・ゴス(著)

ローカス賞受賞作の続篇で、シリーズ3部作の第2弾

ヨーロッパ大陸での大冒険を描くヴィクトリアンSFミステリ

ヴィクトリア朝ロンドンで暮らすメアリ・ジキルら「モンスター娘」こと〈アテナ・クラブ〉の令嬢達のもとに、ウィーンから手紙が届く。差出人を助けるため、メアリの雇い主の探偵シャーロック・ホームズの力も借りながらウィーンを目指すが!?・・



オーストリアの関連小説

「第3の男」 グレアム・グリーン(著)

名作として知られ、映画化もされています

現在もあるウィーンの観覧車のシーンが印象深いというファンも多い作品です。

4か国の分割統治下にあるオーストリア・ウィーンが舞台で、時代背景も感じる1冊。

 

「息 一つの決断」 トーマス・ベルンハルト(著)

20世紀オーストリアを代表する作家のひとり

1963年の「凍」で、オーストリア国家賞を受賞

生死の境をさまよう主人公。自身と家族の「死」を前にして、彼は何を見出したのか!?・・ ベルンハルト自伝5部作の第3作。

 

「バルタザールの遍歴」 佐藤 亜紀(著)

双子の貴族が綴る転落の遍歴

1906年、ウィーンの公爵家に生まれたメルヒオールとバルタザール。しかし、用意された身体は1つだった。やがて彼らはウィーンを去り、追い詰められた2人は!?・・

双子の貴族が1つの身体を共有し、辿り着いたのは!?ーー

 

「ある一生」 ローベルト・ゼーターラー(著)

現代オーストリア文学の名手によるアルプスを舞台にした小説

アルプスの山と共に生きた男の生涯。吹雪の白い静寂、雪山が舞台のベストセラー

日本翻訳大賞の最終選考まで残りました。

 

「ウィーンの密使」 藤本 ひとみ(著)

フランス革命の2都に展開する大河ロマン

女帝マリア・テレジアの娘、オーストリア皇女・マリー・アントワネットにフォーカスをあてたフランス革命秘話。 革命の陰にうごめくオーストリアの謀略とは!?・・

 

「ハプスブルクの宝剣」 藤本 ひとみ(著)

オーストリア・ハプスブルク家の女王マリア・テレジアと大公フランツに仕えるユダヤ青年とロマンと野望

 

オーストリア出身のノーベル文学賞作家

オーストリア出身のノーベル賞作家には、最近では、2019年度受賞のペーター・ハントケ氏が受賞し、その政治思想から物議を醸しました。

ペーター・ハントケ氏は、以前からミロシェビッチの熱狂的な支持者で、スプレニツァの虐殺の事実を否定していました。