フランス作家の作品やフランスが舞台のミステリ小説をまとめています。
最近人気のフレンチミステリーなどを中心に掲載しました。
ピエール・ルメートル、ギヨーム・ミュッソ、ポール・アルテなど..
フランスのミステリ小説家
ミシェル・ビュッシ
フレンチミステリの人気作家の最新作
「黒い睡蓮」で人気を博したミステリ界の新星の新作。
南の島に集まった人気作家と作家志望の女性達が次々と死体で発見され!?・・
コルシカ島を舞台にしたサスペンスの「時は殺人者」なども。
ギヨーム・ミュッソ
フランスで最も売れてる作家で「ブルックリンの少女」は、総売り上げ数が3000万部となりました。
フランスでは、ルメートルよりもギヨーム・ミュッソの方が人気になっているそうです。10年連続フランスNo.1作家とも言われています。
2作目に「このミステリがすごい!2021年版」【海外部門】第5位となっている「パリのアパルトマン」があります。
「夜と少女」は、1992年、コート・ダジュールの名門高校で失踪した少女。25年経って明かされるサスペンス。
最新作は、2人の小説家の人生が交錯する迷宮ミステリ「人生は小説」です。
ピエール・ルメートル
フレンチミステリの巨匠の最新作
63歳の殺し屋マティルド。かつて、凄腕とおそれられたが、認知症に侵され始め狂乱の幕が開く!?ーー 黒い笑いが満載のミステリ
ピエール・ルメートルは、「その女アレックス」が話題になりました。
「このミステリーがすごい!2015年版」第1位、「本屋大賞 翻訳小説部門」1位
デビュー作の「悲しみのイレーヌ」や「傷だらけのカミーユ 」などもミステリーランキングのランクイン常連となりました。
2013年に「天国でまた会おう」でゴンクール賞を受賞しています。
ベルナール・ミニエ
フランス警察ミステリ「警部マルタン・セルヴァス」シリーズの最新作でベストセラー
シリーズは累計400万部突破で、「氷結」に始まり、第3弾の「魔女の組曲」なども話題になりました。
第6弾となる今作も「全仏ベストセラー第1位」で、閉ざされたピレネー山中が舞台になっています。
前作のシリーズ第5弾「姉妹殺し」に続く作品となります。
ポール・アルテ
フレンチミステリの本格作家による探偵推理。
呪われた一族、怪人、屋敷、降霊会、雪の密室など、オカルトチックな話が豊富。
他の作品に、「金時計」「第4の扉」「死まで139歩」などがあります。「あやかしの裏通り」は、「2019本格ミステリ・ベスト10」第2位などになっています。
フレンチミステリの雄、ポール・アルテのシリーズ翻訳 第5作
名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
田舎の小さな村・クレヴァレイは、夜ごと目撃される謎の怪人と幽霊騒動でパニックに陥っていた。。一方、ロンドンの名探偵バーンズもとには、ある老人の変死事件が持ち込まれる。2つの事件がやがて、ロシアからやって来た吸血鬼だと噂される伯爵に収束し!?
その他のフレンチミステリ
「パリ警視庁迷宮捜査班」は、2020年翻訳ミステリー大賞の最終候補作5冊に選出。
事件以外の箇所がポップな感じで、コミカルサスペンスとも言われています。
シリーズ化されていて、南仏を舞台にした第2作「パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツア―」も発売されています。
フレンチサスペンス巨匠の「死者の国」もパリを舞台にした最近のミステリ小説です。
「ミステリが読みたい!2020年版」11位 冊子が結構、ぶ厚めです。
「ヴェルサイユ宮の聖殺人」 宮園 ありあ(著)
[2020年] アガサ・クリスティ賞 受賞作
18世紀フランス、元総女官長マリー=アメリーは、ヴェルサイユ宮の自室でオペラ座演出家の刺殺体を発見する。。密室状態の現場には謎のダイイング・メッセージと気絶した陸軍大尉ボーフランシュが!?・・
歴史の光と闇を描き出したミステリ。
「念入りに殺された男」は、フランス・ナントの村でペンションを営む主人公のスピード感溢れるサスペンスです。
フレンチミステリの古典
ジョルジュ・シムノン
フレンチミステリ、フレンチサスペンスと言えば、ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視シリーズ」という人も多いのではないでしょうか。
古典推理の傑作。「黄色い犬」が最高傑作との声もあります。
フランスが舞台の小説 【あらすじ&レビュー】
「パリのアパルトマン」 ギヨーム・ミュッソ(著)
イギリスから来た元刑事、アメリカから来た人気劇作家、この2人が探し見つけた宿泊先がパリのアパルトマンで同じ場所になってしまう。
この家は以前、天才画家の家だった。その故・画家の人生と死んだと言われている息子を辿っていくうちに・・・という話です。
レビュー
普通に読みやすく、まあまあ面白かったです。
ちょっとした文章に現代の話題が入っていて、作家の個性も出ていると感じました。
美術(絵画)関連の話題が多いよ
パリから始まりニューヨークに行き着きますが、パリの街描写や情報も豊富です。
社会問題とも言えるテーマを含みつつ。
ミステリー(謎解き)としては弱めですが、謎を追うのは飽きずに読めたかなという感じでした。
「戦場のアリス」 ケイト・クイン(著)
「2019年本の雑誌社が選ぶ文庫ベスト10」第1位
実在した女性スパイ「ルイーズ・ド・ベティニ」や「オラドゥール・シュル・グラヌの虐殺」など、史実を絡めた戦争歴史小説
1947年、第2次世界大戦直後の女性主人公(シャーリー)が”いとこ”を探すフランスのロードノベルに1915年、第1次世界大戦中のイヴ(女性主人公)の女性スパイとしての活動がカットバックで交互に描かれています。
ドイツ占領下のフランスで、第1次世界大戦時に活動したあまり知られていない女性スパイ組織「アリス・ネットワーク」を題材にしています。
レビュー
第1次大戦で活動した女スパイで主人公イヴの活動内容やアリスネットワークのボス、アリスとの出会いが戦時中の世界観を感じました。
1947年のフランスのロードノベルとの交互の描写が飽きさせない構成になっています。
「その女アレックス」 ピエール・ルメートル(著)
史上初の7冠など話題になったフレンチミステリ
「このミステリーがすごい!2016年版」第1位/「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第1位/「ハヤカワ ミステリマガジン」「ミステリが読みたい!」海外編第1位/「本屋大賞 翻訳小説部門」第1位
レビュー
7冠という評価に期待し過ぎたせいかもしれません。
サスペンス(謎解き)としての面白さより、グロさなどの作家の個性が際立ったミステリーかな!?と思いました。
フランスの街描写や情報は多くない感じです。
フランス最高峰の文学賞「ゴンクール賞」の受賞作品もまとめています。