ホラー・サイコ・スリラー小説の人気作品をまとめています。
オカルト系の話を導入した推理小説や怪談、怪奇タイトルも掲載。
怖い話が好きな方におすすめの小説群です。(2022年近刊が中心)
【海外編】ホラー・サイコ・スリラー
「メキシカン・ゴシック」 シルヴィア モレノ=ガルシア(著)
英国幻想文学大賞ホラー部門、ローカス賞ホラー部門、オーロラ賞 受賞作
【ベストホラー2022【海外部門】ベストテン】第1位(twitter上で行なわれたホラー小説の年間ランキング企画)
ホラー文学賞3冠の新世代ゴシック・ホラー小説
1950年、メキシコ。大学に通う女性ノエミ・タボアダに、従姉のカタリーナから手紙が届く。「夫に毒を盛られ、亡霊に苛まれている」との助けを求める内容に、ノエミは屋敷に赴くが、彼女を待ち受けるものとは!?・・
「幽霊ホテルからの手紙」 蔡駿(著)
サスペンス・ホラー
〈中国のスティーヴン・キング〉と呼ばれるベストセラー作家の作品
ある夜、バスで隣り合わせた血だらけの美しい女性・田園(ティエンユエン)から、木の小箱を預かった作家の周旋。「あの箱を幽霊旅館に届けて。」という女性からの留守電で、幽霊旅館を訪れるが!?・・
【閲覧注意】ネットの怖い話 クリーピーパスタ」 ミスター・クリーピーパスタ(著)
アメリカ・クリーピーパスタ界の人気ユーチューバーが厳選したネット産ホラー15篇
「クリーピーパスタ」とは、ネットの恐怖都市伝説のコピペから生まれたホラージャンル
個性的なホラーなど、恐怖のショートストーリー傑作集。
「ファイナルガール・サポート・グループ」 グレイディ・ヘンドリックス(著)
名作ホラー「13日の金曜日」「悪魔のいけにえ」「ハロウィン」「エルム街の悪夢」「スクリーム」などのスラッシャー映画のオマージュ満載。
「ファイナルガール」とは、ホラー映画で最後にただひとり生き残る者。
22年前の大殺戮を生き延びたファイナルガールのリネット・ターキントン。殺人事件で生き残った女性のためのサポート・グループに、他の5人のファイナルガール達と参加している。。しかし、1人のメンバーがグループを欠席した時、リネットの最大の危惧が現実に!?・・
「ブラック・フォン」 ジョー・ヒル(著)
モダンホラーの名手のサイコ・スリラー短篇集
閉じ込められた地下室で鳴り響く黒電話は「死者」からの電話だった・・
あらゆる恐怖を詰め込んだ特別版。
イーサン・ホーク出演で映画化の原作。
スティーヴン・キングとの共作を含む13編の「怪奇疾走」も人気です。
「魔王の島」 ジェローム・ルブリ(著)
[2019年] コニャック・ミステリ大賞 受賞作
謎、恐怖、不安の入り混じるサイコ・ミステリー
祖母の訃報により、孤島に渡る新聞記者のサンドリーヌ。戦中、ナチスの実験が行なわれていたという島。。本土への船が来る日まで島で過ごすサンドリーヌは、島の不吉な影に気づき始めるが!?・・
恐ろしい出来事、深まる謎、幾重もの罠。。
「生贄の門」 マネル・ロウレイロ(著)
