2024年版【SF小説のおすすめ30選】宇宙の面白い作品や有名作家の古典的名作など一覧

近刊のSF小説から、おもしろいおすすめ作品をまとめています。

SF小説の有名な賞に、ヒューゴー賞、ネピュラ賞、ローカス賞などがあります。英国SF協会賞も有名です。

日本では、日本SF大賞や星雲賞などがあります。勢いのある中華SF小説なども話題になっています。

【SF小説】近刊の話題作

「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」 高野 史緒(著)

[2024年] 星雲賞 受賞作

SFが読みたい!ベストSF 2023【国内篇】第1位

茨城県・土浦が舞台の青春SFの新たな金字塔

夏紀と登志夫。別々の2021年を生きる2人には、幼い頃「グラーフ・ツェッペリン号」を見たという記憶があった。そんな、夏紀のもとへ電子メールで思いがけない返信が届き!?・・

 

「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」 ジョン・スラデック(著)

英国SF協会賞 受賞作

SFが読みたい!ベストSF 2023【海外篇】第1位

ロボット・ピカレスク

ロボットのチク・タク。人間の安全のため、ロボット達には三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていたが、チク・タクには回路が作動していなかった。やがてチク・タクは、人間への「実験」(殺人、強盗、扇動など)を開始し!?・・

 

「輝石の空」 N・K・ジェミシン(著)

輝石の空
東京創元社
発売日:2023/2/13

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞 受賞作

3年連続ヒューゴー賞受賞の3部作 完結編

SFが読みたい!ベストSF 2023[海外篇]第7位

「第五の季節」に始まる破滅SF小説。

超大陸スティルネス。天変地異〈第五の季節〉により、数百年ごとに文明を滅ぼしてきた世界。古代絶滅文明が残した巨大な力で世界を救おうとする母。一方、世界を破壊しようとする娘。地球の裏側にある古代文明の遺跡都市を巡り、最期の旅が始まるが!?ーー

 

「怪獣保護協会」 ジョン・スコルジー(著)

[2024年] 星雲賞 受賞作

[2023年] ローカス賞 受賞作

SFが読みたい!ベストSF 2023[海外篇]第8位

アメリカ発の傑作怪獣SF

2020年。パンデミックの最中、ジェイミーは会社を解雇される。昔の知人に紹介された仕事は、体長150mの怪獣を保護する仕事だった!・・ ジェイミーは驚きながらも「怪獣保護協会」の一員として、絶滅の危機にある彼らを保護する。しかし、地球からやってきた億万長者により、怪獣惑星と地球に危機が迫り!?・・

 

「マーダーボット・ダイアリー」 マーサ・ウェルズ(著)

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠&2年連続ヒューゴー賞 受賞作

第7回(2021年) 日本翻訳大賞受賞作

記憶を消されている人型警備ユニット。自らのことを「弊機」と語るAIが主人公の本格宇宙SF

シリーズ化されていて、最新作は2024年発売で第4弾「システム・クラッシュ:マーダーボット・ダイアリー」です。2024年のローカス賞も受賞しています。

 

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 アンディ・ウィアー (著)

SFが読みたい!【ベストSF 2022年】第1位

2022年みんなのつぶやき文学賞【海外編】第4位

各方面で話題になっている2022年注目のSF小説です

「火星の人」の著者によるSFエンターテイメント

たった一人で目を覚ましたグレースは、地球ではなく宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号だと気づく。存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動し!?・・

 

「マン・カインド」 藤井 太洋(著)

[2022年] 星雲賞 受賞作

2045年、国際独立市テラ・アマソナスの指導者チェリー・イグナシオは、軍事企業〈グッドフェローズ〉の捕虜を銃殺する。迫田城兵は、これをレポートしようとするが、事実確認プラットフォームに配信を拒否される。はたして人類に何が起こっているのか!?・・

 

「鋼鉄紅女」 シーラン・ジェイ・ジャオ(著)

鋼鉄紅女
早川書房
発売日:2023/5/23

英国SF協会賞受賞作

傑作アクションSF

華夏の国。巨大戦闘機械に男女ペアで乗り組み、メカ生物と戦っていた。。村娘の則天は、パイロットに志願するが!?・・

 

「赦しへの四つの道」 アーシュラ・K・ル・グィン(著)

ローカス賞 受賞作

人種、性、身分制度などに問いかける4つのSF物語

「赦しの日」ー惑星ウェレル。長年の奴隷解放戦争で疲弊している惑星。。宇宙連合エクーメンの使節ソリーは、この地の真実をかいま見るが!?ーー

 

