世界の歴史小説から、おすすめタイトルをまとめています。
古代ローマや中世ヨーロッパ、中国史などの歴史小説が豊富です。
近刊を中心に、読んでおきたい歴史小説を掲載しています。
世界史小説
「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」 塩野 七生(著)
「ロードス島戦記」「コンスタンティノープルの陥落」「レパントの海戦」など、数々の歴史小説で知られる塩野七生の近著
神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の生涯を描く傑作歴史長編
12世紀後半、神聖ローマ皇帝とシチリア王女の間に1人の男子が生まれる。両親を早く失い、絶大な権力を持つ法王の後見を受けるが、十字軍遠征で剣でなく交渉を選んだことで反感を買い、破門にされてしまう・・
生涯を反逆者として生きた男の傑作伝。
「ナポレオン 1 台頭篇」 佐藤 賢一(著)
直木賞作家、佐藤賢一による歴史小説
西洋歴史小説の第1人者と言われる著者の最新作です。
他にも、「テンプル騎士団」「ハンニバル戦争」など名作を多く執筆。
「獅子王アレクサンドロス」 阿刀田 高(著)
最強の武将・アレキサンダー大王の生涯を描いた歴史小説
紀元前4世紀、わずか10年余でギリシアからインドに及ぶ大帝国を築き上げたアレキサンダー大王。少年の時の師は、哲人アリストテレス。
最強の武将、アレキサンダー大王の知性、勇気とは!?--
壮大なスケールで描く歴史長編小説。
「新訳 ジュリアス・シーザー」 シェイクスピア(著)
古代ローマの独裁官、ジュリアス・シーザーの歴史小説
「おまえもか、ブルータス?」の名言で知られる歴史的暗殺事件の裏側。
古代ローマの独裁官シーザー。内戦の勝利での凱旋で、市民の熱狂的な歓迎を受ける。一方、シーザーに恨みを抱くキャシアスにそそのかされ、シーザー暗殺を決意するブルータスだが!?--
政治指導者暗殺を予言したシェイクスピアの衝撃作。
「アウグストゥス」 ジョン・エドワード・ウィリアムス(著)
第24回(1973年)全米図書賞 受賞作
ローマ帝国の初代皇帝となったアウグストゥスを描いた歴史小説
世界史に名を刻む男の生涯。養父カエサル(ジュリアス・シーザー)を継いで地中海世界を統一し、ローマ帝国初代皇帝となった男。彼を取り巻く人々と彼の生涯とは!?--
「ウルフ・ホール」 ヒラリー・マンテル(著)
[2009年] 英ブッカー賞 受賞作
全米批評家協会賞 受賞作
希代の政治家トマス・クロムウェルを描いた傑作
1520年代、イギリス、ロンドン。息子が産まれず悩むヘンリー八世。王妃との離婚を願うが、教皇の反対により、離婚協議は進まない。。自らの才覚だけで生きてきた男、トマス・クロムウェル。戦略家として長けている彼は、ヘンリー八世に目をかけられるようになるが!?・・
「さらば、アルハンブラ―深紅の手稿」 アントニオ・ガラ(著)
プラネタ賞(スペイン語の文学賞)受賞作
イスラム・スペイン最後のスルタンを描く歴史小説のベストセラー
スペインのイスラム教最後の王国グラナダの終焉となったナスル朝。そのナスル朝最期の王であるボアブディルは、イスラム・スペインのラストエンペラーとなり、1492年、グラナダをカトリック両王に渡すことになる。
「シナン」 夢枕 獏(著)
巨匠、夢枕獏の歴史人物小説
東洋と西洋が交わるイスタンブールが舞台の歴史小説
「アヤ・ソフィア寺院」やビザンツ建築の最高峰と言われる「セリミエモスク」など、数多くのモスクを建造したミマール・スィナンの小説。
