【北朝鮮作家&舞台の小説】米国ベストブックス選出作品も

北朝鮮作家の作品や北朝鮮がテーマになっている小説をまとめています。

脱北小説やノンフィクションなども掲載しています。

米国のベストブックスに選ばれた作品も。

北朝鮮作家の小説

北朝鮮作家がアメリカで評価される!?

北朝鮮を代表する作家として知られる白南龍(ペク・ナムリョン)の「友」が、米国の「今年のベストブックス」に選ばれています。

「ベストブックス」は、米国の図書館員向け雑誌「ライブラリー・ジャーナル」が毎年発表するもので、全米図書賞を受賞した日本の「JR上野駅公園口」も選ばれています。

 

「Friend」 Paek Nam-nyong (著)

Friend
Columbia University Press
発売日:2020/5/5

南龍(ペク・ナムリョン)の「友」は、日本語版は翻訳されていませんが、英訳版は出版されています。

現在のところ、英語、フランス語、韓国語のみの発売となっています。

朝鮮文学を代表する作品と言えるかもしれません。

 

「越えてくる者、迎えいれる者 ー 脱北作家・韓国作家共同小説集」  ト・ミョンハク (著)  イ・ジミョン (著)

越えてくる者、迎えいれる者
アジアプレス・インターナショナル 出版部
発売日:2017/12/8

6人の脱北作家と7人の韓国作家による短編集です。

内部告発や体制批判はありませんが、北朝鮮の人民の様子などがわかる物語もあります。

1つ1つの物語は長くありませんが、場所や様子などの空気感(風景描写?)が伝わってくる作品が多いように感じました。

 

「兄 かぞくのくに」 ヤン・ヨンヒ(著)

第55回ブルーリボン賞作品賞、第64回讀賣文学賞戯曲・シナリオ賞、2012年日本映画ベストテン第1位、第86回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位

北朝鮮の現在を内側から映し出した映画「かぞくのくに」の原作本です。

1960~80年代、日本から北朝鮮に10万人近くが移住した「帰国事業」

3人の実兄が北朝鮮に渡り、日本に残った両親とヤンヨンヒ監督は離ればなれに。厳しい現実とリアルを描いたドキュメンタリーノベル

 

「告発~北朝鮮在住の作家が命がけで書いた金王朝の欺瞞と庶民の悲哀~」 パンジ (著)

北朝鮮在住の作家による体制批判の7つの短編小説集。

脱北者が命がけで書いた小説で、身内に原稿を託して韓国で発表しました。

北朝鮮の人々の日常など、内情が伺える1冊です。

 

「ディア・ピョンヤン―家族は離れたらアカンのや」 梁 英姫(著)

同名のドキュメンタリー映画の原作

活動家として「祖国」に人生を捧げている両親の生き方と在日朝鮮人として不自由なく育った著者の葛藤

 

「朝鮮大学校物語」 ヤン・ヨンヒ (著)

「ディア・ピョンヤン」の監督が自身の体験をもとに書いた小説

 

「脱北航路」 月村 了衛(著)

「機龍警察シリーズ」で知られる作家の脱北ミステリ

北朝鮮の陸軍空軍の大規模軍事演習。桂東月(ケ・ドンウォル)大佐は、潜水艦で日本への亡命を決行する。45年前に島根の海岸で拉致された拉致被害者である日本人女性を連れて。 朝鮮人民軍の攻撃をくぐり抜けられるか!?・・

 

ノンフィクション

「僕は「脱北YouTuber」~北朝鮮から命がけで日本に来た男」 キム・ヨセフ(著)

人気YouTuber脱北者による北朝鮮事情

中国を経てベトナムを越え、カンボジアの韓国大使館から韓国へ渡った著者の約1万キロの命がけの道のり