「宇宙【そら】へ」 メアリ・ロビネット・コワル(著)

ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞受賞の話題作

宇宙開発SF

1952年、ワシントンD.C近海に落下した巨大隕石により、アメリカ東海岸が壊滅する。。元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、隕石落下による環境の激変を導き出す。人類が生き残るためには宇宙開発に乗り出さなければいけないが!?・・

作家の最新作「無情の月」も2022年9月に発売されています。

 

「こうしてあなたたちは時間戦争に負ける」 アマル・エル=モフタール(著) マックス・グラッドストーン(著)

【中長編小説部門】2020年ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞&英国SF協会賞中短編部門受賞

2人の共作による多世界時間SF

時空の覇権を争う2大勢力が、時間線での戦いを経て文通する関係になるが・・

 

「クロックワーク・ロケット」 グレッグ・イーガン(著)

「エターナル・フレイム」「アロウズ・オブ・タイム」へと続く3部作SFシリーズ第1弾

グレッグ・イーガンのデビュー作となります。

著者は、ヒューゴー賞・ローカス賞を受賞しています。

 

「ネクサス(NEXUS)」 ラメズ・ナム(著)

小説家としてのデビュー作となる新鋭のSF小説です。

デビュー作でありながら、2005年度H・G・ウエルズ賞を受賞

この作品から始まる3部作の3作目「Apex」では、2016年のフィリップ・K・ディック賞を受賞。ノンストップSFスリラー



ファーストコンタクト

「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」 長谷 敏司(著)

[2024年] 日本SF大賞 受賞作

[2023年] 星雲賞 受賞作

ファーストコンタクトもの。

「あなたのための物語」「allo, toi, toi」「BEATLESS」を超える10年ぶりの最高傑作

 

「工作艦明石の孤独3」 林 譲治(著)

ファーストコンタクトSF

2021年「星系出雲の兵站」で、日本SF大賞を受賞した作家の最新作

新たな文明を模索するセラエノ星系の人類。一方、工作艦明石の椎名ラパーナは、知性体イビスとのファーストコンタクトを展開するが!?--



中華SF小説

「三体」 劉 慈欣(著)

三体
早川書房
発売日:2019/7/4

SFが読みたい!【ベストSF2019】第1位

華文SFとしてアジア初のヒューゴー賞を受賞

中国SF小説の先駆けとして、大変話題になりました。

3部作で「三体Ⅱ 黒暗森林」「三体III 死神永生」と続きます。

 

「三体0【ゼロ】 球状閃電」 劉 慈欣(著)

世界的ベストセラー「三体」前日譚

幻の「エピソード0(ゼロ)」

14歳の少年・陳(チェン)の前に突然現れた壁を通り抜ける球状の雷(ボール・ライトニング)。少年は、人生を一変させた自然現象に魅せられ、研究を始める。。やがて行き詰まり、理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、“球状閃電”の謎に挑むが!?・・
丁儀がたどりついた現代物理学を根底から揺るがす大発見とは!?--

 

「超新星紀元」 劉 慈欣(著)

大ヒットSF「三体」の著者、劉慈欣の長篇デビュー作

1999年末、超新星爆発により発生した放射線バーストが地球に降り注ぐ。。1年後に13歳以上の大人全てが死ぬことが判明し、「超新星紀元」の地球は子供達に託され!?-

 

「宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選」 顧適,何夕,韓松,宝樹,陸秋槎,陳楸帆(著)

[第41回] 日本SF大賞 特別賞 受賞の中華SFアンソロジー

SFから幻想譚まで15人の人気作家の傑作を集めた物語。

日本でも人気の作家、陸秋槎の新作「杞憂」(初邦訳作品)や劉慈欣と並び称される王晋康、韓松、何夕など、中国人気作家によるSF集。

 

「息吹」 テッド・チャン(著)

息吹
早川書房
発売日:2019/12/4

ヒューゴー賞、ローカス賞、英国SF協会賞、SFマガジン読者賞 受賞作

SFが読みたい!【ベストSF 2020年】第1位

「三体」と共に、中国SFの火付け役的小説になっています。

テッド・チャンは、映画「メッセージ」の原作者です。

SF以外の文学賞にもノミネートされ、現代SF界をリードする存在です。

 

「あなたの人生の物語」 テッド・チャン (著)

映画「メッセージ」の原作含む 全8篇の物語

他の作品に、ヒューゴー賞受賞作の「地獄とは神の不在なり」、ネビュラ賞受賞作の「バビロンの塔」など収録

 

