沢木耕太郎・面白い作品一覧「深夜特急」&「天路の旅人」など

深夜特急で有名なノンフィクション作家「沢木耕太郎」さんの新刊や代表作などをまとめています。

毎年、12月24日のクリスマスに放送されるラジオ番組「~沢木耕太郎 MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ~」の情報も。

沢木耕太郎作品の最新刊

「キャラヴァンは進む:銀河を渡るⅠ」 沢木 耕太郎(著)

25年の軌跡を辿るエッセイ集

「深夜特急」では訪れなかったモロッコ・マラケシュへの道、シドニー、アテネと連なるオリンピックへの視線、「旅の神様」からの思わぬプレゼント、無数の旅と出会いの軌跡の言葉の数々。

 

準新作

「天路の旅人」 沢木 耕太郎(著)

新たな「旅文学」の金字塔

第二次大戦末期、敵国・中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した西川一三の大型ノンフィクション。

モンゴル、チベット、インドなどを、ほぼ徒歩で歩いた旅と人生。

25年の歳月をかけて結実した著者史上最長の1冊。

J-waveのラジオ番組「~沢木耕太郎 MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ~」が2022年で26回目なので、番組開始当初から構想が始まったと言えます。



【沢木耕太郎】作品一覧

深夜特急(1~6)合本版

バックパッカーのバイブルとして人気の高い「深夜特急シリーズ」

アジアからユーラシア大陸を横断してロンドンまで。

第1部:「香港・マカオ」

香港に降り立ち、マカオへ カジノでの博打に魅せられる

第2部: 「マレー半島・シンガポール」

バンコクから南に向かい、マレー鉄道で南下 マレーシアのペナン島に寄りながらクアラルンプル、シンガポールなど

第3部: 「インド・ネパール」

ネパールのカトマンズやインドの旅。

カトマンズでのハシシ体験やインドでの混沌としたカオスの地での旅。

第4部: 「シルクロード」

パキスタンの長距離バス、シルクロードを西へと向かいイランでの再会。

第5部: 「トルコ・ギリシャ・地中海」

イスタンブルの街角、トルコ~ギリシャへ

第6部: 「南ヨーロッパ・ロンドン」

ローマに立ち寄り、モナコのカジノを目指し、マドリードへ行き、ポルトガルへ、パリに滞在後、最終目的地のロンドンへ…

 

「旅する力―深夜特急ノート」 沢木 耕太郎(著)

深夜特急の旅の裏話的な旅ノート

アジアからヨーロッパを目指した旅の理由など、深夜特急の旅の補足的な話も豊富なので、旅行記など旅本を読みたい人にもおすすめです。

最初のひとり旅など、中学生での3つの大きな旅について触れています。

 

「波の音が消えるまで 第1部:風浪編 」 沢木 耕太郎(著)

沢木さんのバカラ愛が強く伝わってくる内容になっています。

マカオ好きなどの旅好きはもちろんですが、カジノなどギャンブル好きにもおすすめの小説です。

 

「テロルの決算」 沢木 耕太郎(著)

【1979年】大宅壮一ノンフィクション賞 受賞作

昭和35年10月12日、日比谷公会堂の演壇で「人間機関車」とも言われた社会党委員長、浅沼稲次郎を刺殺した右翼の少年山口二矢(おとや)

山口二矢は当時、17歳でした。この人物像に迫るノンフィクションです。

 

「キャパへの追走」 沢木 耕太郎(著)

世界一有名な写真「崩れ落ちる兵士」を撮ったフォトジャーナリスト、ロバート・キャパの写真の現場を訪れる沢木さんの旅。

ノルマンディー上陸作戦やスペイン内戦などの写真と共に、戦時下の世界情勢が知れて面白い内容になっています。

 

「キャパの十字架」 沢木 耕太郎(著)

司馬遼太郎賞を受賞

史上最も有名な報道写真「崩れ落ちる兵士」のロバート・キャパの撮影を調べて入る渾身のルポルタージュ

 

「飛び立つ季節:旅のつばくろ」 沢木 耕太郎(著)

沢木耕太郎さん初の「国内旅エッセイ」

海外の旅を主に執筆してきた沢木さんが、国内の旅を執筆した初の国内エッセイとなります。

沢木さんの旅の原点は、16歳の時の東北がきっかけだったそうです。

 

沢木耕太郎の著作【簡単なレビュー】

テロルの決算

テロルの決算

浅沼稲次郎の生い立ちや人生と山口二矢のことが、交互に描かれています。

17歳の元大日本愛国党員、山口二矢(おとや)が大日本愛国党に入党するまでの流れやその後など。

赤尾敏(あかおびん)の演説に心酔していく様子や二矢(おとや)の家庭環境から育ちまで詳細に記述されています。逮捕後の自白内容まで

ノンフィクションの金字塔とも言われ、沢木耕太郎(著)の中でだけでなく、全ノンフィクション本の中でもNo.1に挙げる人も多い傑作です。

 

旅する力

旅する力

旅に関する様々な映画や音楽も紹介されています。

例えば、「怒りの葡萄」の著者ジョン・スタインベックの「チャーリーとの旅」など。

旅力を蓄えるにもおすすめの本だと思いました。

 

波の音が消えるまで

波の音が消えるまで

バカラの丁半博打としての出目の確率などを詳細に研究しています。

バンカーとプレイヤーの出目表なども。

波の音が消えるまで

非常に面白い小説でした。(マカオに行ったことがあり、カジノも好きなので)

バカラの勝率の可能性なども細かく分析されていて、カジノとしてだけでなく、ゲームとしても楽しそうな感じが伝わってきます。

 

沢木耕太郎 MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ2024

J-WAVEで放送されているクリスマス限定のスペシャルラジオ番組

12月24日、深夜24時~/ 2024年で27年目の放送となりました。

「~沢木耕太郎 MIDNIGHT EXPRESS 天涯へ2024~」

「深夜特急」でお馴染みの沢木耕太郎さんならではの旅の話が満載で、バックパッカーや海外旅行好きの人におすすめの番組です。

放送の1週間前くらいから公式サイトに投稿される「天涯通信」も人気