【シャーロック・ホームズ】パスティーシュ小説ーパロディ20選

シャーロックホームズパスティーシュ

名探偵シャーロック・ホームズのパスティーシュ作品をまとめています。

シャーロッキアンはもちろん、ライトなファンにもおすすめのパロディ小説です。

シャーロック・ホームズ関連のおすすめ書籍も掲載しています。

【パスティーシュ】名探偵シャーロック・ホームズ

「辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿」 莫理斯(トレヴァー・モリス)著

第9回(2023年)日本翻訳大賞 受賞作

19世紀の清朝、香港を舞台にしたホームズ・パスティーシュ

ホームズとワトソンを中国人、福邇(フー・アル)と華笙(ホア・ション)に置き換え、香港での事件を解決していきます。

緻密なプロットで謎解きミステリとしてはもちろん、香港や中国の知識も得られる

 

「ベイカー街の女たち ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿1」 ミシェル・バークビイ(著)

コナン・ドイル財団公認の本格パスティーシュ作品

既婚の女性を狙った恐喝事件がロンドンの街で起きている。。ホームズに依頼を断られたベイカー街221Bの家主・ハドスン夫人とワトスン博士の妻は、調査に乗り出すが!?・・

女探偵コンビが活躍する原典へのオマージュ満載の本格ミステリ譚。

第2弾の「ベイカー街の女たちと幽霊少年団 ミセス・ハドスンとメアリー・ワトスンの事件簿2」も発売済みです。

 

「シャーロック・ホームズとシャドウェルの影」 ジェイムズ・ラヴグローヴ(著)

ホームズ物語とクトゥルフ神話活劇を織り交ぜたパスティーシュ

怪奇・幻想小説の先駆者H・P・ラヴクラフトが創造した架空の神クトゥルー

1880年ロンドン、怪事件を追う探偵ホームズと出会うワトスン。事件の背後にいるのは、クトゥルーの古き神々!?2人は深淵に足を踏み入れるが!?-

第2弾「シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪」も発売済みです。

 

「シャーロック・ホームズとサセックスの海魔」 ジェイムズ・ラヴグローヴ(著)

シャーロック・ホームズパスティーシュ作品の最新作

サセックスで引退生活をおくるホームズ。しかし、海辺の街の女性失踪事件を調べることになり!?ーー

 

「シャーロック・ホームズの事件録 悪魔の取り立て」 ボニー マクバード (著)

ホームズ × ワトスンの知られざるもうひとつの事件

1890年、ロンドンで不可解な殺人事件が相次いでいた。その1つに富豪アンソン卿殺し。死因が溺死とされた死体は、ベッドの上で寝間着のままだった。。ベイカー街のホームズとワトスンは、Aの名前順に殺されるアルファベット殺人事件かと突き止めるが!?・・

他に、「芸術家の血」「眠らぬ亡霊」などの作品もあります。

 

「新シャーロック・ホームズ 顔のない男たち」 ティム・メジャー(著)

「新シャーロック・ホームズの冒険」に続くシリーズ第2弾

ベイカー街221Bのホームズの元に、写真家のエドワード・マイブリッジが依頼人として現れる。現在は講演活動をしているが、何者かに脅迫されているとのこと。。 犯人の動きを探っている矢先、不可解な焼死体が見つかり!?・・

映画誕生期に起きた怪事件を追う名コンビ。

 

「上海のシャーロック・ホームズ ホームズ万国博覧会 中国篇」 ヴァスデーヴ・ムルティ(著)

中国人作家達によるホームズ・パロディシリーズ第1弾

1904年~1907年(清朝末期)に、中国の新聞・雑誌に連載された様々なホームズのパロディ作品を集めた作品集。

ホームズ物語が連載中に書かれた作品で、時代を感じる1冊。

【インド編】や【ロシア編】など、第3弾まで発売されています。

 

「メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ」 シオドラ・ゴス(著)

SFミステリ完結篇

シャーロック・ホームズとメイドのアリスが、何者かに誘拐される。。メアリ・ジキルと特異能力を持つ「アテナ・クラブ」の令嬢達が探すが、ヴィクトリア女王を脅かす陰謀に巻き込まれ!?・・ 首謀者は、モリアーティ教授か!?ーー

 

「ロンドンの超能力男」 ダニエル・スタシャワー(著)

ホームズ・パロディの傑作

「脱出王」の異名をとるアメリカ人奇術師ハリー・フーディ二の話題で賑わう1910年ロンドンの街。芸を見た者達は、超能力を信じるほどだった。政府公邸の金庫室から盗まれた極秘文書の事件を捜査中のレストレード警部は、フーディーニを犯人と睨み、逮捕する。捜査を開始したホームズとフーディーニが出演するサヴォイ劇場を調べるが、死体を発見し!?・・

 

「ゴーストタウン 冥界のホームズ」 柳 広司(著)

第62回(2009年)日本推理作家協会賞 受賞作

「ジョーカー・ゲーム」で知られる著者のホームズ・パスティーシュ作品

ライヘンバッハの滝で滝壺に消えたはずのホームズがワトソンの前に現れ、ホームズもワトソンもモリアーティも冥界いるという設定。モリアーティとの闘い、冥界(ゴーストタウン)の謎とは!?