「時のきざはし 現代中華SF傑作選」 江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆(著)

17名の人気作家による現代中華SF

「中国SF四天王」と言われ、劉慈欣と並び称される王晋康、韓松、何夕や台湾SF界の巨匠・黄海、日本でも人気の作家・陸秋槎など、新鋭からベテランまで多くの中華作家によるSFアンソロジー。

 

国産SF小説

「オービタル・クラウド」 藤井 太洋(著)

第35回【日本SF大賞】受賞

第46回【星雲賞】日本長編部門受賞

SFが読みたい! ベストSF2014【国内篇】第1位

流れ星を観測する日本のWEBフリーランスの木村和海は、イランで打ち上げられたロケットブースター2段目の動きの異常に気づく。。アメリカ軍、アマチュア天文学者、JAXAの職員などが謎に動き始めるが!?・・

日本人作家によるSF小説です。評判の良い1冊です。

 

「月の落とし子」 穂波 了 (著)

2019年(第9回)アガサ・クリスティ賞 受賞

突然死する宇宙飛行士、墜落する宇宙船、蔓延する致死病原体。現代の状況を予言するかのような超災害ミステリー。

 

古典の名作SF小説

「星を継ぐもの」 ジェイムズ・P・ホーガン(著)

[2024年] 創元SFオールタイム・ベスト(東京創元社)読者投票のベスト20 第1位

「SF小説の中での最高傑作」との声も高い小説です。

1977年の古典的SFとも言える古めの小説ですが、スケールの大きさがあります。

 

「星を継ぐもの」の最終巻も発売されています。

[2024年] 創元SFオールタイム・ベスト読者投票 第1位

 

「スターメイカー」 オラフ・ステープルドン(著)

壮大なスケールのSF小説の金字塔

1937年発表以来、様々な媒体に影響を与えてきました。

肉体を離脱した主人公が、宇宙の彼方へと探索の旅に出る・・ 時間と空間を超えて。。宇宙の発生から滅亡まで・・

 

「2001年宇宙の旅」 アーサー・C. クラーク(著)

言わずと知れたSF史上に輝くアーサー・C・クラークの不朽の名作です。

シリーズは、「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」へと続きます。

「幼年期の終わり」「都市と星」なども有名です。

 

「ソラリス」 スタニスワフ・レム(著)

SFの名作として有名なのが、スタニスワフ・レムの「ソラリス」です。

惑星ソラリスの調査に向った宇宙船内で様々な奇怪な出来事が・・・

宇宙人などが対象のSFは多くありますが、惑星自体が神秘の謎となっています。

 

「火星からの来訪者:知られざるレム初期作品集」 スタニスワフ・レム(著)

巨匠・スタニスワフ・レムの初訳の初期作品集

第二次世界大戦でドイツが降伏した頃、アメリカのノースダコタ州とサウスダコタ州の境に隕石らしきものが落下する。それは、ただの隕石ではなく、火星から飛来したロケットだった!?-

 

「火星年代記」 レイ・ブラッドベリ(著)

火星が舞台のSF史上に輝く記念碑

同じく不朽の名作「華氏451度」は、1953年に書かれたディストピアSF小説で、ブラッドベリの名声と評価を不動のものにしました。

NHKの名作解説番組「100分de名著」にも、2021年6月に取り上げられています。

 

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 フィリップ・K・ディック(著)

映画「ブレードランナー」の原作として知られています。

SF小説の名作で、独特の世界観があります。

家族の絆や恋愛など人間関係が盛り込まれているのが特徴です。

 

「タイタンの幼女」 カート・ヴォネガット・ジュニア(著)

第4回 星雲賞【海外部門】受賞

アメリカ作家の巨匠カート・ヴェネガットのSF小説です。

いろいろな星を移動しながら、旅を続ける主人公の話です。ヴォネガット特有の言い回しや文章が特徴的な作品でもあります。

 

「アンドロメダ病原体」 マイクル・クライトン (著)

第2回 星雲賞【海外部門】受賞

世界的なベストセラー作家のパンデミック小説の金字塔。宇宙から侵入したウイルスとの戦い。

続編に、「アンドロメダ病原体-変異-」があります。

 

「デューン 砂の惑星」〔新訳版〕 フランク・ハーバート(著)

ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞のSF大河小説

2021年10月15日映画公開の原作

映画「メッセージ」の監督ドゥニ・ビルヌーブが手がけています。

全宇宙から命を狙われる青年に未来は託された!?・・