極東ロシア(ウラジオストク、サハリン、カムチャッカ)が舞台の小説!?

ウラジオストク小説

広大なロシアの極東にも様々な都市、地域があります。

軍港として有名なウラジオストク、ハバロフスク、バイカル湖畔のイルクーツク、旧樺太も含まれるサハリン、カムチャッカ半島など。

極東ロシアが舞台になっている小説をまとめました。

ウラジオストクが舞台の小説

日本から最も近いヨーロッパとして知られるウラジオストクを舞台にした小説です。

「〈ミリオンカ〉の女 うらじおすとく花暦」 高城 高

悪漢時代小説(ピカレスクロマン)

ロシア人・中国人・朝鮮人・日本人の雑居地だった明治時代の港町ウラジオストクの描写

 

「女性外交官ロシア特命SARA」 麻生 幾

女性外交官ロシア特命担当SARA3.0

ロシアのズベズダ事業(世界大戦で何百とつくった原子力潜水艦解体)を絡めたサスペンス。

レビュー

ウラジオストクの描写が良かったです。

原子力問題も原発だけを見ていたんでは駄目なんだと感じました。

 

サハリンが舞台の小説!?

サハリン(北緯50度線南部:旧樺太含む)が舞台の小説です。

「熱源」 川越 宗一

熱源
文藝春秋
発売日:2019/8/28

【第162回 直木賞受賞作

明治維新後の樺太(サハリン)を舞台にした歴史小説

樺太(サハリン)の厳しい風土やアイヌの風俗を知ることのできる1冊です。

 

「氷結の森」 熊谷 達也

直木賞・山本賞ダブル受賞の「邂逅の森」に連なる3部作の完結編

樺太から間宮海峡を越え極東ロシアへ。過酷な運命に立ち向かう男の長編冒険小説

 

「サハリン島」 エドゥアルド・ヴェルキン

サハリン島
河出書房新社
発売日:2020/12/22

ここ10年で最高のロシアSF小説との声もあります。

2020年11月末に翻訳出版されました。

 

「サハリン島」 チェーホフ

サハリン島
中央公論新社
発売日:2009/7/1

ロシア文学を代表する劇作家によるサハリンの現地調査報告書

チェーホフは短編を多く残した小説家です。

日露戦争前の1890年、流刑地とされていたサハリンに滞在し記録を残しました。

 

「樺太脱獄記」 ウラジミール・コロレンコ

古典的な名作になりますが、樺太(サハリン)が舞台となります。

Kindle(キンドル)で無料で読めるようになっています。

 

「サハリン脱走列車」 辻 真先

サハリン脱走列車3.5

第二次世界大戦最後の戦場となった樺太の終戦間際の事情を絡めたミステリー

作家「辻真先」氏は、2019年に87歳で日本ミステリー文学大賞を受賞されました。

「このミステリがすごい!2021年版」では、「たかが殺人じゃないか」で国内部門第1位になっています。

レビュー

戦時中のサハリンや小樽(北海道北部)の状況もわかり、面白かったです。

アメリカを牽制しながらソ連に袋叩きにされる樺太は、玉音放送の8月15日の終戦から1週間遅れで終戦を迎えます。

この間の日本の中で取り残された樺太(サハリン)置かれた状況や人々の様子なども

 

カムチャッカ半島が舞台の小説!?

無さそうで全く無かったカムチャッカ半島が舞台の貴重な1冊です。

「消失の惑星(ほし)」 ジュリア・フィリップス

消失の惑星3.0

全米図書賞最終候補作

13章からなるカムチャッカ半島に生きるそれぞれの人々の物語

カムチャッカの美しい情景と風土、風習、文化がふんだんに盛り込まれた小説

レビュー

少女失踪という大きなテーマを軸にしているけど、ミステリー(謎解き)ではなく、それぞれの物語との関連性も高くはありません。

どちらかというと、カムチャッカ半島に住む人々のそれぞれの物語で純文学のような普通の小説という感じでした。

ただ、カムチャッカ半島を舞台にした貴重な小説という点、民族、文化、風土などカムチャッカをふんだんに味わえる内容が良かったです。 カムチャッカ半島

トナカイの肉を食生活に摂り入れていることやツンドラ、山脈で実際は繋がってる北部にいけない陸の孤島状態の地理、白人(スラヴ系)と先住民族との人種の関係性など。

「あとがき」なども含め、北部に暮らす先住民族(エウェン人、チュクチ人、コリヤーク人、アリュート人)とソ連の関係などもかいま見れます。

ペトロハヴロフスク・カムチャツキーよりさらに北のエッソやパラナなどの秘境出身の人の生活や事情、現地の声を聞けるような小説でした。

 

極東ロシアが舞台のノンフィクション本

バイカル湖畔イルクーツク周辺

シベリア鉄道でバイカル湖畔のイルクーツクを最終的に目指すノンフィクション本「鉄路の果てに」清水潔(著)の記事も個別に書いています。

サハリン

小説ではなくノンフィクションの本ですが、「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」の最終候補作になっている「サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する」もサハリンが舞台になっています。

 

おわりに

極東ロシアを舞台にした小説とノンフィクション本をご紹介しました。

カムチャッカ半島が舞台の「消失の惑星」など、今までテーマになっていなかった地域の小説も少しづつ増えてきています。

評判の良い本も増えているので、極東ロシアの小説を読まれてみてはいかがでしょうか。

 

「ロシアが舞台の小説」もまとめています。

 

「モンゴル関連本には何がある!?」の記事も書いています。

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