【探偵小説おすすめ10冊】新作から名作まで

探偵小説おすすめ

探偵小説のおすすめを10冊掲載しています。

名作から2021年周辺のものまで、探偵が絡む小説です。

賞やランキング上位、Amazonなどで評価の高い探偵小説を中心に掲載しています。

海外の探偵小説

「ブート・バザールの少年探偵」 ディーパ・アーナパーラ (著)

2021年 アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞 受賞作

少年探偵の捜索から映るインド社会の問題点も含む傑作

インドのスラムに住む少年ジャイ。ある日、クラスメイトが行方不明になり、ジャイは友達と探偵団を結成し捜索を始めるが!?・・

 

「台北プライベートアイ」 紀 蔚然(著)

台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞を受賞

第13回(2022年)翻訳ミステリ大賞 受賞作

台湾発の私立探偵ミステリー小説

ある日、全てを捨てて私立探偵になる主人公。独立探偵として依頼をこなしているうちに、連続殺人犯として逮捕されてしまうが!?・・

 

「流れは、いつか海へと」 ウォルター・モズリイ(著)

2019年アメリカ探偵作家クラブ(エドガー)賞受賞作

ヘロイン流通、悪徳警官、人種差別など、巨大都市ニューヨークの街の暗部が見えてくる探偵小説

現在、私立探偵をしている主人公は、元ニューヨーク市警。警官2名を撃ち殺した罪で死刑を宣告されている黒人ジャーナリストの事件を請け負うが!?・・

 

「名探偵と海の悪魔」 スチュアート・タートン(著)

「イヴリン嬢は七回殺される」著者による海洋探偵ミステリ

17世紀、インドネシアのバタヴィア(現ジャカルタ)からオランダに向かう帆船。オランダ東インド会社の船内で奇怪な事件が次々と起こる。

悪魔の仕業と噂される事件を囚われの身の名探偵と助手、貴婦人が謎に挑むが!?・・

 

「指名手配」 ロバート・クレイス(著)

指名手配
東京創元社
発売日:2019/5/11

2020年 翻訳ミステリー読者賞 受賞

LAの私立探偵「エルヴィス・コール」シリーズの第13作となります。

著者のロバート・グレイスは、アメリカ探偵作家クラブ生涯功労賞を受賞しています。

直近では「容疑者」「約束」などがあります。最新作は「危険な男」です。

 

「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)

「このミステリーがすごい! 2021年版」を筆頭に年末ミステリランキングで軒並み第1位となっている作品です。

「カササギ殺人事件」「メインテーマは殺人」の著者のホロヴィッツ本人と元刑事の探偵が殺人事件に挑むミステリ



古典的な名作

「ロング・グッバイ」 レイモンド・チャンドラー(著)

不朽の名作で、レイモンド・チャンドラーの最高傑作と言われています。

シリーズには、「さらば愛しき人よ」「高い窓」などがあります。

フィリップ・マーロウは、LAの私立探偵。億万長者の娘の夫と知り合うが、その夫が行方不明に!?・・

長編でありながら読みやすく、グイグイ読める名作です。LAの空気感も

 

「LA・ヴァイス」 トマス・ピンチョン(著)

ポストモダニズム文学の巨匠、トマス・ピンチョンの探偵小説です。

「インヒアレント・ヴァイス」という題名で、映画化もされています。

L.A(ロサンゼルス)を舞台に、陰謀の渦に巻き込まれていく私立探偵のドック。果たして事件を解決できるのか!?・・

個人的見解ですが、ピンチョン作品の中では比較的、読みやすい作品と言えるかもしれません。

 

「パルプ」 チャールズ・ブコウスキー(著)

パルプ
筑摩書房
発売日:2016/6/8

アメリカの詩人、人気作家チャールズブコウスキーの遺作

パンクな生き様と詩的な文章でファンも多い大衆小説

相変わらずの読みやすさと薄い文庫冊子で、いっき読みもできる1冊

 

「樽」 F・W・クロフツ(著)

樽
東京創元社
発売日:2013/11/21

F・W・クロフツの探偵小説の金字塔

デビュー作にして、名作と言われる私立探偵小説。

パリからロンドンへドーヴァー海峡を渡った樽には、女性の遺体が!?・・

 

「スクイズ・プレー」 ポール・ベンジャミン(著)

正統派私立探偵小説の傑作

レイモンド・チャンドラーの衣鉢を継ぐ幻のデビュー作。

米文壇を代表する作家「ポール・オースター」がブレーク以前に発表した作品です。



国内作家の探偵小説

「それまでの明日」 原 寮(著)

このミステリがすごい!2019年版【国内編】第1位

ハードボイルド界の重鎮による探偵小説。私立探偵、沢崎シリーズの最新作

レイモンド・チャンドラーの「ロング・グッドバイ」とも比較される程の大作。

 

「蝉かえる」 櫻田 智也(著)

蝉かえる
東京創元社
発売日:2020/7/13

2021年日本推理作家協会賞 受賞

2021年本格ミステリ大賞 受賞

5編を収録したミステリ連作集。2021年、各方面で評価の高かった小説。

とぼけた切れ者探偵による名推理。虫や自然、季節感を感じられる。

 

「犬はどこだ」 米澤 穂信(著)

犬はどこだ
東京創元社
発売日:2008/2/29

このミステリがすごい!2016年版【国内編】で第1位となった「王とサーカス」でも知られる著者の私立探偵小説

25歳にして探偵事務所を開いた私立探偵の主人公。犬捜し専門の事務所として依頼を受けるが、失踪人捜しと古文書の解読!?・・

私立探偵小説の隠れた傑作とも言われています。

 

おわりに

これらの他にも、個展名作の探偵推理ものとして、言わずと知れたコナンドイルのシャーロックホームズやアガサ・クリスティのポワロ、エラリー・クイーンなどが世界3大架空探偵となっています。

日本にも明智小五郎や金田一耕助がいます。

また、チェスタトンの「ブラウン神父」シリーズや「修道女フィデルマ」シリーズも人気の探偵推理小説です。