【2024年最新】翻訳小説の新刊-有名人気作家の作品

新刊翻訳小説2024

2024年発売の翻訳小説の注目作品をまとめています。

ノーベル文学賞受賞作家の最新作や世界幻想文学賞受賞作品など、話題の翻訳小説が発売されます。

4月新刊

「花と夢」 ツェリン・ヤンキー(著)

英国 PEN翻訳賞 受賞作

チベット発、シスターフッドの物語

ラサのナイトクラブで働く4人の女性達の共同生活。家父長制、ミソジニー、搾取、農村の困窮などの犠牲になりながら訪れる悲痛な運命・・ 傷を抱えながら生きる女性達の姿を描き出す。



5月新刊

「エジプト人 シヌヘ」 ミカ・ヴァルタリ(著)

古代エジプト文明が克明に描かれた歴史小説

ファラオ、神官など、史実に基づく世界的ベストセラー

古代エジプト文明の新王朝時代末期に生まれた主人公・シヌの一代記。テーベで医師になり、シリア、バビロン、ヒッタイト、クレタ島への壮大な旅が始まる!ーー

 

3月新刊

「陳澄波を探して 消された台湾画家の謎」 柯 宗明(著)

台北が舞台の歴史小説

日本統治時代の台湾に生まれ、二・二八事件で幕を閉じた苦闘の生涯!?ー

1984年、台北。駆け出しの画家、阿政のもとに、古い絵画の修復依頼がくる。阿政は、作者が明かせないという絵の調査に乗り出すが、歴史から抹消されていた画家・陳澄波の存在が浮かびあがり!?・・

 

「房思琪の初恋の楽園」 林奕含(著)

台湾の実話に基づく衝撃作

13歳の文学好きな美少女・房思琪。高級マンションに住んでいる。憧れの国語教師から性的虐待をうける関係に陥ってしまい!?・・・

 

「姉妹のように」 クロエ・コルマン(著)

第2回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」受賞作

幼くしてナチの強制収容所で亡くなった、著者クロエの親族のコルマン3姉妹。クロエは、生存者や資料をあたるうち、別の3姉妹の存在を知るーー

 

「本を読む女(ひと)」 ゾラン・ジヴコヴィチ(著)

セルビアの幻想小説家による連作短編集 第2弾

女性・タマラさんの日常。読書を好み、本を愛で果実を頬張る。当たり前で、時々、不穏な非日常ーー

 

「マッドアダム」 マーガレット・アトウッド(著)

2度のブッカー賞受賞作家の文豪、マーガレット・アトウッドの新作

ディストピア的な壮大な物語

謎のウィルスにより、ほぼ絶滅した人類。生き残ったのは、一握りの人々と人造人間クレイカー、残忍な凶悪犯達だった・・ 世界を破滅させたウィルスの正体は何だったのか!?--

 

「出会いはいつも八月」 ガブリエル・ガルシア=マルケス(著)

ノーベル文学賞作家の未完の傑作

ひとりの女性が島で営む、秘密の行為とは!?ー

幸せな結婚生活をおくるアナだが、誰にも言えない秘密があった。年に1度訪れるカリブ海の島で、現地の男と1晩限りの関係を結び!?・・ 圧巻のラスト。

 

「義とされた罪人の手記と告白」 ジェイムズ・ホッグ(著)

スコットランドが舞台の傑作ゴシック小説

17世紀末スコットランド。領主コルウァンの2人の息子は、別々に育てられる。弟のロバートは、17歳の誕生日に出会った不思議な人物にそそのかされ、罪を重ねていく・・ そして、兄・ジョージとの運命的な対決に!?ーー

 

「別れを告げない」 ハン・ガン(著)

実際の危険を背景にした感動の物語

韓国・済州島4.3事件を背景に、生きる力を取り戻そうとする女性の友人同士の再生の物語。

 

「マリーナ バルセロナの亡霊たち」 カルロス・ルイス・サフォン(著)

故・スペインの巨匠の幻の初期作

少年オスカルと少女マリーナの青春冒険物語

霧の都・バルセロナに潜む怪奇と真実とは!?・・

 

「夜の人々」 エドワード・アンダースン(著)

ノワール小説の幻の古典的名作が、ついにヴェールを脱ぐ

殺人により、14歳で終身刑となった青年・ボウイ。囚人仲間と共に刑務所を脱獄し、銀行強盗など犯罪を重ねんがら逃亡する。そして自動車事故を起こしてしまい、後続車に乗っていた囚人仲間が警官2人を射殺してしまう。ボウイは主犯として追われるが!?・・

レイモンド・チャンドラーも激賞の1冊

 

2月新刊

「エステルハージ博士の事件簿」 アヴラム・デイヴィッドスン(著)

[1976年] 世界幻想文学大賞【アンソロジー/短編集】 受賞作

幻想、怪奇小説の傑作

博覧強記のエステルハージ博士が、架空の小国の難事件を解決!?ー

 

「ヴィンデビー・パズル」 ロイス・ローリー(著)

古代ゲルマン世界の歴史物語

考古学・法医人類学の知識で、帝政期ローマの民族誌を組み合わせた歴史小説。1952年、北欧の湿地で見つかった少女の遺体は、何を物語るのか!?・・

 

「捜査・浴槽で発見された手記」 スタニスワフ・レム(著)

「惑星ソラリス」などで知られるユダヤ人作家の文豪、スタニスワフ・レムの作品

疑似SF的不条理小説。メタ推理小説とも言える「捜査」とSF的要素の小説「新第三紀人の記録」の2篇を収録

 

1月新刊

「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)

楽園
白水社
発売日:2024/1/31

[2021年] ノーベル文学賞 受賞者の初訳

[1994年度] ブッカー賞 最終候補作

アフリカ・タンザニア出身の作家の最新作。イギリスで活動する作家で、アフリカやイギリスなどでは多くの人に読まれている作家です。

20世紀初頭、タンザニアを舞台に少年ユスフの成長を描く物語。東アフリカの沿岸地域の歴史など。

 

「レッド・アロー」 ウィリアム・ブルワー(著)

デビュー作で反響を呼んだ作家。しかし、次作の原稿が1文字も進まない。。 前金は旅行に消えてしまう・・ ゴーストライターの仕事が決まるも、回想録を書く筈の物理学者は失踪してしまう。 窮地に立たされた作家は!?ーー

 

「屍衣にポケットはない」 ホレス・マッコイ(著)

人間ドラマの名作

地方紙「タイムズ・ガゼット」の人気記者ドーラン。広告重視の会社と縁を切り、自ら雑誌を創刊する。そんな彼に、古巣の新聞社は、圧力をかけ、立ちはだかるが!?-- 真実を追求する記者の孤闘。

 

「ナイン・ストーリーズ」 J・D・サリンジャー(著)

アメリカ文学史に輝く9編

「ライ麦畑でつかまえて」で有名な文豪・サリンジャーの文庫化

砂浜で男が少女に語る、ある魚の悲しい生態(『バナナフィッシュ日和』)、客船で天才少年に起きた出来事(『テディ』)。不確かな現実を綱渡りで生きる人々を描いた、アメリカ文学史に燦然と輝く9篇。

 

「モスカット一族」 アイザック・バシェヴィス・シンガー(著)

ノーベル文学賞作家の大巨編

20世紀初頭、ポーランド・ワルシャワ。戦争と近代化にゆれるユダヤ人社会。3世代に渡る伝統的家族社会は、内部から崩壊していく!?・・ ポーランド独立回復を目指す蜂起、ポーランド・ソヴィエト戦争、ナチスの侵攻などを背景にーー