このホラーがすごい!2024年版【海外篇】第2位
スパニッシュ・ホラーのベストセラー小説
ケルト伝説に彩られたスペイン、ガリシア地方が舞台のサスペンス・ホラー
ガリシア地方の小村。若い娘の死体が発見される。。捜査官のラケルは、病気の息子を助けたいため、地元のヒーラーを頼り、この村を訪ねたばかりだった。この奇妙な村でラケルは捜査をするが「異界からの何者かが訪れる門」と恐ろしい儀式に行きつき!?・・
「兎の島」 エルビラ・ナバロ(著)
ブームになっているスパニッシュ・ホラー文芸
スパニッシュ・ホラーの旗手による迷宮的悪夢11篇。
川で共食いをする白兎達・・。レストランの怪しい肉料理と太古の絶滅動物の目撃譚・・。死んだ母親から届いたフェイスブックの友達申請・・
社会的なテーマを織り込み、現実と非現実の境界を揺るがす不安や恐怖を描く作品が、全米図書賞の候補などにもなっています。
「その昔、N市では」 マリー・ルイーゼ・カシュニッツ(著)
【ベストホラー2022【海外部門】ベストテン】第3位
全15作の短編集
戦後ドイツを代表する女性作家の名作を集成。
奇妙な出来事、恐怖の人間心理、日常に潜む幻想などの物語。
「ニードレス通りの果ての家」 カトリオナ・ウォード(著)
[2019年] 英国幻想文学大賞 受賞作
S・キングらも絶賛の傑作ホラー
暗い森の家に住む男。過去に囚われた女。秘密が明かされるたびに、意外な方向へ進み、恐るべき真相へーー
「心霊電流」 スティーヴン・キング(著)
ホラー系作家の巨匠・スティーヴン・キングの新作
少年時代、町に新任牧師がやってきた。仲良くなった僕は、彼の家でキリスト像が湖の上を渡る電気仕掛けの模型を見せてもらった。やがて町から姿を消した牧師と27年後再会する。。元牧師は「電気」にとり憑かれたカルトを率いていたーー
「英国クリスマス幽霊譚傑作集」 チャールズ・ディケンズ他(著)
怪奇幻想小説13編アンソロジー
幽霊をこよなく愛するイギリスの国民性に根ざす慣例から生まれた傑作集。
英国ヴィクトリア朝時代。ディケンズ「クリスマス・キャロル」がベストセラーになって以降、クリスマスに出版社は作家に怪奇小説の新作を依頼し、贈り物として大衆に届けたーー
「死人街道」 ジョー・R・ランズデール(著)
ホラーアクションの短編集
魔界西部を旅する牧師が、悪霊退治をする物語。
銃をたずさえ、牧師がゾンビや人狼などを倒すスプラッター西部劇。
「幽霊島」 A・ブラックウッド(著)
名作13編を収録した怪奇・幻想アンソロジー
「吸血鬼ドラキュラ」など西洋怪奇小説の翻訳で知られる平井呈一の訳。
アウト・サイダー(H・P・ラヴクラフト)、幽霊島(A・ブラックウッド)、吸血鬼(ジョン・ポリドリ)など..
幽霊譚・吸血鬼・異次元的恐怖。。
「ありふれた幽霊」 A・M・バレイジ(著)
英国幽霊小説の名手による幽霊小説短編集15篇
ヴィクトリア朝時代の人々が遭遇する怪異と恐怖。
かつて当主が惨殺された屋敷を訪れた2人が遭遇する怪異。。全寮制学校で経験した旋律の体験。。など..