オスマントルコ最盛期の第10代皇帝「スレイマン1世」の命によりスレイマニェモスクも建造しています。
100歳で死ぬまで、477もの建造物を造っています。
「スコットランド物語」 ナイジェル・トランター(著)
スコットランド作家による歴史小説
古代ケルト王国~大英帝国頃の19世紀までの長い歴史。
スコットランドの自然環境や人間性、歴史などが豊富な物語。
スコットランド史の入門書としてもおすすめです。
「二都物語」 チャールズ・ディケンズ(著)
チャールズ・ディケンズの名作
パリ、ロンドンの二都を舞台に展開する傑作。
フランス革命前後。フランス貴族の子でありながら家名を棄てて渡英したチャールズ・ダーニー、人生に絶望した弁護士シドニー・カートンの2人は、バスティーユに18年の幽閉生活を送ったマネット老人の娘ルーシーに思いを寄せる。フランスでは、大革命の日が迫っているが!?ーー
「大聖堂」 ケン・フォレット(著)
ストーリーテラー、ケン・フォレットの代表作
中世ヨーロッパの物語
12世紀イングランド。建築職人のトムは、衰退した大聖堂の復活を目指し、修復に取り掛かるが!?・・ イングランドに内乱の危機が迫り!?-
アジアの歴史小説
「小説十八史略」 陳 舜臣(著)
中国の十八の正史を描いた小説《全6巻 完結セット》
中国中原に君臨した神々。やがて殷になり、周となる。その周も大動乱となり、秦に統一される。項羽、劉邦が出てきて、漢の誕生。その後、三国志時代へと繋がり!?--
中国の歴史を網羅したシリーズで、中国史に興味がある人におすすめ
「煬帝」 塚本 青史 (著)
第1回(2012年)歴史時代作家クラブ賞【作品賞】受賞作
中国歴史ロマン大作
隋帝国を2代で滅亡させた皇帝。聖徳太子が贈った遣隋使の手紙に激怒したことでも知られる暴君の波乱に満ちた生涯・・ 聡明で美しい少年が、中国最凶の暴君に!?--
隋帝国を破滅させ、「中国最強の暴君」と言われた皇帝の生涯。
「三国志」 吉川 英治(著)
全12巻完全版/地図付
三国志の世界を描いた原点となる作品
中国は後漢、霊帝の代。劉備、関羽、張飛の3人が出会い、誓いを立て、激動の時代を突き進む。後漢末期~魏呉蜀の三国が鼎立、諸葛亮が五丈原で没するまで。
中国、三国志の壮大な世紀のドラマ。
「チンギス紀〜火眼」 北方 謙三(著)
北方謙三氏によるチンギス・ハンの壮大な物語です。
2018年の春に始まったシリーズ
最新刊は「チンギス紀 十七 天地」です。
「海神の子」 川越 宗一(著)
「熱源」で直木賞を受賞した著者の最新作
初代中華民国総統の蔣介石と並び「三人の国神」の一人と言われる男の半生とは!?ー
江戸の人々を熱狂させた舞台「国姓爺合戦」。そのモデルの鄭成功は、台湾の英雄となった。中国の海賊と日本人の間に生まれた少年・福松(後の鄭成功)。そこに、台湾を根城にする大海賊の頭となっていた母・松が迎えに来る。鄭家は、海寇達や東インド会社を下し、ついには大明国から城と将軍職を与えられる。しかし、李自成の乱が起こり明は滅亡、清軍が攻めてきて!?・・
「白村江」 荒山 徹(著)
日本歴史時代作家クラブ賞【作品賞】受賞作
[2017年] 歴史・時代小説ベスト10(週刊朝日)第1位
本屋が選ぶ時代小説大賞2位
朝鮮半島の歴史を描いた歴史大河小説
660年、唐・新羅連合軍により百済は滅亡する。王とその一族は長安に送られ、遺された王族は倭国に亡命していた豊璋ただ一人となる。新羅、高句麗、倭。それぞれの国の思惑が入り乱れ!?・・ 大化の改新、朝鮮半島の動乱、白村江の戦い、歴史の裏でうごめく陰謀とは!?--