北欧のフィンランドは、スカンジナビア半島の東にあり、サンタクロースやトナカイ、ムーミン、オーロラ、サウナの数などで有名で、森などの自然が豊富な国です。
ヘルシンキが舞台になっている小説も多くあります。
そんな、フィンランド作家の小説をまとめています。
推理の糸口賞
フィンランドでは、1984年にフィンランド・ミステリー協会が設立されています。
推理の糸口賞は、フィンランドのミステリ作家に贈られる賞です。
1985年に開始された賞で、前年の優れたミステリに贈られます。
フィンランドのミステリ小説
ジェイムズ・トンプソン
シリーズの4冊があります。
- 「極夜カーモス」
- 「凍氷」
- 「白の迷路」
- 「血の極点」
第2弾の「凍氷」は、ヘルシンキの街描写や国事情、歴史の問題点などが豊富。
レーナ・レヘトライネン
フィンランドの女性作家で、シリーズで多くの作品が翻訳されています。
フィンランドの「ミステリの女王」と形容されることもあります。
中でも「雪の女」が有名で、「氷の娘」や「要塞島の死」などの作品も。
その他のフィンランドミステリ
推理の糸口賞を受賞したフィンランド内戦の歴史を絡めたミステリ「処刑の丘」などもあります。
フィンランドがNATO加盟への申請が話題になっていますが、隣国ロシアとの関係など、フィンランドの歴史がわかり良作だと思います。
マッティ・ロンカの「殺人者の顔をした男」は、へニングマンケル「殺人者の顔」とタイトルが似ていますが、別物です。
ミレニアムシリーズに似たヤングアダルト向けの「ルミッキシリーズ」などもおすすめです。トペリウス賞受賞作家による北欧ミステリー3部作です。
フィンランドミステリの読書感想文
「凍氷」 ジェイムズ・トンプソン(著)
フィンランドが舞台の北欧ミステリです。『極夜カーモス』から続くシリーズ第2弾です。2つの事件と向き合いながら歴史と現在の交錯、国事情やヘルシンキの街描写、歴史の問題点などが良かったです。ノワール小説のような感じです。
このシリーズは4冊あり、4作目は『血の極点』ですが、この2巻「凍氷」が一番面白かったです。
このシリーズは4冊ありますが、この2巻目の「凍氷」が一番面白かったです。