軽めの小説で、ホームズ初心者にもおすすめです。

 

「シャーロック・ホームズの凱旋」 森見 登美彦(著)

名探偵ホームズが、まさかのスランプ!?

ヴィクトリア朝京都。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは死んだも同然であり、ジョン・H・ワトソンも同様だった・・ 天から与えられた才能はどこに!?・・

 

シャーロック・ホームズ関連 おすすめ書籍

「シャーロック・ホームズ スペシャル」 廣野 由美子(著)

2023年9月のNHK Eテレ番組「100分de名著」で、「シャーロック・ホームズ スペシャル」が放送されました。

人気のテキスト教材は、シャーロッキアンのみならず、おすすめ本です。

「緋色の研究」「グロリア・スコット号」「赤毛組合」「ボヘミアの醜聞」などのホームズ作品を通し、世界一の名探偵がいかにして生まれたかを探求する1冊です。

 

「シャーロック・ホームズ語辞典:ホームズにまつわる言葉をイラストと豆知識でパイプ片手に読み解く」 北原 尚彦(著)

[2020年] 日本推理作家協会賞【評論・研究部門】受賞作

名探偵シャーロック・ホームズに関するワードを50音順に並べてイラスト付きで解説しているガイド本。

セリフはもちろん、ホームズの愛好品、映画、ドラマ、アニメ、ゲームなどの言葉を辞典形式で。

シャーロッキアンと言われるマニアから、初心者やライトなファンまで楽しめる1冊です。当時のロンドン地図なども。

 

「シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑」 えのころ工房(著)

登場人物、総勢約250人を完全ヴィジュアル化!

イラストや図などでポップにわかりやすくホームズの世界を解説してくれている本です。

ホームズの読書体験が益々、楽しめる1冊。

長編「緋色の研究」「四つの署名」、短編集「シャーロック・ホームズの冒険」まで。

 

「シャーロック・ホームズ・バイブル:永遠の名探偵をめぐる170年の物語」 日暮 雅通(著)

[2023年] 日本推理作家協会賞《評論・研究部門》受賞作

ホームズ研究の第一人者によるガイド本

物語の時代背景や登場人物の誕生秘話など、時代と世代を超えて愛される名探偵ホームズのバイブル本。

シャーロッキアンの生態なども。

 

「シャーロック・パズルブック」 クリス・マスランカ/スティーヴ・トライブ(著)

英BBCドラマ「SHERLOCK/シャーロック」のトリビュート・クイズ本

2010年からイギリスで放送開始され、大人気となった同作品のトリビアが満載です。

クイズを解きながら「シャーロック」の世界に詳しくなれるファン必携。

 

「シャーロック・ホームズの建築」 北原 尚彦(著)

シャーロック・ホームズに登場する様々な建築を分析したガイド本

「ベイカー街221B」を筆頭に、「バスカヴィル館」「ディオゲネス・クラブ」など、原作の描写から紐解く考察本。

建築をイメージすることで、ホームズの世界が一層、頭に浮かびやすくなる1冊。

 

「シャーロック・ホームズのチェスミステリー」 スマリヤン・レイモンド(著)

シャーロッキアンもパズルマニアも楽しめる奇書

チェスを素材に、シャーロック・ホームズが蘇える面白い論理パズル集。

ホームズがチェスの謎に挑む。盤上の推理劇で、パズル解きが好きな方やチェスに興味のある方にもおすすめの書籍。

ホームズの宿敵、モリアーティ教授も登場。

 

「NHKシャーロックホームズ 推理クイズブック」 NHK「シャーロックホームズ」制作チーム(編集)

人形劇「シャーロックホームズ」の推理クイズ本

2014年から三谷幸喜さん脚本でNHKで放送された同作品の謎解き本。ビートン校で起きた不思議な事件の真相をホームズやワトソンと一緒に解きます。

お子様にもおすすめです。

 

【あらすじ&レビュー】

「辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿」 莫理斯(トレヴァー・モリス)著

辮髪のシャーロック

名探偵シャーロック・ホームズの物語を、清朝時代の香港を舞台に、中国人設定で描いたホームズパスティーシュ作品。

レビュー

タイトルやストーリーの根幹などもシャーロック・ホームズをもじった構成で、評判通り、面白いパスティーシュ作品でおすすめだと感じました。

訪ね人の人物分析など、ホームズ節も相変わらずで、シャーロッキアンにも楽しめる1冊だと感じました。

謎解き推理だけでなく、香港観光などにもおすすめ

ストーリーはもちろん、清朝時代の香港の地理や歴史など、多くの注釈でわからない言葉の補足が豊富です。

清仏戦争の流れなどを小出しに挟みながら、広東語や北京官話などの地方の方言など、清朝末期時代の大陸(中国大陸)の感覚や文化なども味わえる小説でした。

今後シリーズ化され、清朝末期までの4巻まで続くそうです。