紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30の「キノベス!」
年に1度発表される「キノベス!」の第1位を獲得した歴代作品を掲載しています。
純文学の小説やノンフィクション本などが選出されています。
キノベス! 歴代受賞作品一覧
2024年 第1位
「成瀬は天下を取りにいく」 宮島 未奈(著)
[2024年] 本屋大賞 受賞作
読書メーター OF THE YEAR 2023-2024 第1位
話題沸騰の青春小説
2020年、中2の夏休み。幼馴染の成瀬あかりが、変なことを言い出した。「わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。西武大津店に毎日通い、中継に映るという!?・・ 全力で我が道を突き進む成瀬から目が離せない!?ーー
2023年 第1位
「汝、星のごとく」 凪良 ゆう(著)
[2023年] 本屋大賞 受賞作
第10回(2023)高校生直木賞 受賞作
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)。自由奔放な母に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。共に、欠落と孤独を抱えた2人は惹かれあい、成長していくー
凪良ゆうさんは、2020年に「流浪の月」でも本屋大賞を受賞しています。
2022年 第1位
「同志少女よ、敵を撃て」 逢坂 冬馬(著)
2022年【本屋大賞】受賞作
第11回(2021年)アガサ・クリスティー賞 受賞作
第9回(2022)高校生直木賞 受賞作
戦争絡み少女の成長小説
独ソ戦が激化する中、ドイツ兵士に親を殺され、ソ連の狙撃兵となるセラフィマの物語。やがて、スターリングラードへ向かうが!?・・
2021年 第1位
「滅びの前のシャングリラ」 凪良 ゆう(著)
地球が滅びる前、幸せについて問う傑作
1か月後、小惑星が地球に衝突し、人類は滅亡する・・。その時、どう迎えるのか!? 人生をうまく生きられなかった4人が、最期の時までをどう過ごすのか!?ーー
2020年 第1位
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 ブレイディみかこ(著)
第2回(2019年)【Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞 受賞作
貧困、人種差別などの社会問題を含んだリアルストーリー
アイルランド人の父と日本人の母を持つイギリスで暮らすぼくの日常。人種も貧富の差も混じった元底辺中学校に通い始めるが!?・・
2019年 第1位
「そして、バトンは渡された」 瀬尾 まいこ(著)
第16回(2019年)本屋大賞 受賞作
血の繋がらない親との家族としての物語
高校二年生の森宮優子。生まれた時は水戸優子で、田中優子、泉ヶ原優子を経て森宮優子になる。4回も苗字が変わる特殊な家庭環境でありながら、皆から愛情をかけて育ててもらいーー
2018年 第1位
「R帝国」 中村 文則(著)
アメトーーク! 「読書芸人」で紹介された1冊
全体主義の恐怖を描く近未来SFディストピア
近未来の島国・R帝国。人工知能搭載型携帯電話・HP(ヒューマン・フォン)の画面を常に見ながら生活している人々。矢崎は、R帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。国家を支配する絶対的な「党」という存在、謎の組織「L」。この国の運命は、幸福か!? 絶望なのか!?・・
2017年 第1位
「翻訳できない世界のことば」 エラ・フランシス・サンダース(著)
ユニークな単語集
「翻訳できない言葉」を世界中から集め、解説とイラストを添えた話題の書。言葉の背景にある文化や歴史などを楽しみながら探究できる1冊。
2016年 第1位
「羊と鋼の森」 宮下 奈都(著)
第13回(2016年)本屋大賞 受賞作
ピアノの調律師がテーマの成長小説
外村は、高校時代にピアノ調律師板鳥に出会い、調律の世界に魅せられる。恩師との交流や先輩、ピアノを愛する姉妹を通じて成長していくーー
美しい文章の小説。山崎賢人さん主演で映画化済みです。
2015年 第1位
「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている:再生・日本製紙石巻工場」 佐々 涼子(著)
ダ・ヴィンチ(エッセイ・ノンフィクションランキング)「BOOK OF THE YEAR 2014」第1位
震災の絶望から工場の復興を取材した傑作ノンフィクション
2011年3月11日。津波にのみこまれ機能停止した宮城県石巻市の日本製紙石巻工場。製紙工場は、「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という出版社との約束があった。工場長が半年での復興を宣言し、従業員達の闘いが始まる。工場のため、石巻のため、出版社、本を待つ読者のために力を尽くすが!?ーー
2014年 第1位
「想像ラジオ」 いとう せいこう(著)
野間文芸新人賞 受賞作
東日本大震災がテーマのベストセラー
東日本大震災を背景に、「死者」と「生者」の繋がりを描き出した作品。死者の声を想像するように、想像の中でラジオを放送し続ける。
2013年 第1位
「ふくわらい」 西 加奈子(著)
第1回 河合隼雄物語賞 受賞作
書籍編集者の鳴木戸定は、幼い頃、父に連れられ行った旅先で、特異な体験をした。その時から、世間と自分を隔てる壁を強く意識する。感情の起伏がなく、唯一笑ったのがふくわらい。友情も愛情も知らず不器用に生きる彼女だが、人との触れ合いの中で、少しづつ世界が広がっていく・・
2012年 第1位
「舟を編む」三浦しをん(著)
第9回(2012年)本屋大賞 受賞作
第2回(2011年度)twitter(ツイッター)文学賞 第5位
辞書作りのお仕事小説
涙あり、笑いありの奮闘物語。1冊の辞書を作る人達の情熱とは!?・・ 「言葉」と向き合う過酷なお仕事の内容とは!?・・
2010年 第1位
「いちばんここに似合う人」 ミランダ・ジュライ(著)
フランク・オコナー国際短篇賞 受賞作
都会の片隅で生きる人々の16の短編
老人達に洗面器1つで水泳を教える娘。会ったこともない友人の妹に、恋焦がれる老人。英国のウィリアム王子を巡る妄想で、頭がはちきれそうな中年女。など、個性溢れる面々の純粋で、不器用な生活..