チェコ作家&舞台の小説10冊|中央ヨーロッパの文学

チェコ文学

中央ヨーロッパのチェコにはどういった作家がいるのでしょうか!?

かつては、チェコスロバキア共和国の一部だったチェコですが、作家や文学も名作が多くあります。

そんな、チェコの文学やチェコ作家の小説をまとめています。

チェコの文学!?

チェコ作家と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、フランツ・カフカという人も多いのではないでしょうか。

「変身」「城」などの代表作があります。

変身
KADOKAWA
発売日:2007/5/30

 

ミラン・クンデラもチェコを代表する作家です。

改革への支持を表明したことから、1968年の「プラハの春」以降、著作が発禁処分となります。

1979年にチェコスロバキアの国籍を剥奪され、81年にフランスに帰化していました。

2019年に、剥奪されていたチェコの市民権を改めて獲得しました。

 

ノーベル文学賞受賞者!?

チェコスロバキア時代の作家がノーベル文学賞を受賞しています。

1984年に、ヤロスラフ・サイフェルトが受賞者となっています。

 

フランツ・カフカ賞

プラハ出身の作家「フランツ・カフカ」にちなんで、チェコのフランツ・カフカ協会が創設しました。

2001年創設の比較的新しい文学賞です。

オーストリアにある団体が行なっているカフカ賞とは別のもの(歴史はこちらの方が深いですが)となります。

2020年に、ミラン・クンデラが受賞しています。



チェコ作家 & チェコが舞台の小説!?

チェコ作家で有名なのが、クンデラ、フラバルの両名です。

「存在の耐えられない軽さ」 ミラン・クンデラ(著)

時代の流れに翻弄されたチェコ(旧チェコ・スロバキア)を代表する作家です。

他の作品に、「笑いと忘却の書」「冗談」「不滅」などがあります。

クンデラ唯一の短編集である「微笑を誘う愛の物語」などもあります。

 

「あまりにも騒がしい孤独」 ボフミル・フラバル (著)

ミラン・クンデラと並び20世紀チェコを代表する作家ボフミル・フラバルの傑作。

他にも、「わたしは英国王に給仕した」「厳重に監視された列車」「剃髪式」といった作品が有名です。

 

「ロボット(R.U.R.)」 カレル・チャペック(著)

チェコスロバキア時代に最も人気があった国民的作家

1920年に発表され、ロボットという言葉を創り出しました。

チェコ語で「robota ロボタ」は、「労働」を意味するそうです。

新型コロナ渦で注目されているのが、カミュの「ペスト」など疫病文学ですが、カレル・チャペックの「白い病」もその1つです。

 

「エウロペアナ: 二〇世紀史概説」 パトリク・オウジェドニーク(著)

第1回 日本翻訳大賞の受賞作

現代チェコ文学を牽引する作家の20世紀ヨーロッパ史、斬新な歴史-小説。

20世紀を象徴するテーマである「世界大戦」「ファシズム」「共産主義」などをユーモアを交えて記載されています。

 

「プラハの深い夜」 パヴェル・コホウト(著)

第2次大戦下のプラハが舞台のチェコミステリー

主人公が2人、ナチス占領下のプラハの事件。戦時下のプラハの混乱ぶりがわかる小説です。敗戦後のドイツ人狩りなども。

2段組でページ数も多く、テーマ的にも重厚感の相当ある本です。

 

「ノックス師に捧げる10の犯罪」 ヨゼフ・シュクヴォレツキー (著)

推理小説を書く時の基本的なルールである「ノックスの十戒」を基にした本格推理

パロディあり、ゲーム的趣向ありの謎解きミステリーの10の短編集

 

「火葬人」 ラジスラフ・フクス (著)

1930年代末、ナチスドイツの影が迫るプラハ。

葬儀場に勤める火葬人コップフルキングルは、愛する妻と娘、息子に囲まれ、平穏な日々を送っているが……

 

「hhHhプラハ-1942年」 ローラン・ビネ(著)

ゴンクール賞 最優秀新人賞受賞作

2014年 本屋大賞「翻訳小説部門」 第1位

ナチスのハイドリヒについて書かれた小説です。

ユダヤ人大量虐殺の首謀者、金髪の野獣ハイドリヒ。彼を暗殺すべく、二人の青年はプラハに潜入した。

特に読書家に好まれ、話題(評判の高い)の1冊となりました。

 

チェコが舞台の小説(チェコ作家以外)

「プラハの春」 春江 一也 (著)

日本人作家の小説ですが、1968年、民主化運動に揺れるチェコスロバキアを舞台にした小説です。

チェコ第2の都市ブルノの描写など、馴染みのないチェコの風景なども浮かんでくるような小説です。

外交官・堀江亮介はひとりの女性を愛し、時代の奔流に巻き込まれてゆく・・

おまけ

小説ではありませんが、評判の高い著作を掲載します。

「力なき者たちの力」 ヴァーツラフ・ハヴェル (著)

チェコスロバキア大統領で、チェコ共和国初代大統領のヴァーツラフ・ハヴェルによる不朽の名著

劇作家でもある著者のエッセイ。冷戦下の東欧で広く読まれ、影響力のあった1冊

全体主義の権力のあり様を分析、「真実の生をいきるために私たちがなすべきことは何か!?・・」



「白い病」【あらすじ & レビュー】

「白い病」 カレル・チャペック(著)

白い病4.0

チェコスロヴァキアの国民的作家カレル・チャペックの戯曲です。

軍国主義が進むなか、疫病が広がったらどうなるのか!?

白い斑点のできる病が広がる中、ひとりの地域医者が治す薬を発見したと言ってきます。この医者は貧者しか診ないうえ、治療するかわりに条件があると言います。その条件とは!?・・
レビュー

戯曲のため、台本のセリフのような会話形式の文章で最初はとまどいましたが、馴れればグイグイ読めました。

150ページ程度で冊子も薄く、半日程度でいっき読み出来てしまいます。

伝染病が広がる中、もう1つのテーマも非常に大きな問題が絡んでいて、面白かったです。

新型コロナなど、伝染病や感染症のパンデミックと通じる話ですが、暗い感じではなく、ポップな気持ちで読めました。

教授や元帥などの登場人物が色々言っている間にも、次々に白い病になる患者が増えます・・

ラストの終わり方も衝撃的で、ブラックユーモアのような感じもしました。

解説も多くのページが割かれていておすすめです。

白い病
岩波書店
発売日:2020/9/16

 

おわりに

チェコの文学やミステリー小説についてまとめました。

チェコは、西のナチスや東のソ連といった国々から、地理的にも歴史も翻弄されてきた国と言えます。

第2次大戦では、ナチスの傀儡国家となるなど、ナチズムとスターリズムの両方を経験しています。

そういった歴史も影響し、ミステリー小説の内容はもちろん、警察小説、スパイ小説なども豊富なような気がします。

 

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