「狂気の山脈にて」 H・P・ラヴクラフト(著)
【手塚治虫文化賞】最終候補作
ホラー小説界の巨星・ラヴクラフトの最高傑作
最恐の名作と言われるコズミックホラー。
ハリウッドが何度も映画化を望みながら実現しなかった世紀の傑作。
「怪談」 ラフカディオ・ハーン(著)
ラフカディオ・ハーンの名著「KWAIDAN」の訳書
作家・円城塔による訳。
「ミミ・ナシ・ホーイチの物語」「ロクロ・クビ」「ムジナ」など、日本の怪談の物語を英語読者に向けて語る書。
「ウィンストン・フラッグの幽霊」 アメリア・レイノルズ・ロング(著)
アメリカンB級ミステリの女王による怪奇ミステリ
幽霊が出る田舎の屋敷。ミステリ作家キャサリン・パイパーが遭遇する謎と恐怖・・
怯える人々に紛れ込んだ悪魔は誰か!?--
「エイルマー・ヴァンスの心霊事件簿」 アリス&クロード・アスキュー(著)
20世紀初頭の幻の心霊探偵小説
ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。古典的オカルト探偵小説。
弁護士のデクスターは、休暇中に瑠璃色の瞳で霊を見るエイルマー・ヴァンスに出会う。。男に惹かれたデクスターはいつしか助手になり、共に奇怪な事件を追うことに・・
「火刑法廷」 ジョン・ディクスン・カー(著)
ジョン・ディクスン・カーの代表的作品
推理小説よりですが、幽霊ネタなどオカルトちっくな話がメインです。
フィラデルフィア郊外の屋敷で起こる密室殺人。
「ブッカケゾンビ」 ジョー・ネッター(著)
超絶エログロ・ホラー
妻と娘にめぐまれながらもエロ動画がやめられない男。憧れのセクシー女優のAVのエキストラ男優を募集しているニュースを見つける。しかし、撮影現場の墓地で起きたのは、ゾンビの襲撃!だった・・
【国内編】怪奇・怪談小説
「近畿地方のある場所について」 背筋(著)
このホラーがすごい!2024年版【国内篇】第1位
SNSで話題になり書籍化した著者のモキュメンタリーホラー
近畿地方のある場所。そこの怪談を集めるうち、恐ろしい事実が浮かびあがってきて!?・・
リアルな怪描写が秀逸な一冊。
「鵼の碑」 京極 夏彦(著)
このミステリがすごい!2024年版【国内篇】第2位
ホラー系小説の巨匠・京極夏彦の最新作
百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作
古文書の鑑定に駆り出された古書肆。「化け物の幽霊」を祓えるか!?ーー 作家、刑事、学僧、探偵、そして公安の影・・
「漆黒の慕情」 芦花公園(著)
【ベストホラー2022【国内部門】ベストテン】第1位(twitter上で行なわれたホラー小説の年間ランキング企画)
呪いが関する粘着系「都市伝説カルトホラー」
美青年の塾講師・片山敏彦。長い黒髪の女性につきまとい始められる。。彼の同僚などにも危害が及び、異様な現象に襲われ、心霊案件を扱う事務所を訪れる。。一方、小学生の間には「ハルコさん」に関する奇妙な噂が!?・・
「とらすの子」 芦花公園(著)
【ベストホラー2022【国内部門】ベストテン】第2位
ホラー界の新生によるSNSで話題になった本。
安息を求める人々の会「とらすの会」。しかし、会議では「許せない人」をマレ様に訴えると、翌日、「許せない人」は死体で見つかる・・オカルト雑誌ライターの美羽は「とらすの会」を訪ねるが!?・・
「かわいそ笑」 梨(著)
【ベストホラー2022【国内部門】ベストテン】第3位
読者参加型のホラーモキュメンタリー
恐怖のネット怪談。
インターネット上に伝わる多くの怪談。筆者が収集した情報をもとに読み解く!? 様々な情報から浮かびあがるネット怪談の裏側の物語とは!?・・
「ヨモツイクサ」 知念 実希人(著)
医療ミステリ作家のバイオ・ホラー
北海道旭川。アイヌの人々が怖れてきた禁域は「黄泉の森」と呼ばれていた。大手ホテル会社が開発しようとその禁域に着手しようとすると作業員が行方不明になってしまい!?・・ 「ヨモツイクサ」ー 究極の遺伝子を持ち、生命を喰いつくす!?・・
「残穢(ざんえ)」 小野 不由美(著)
第26回(2013年)山本周五郎賞 受賞作
戦慄のドキュメンタリー・ホラー
この家は、どこか可怪(おか)しい.. 転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえる.. 何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かびあがり!?・・
「責任」 浅野 皓生(著)
横溝正史ミステリ&ホラー大賞【優秀賞】受賞作
警察小説の新人による傑作
刑事の松野徹は、雪の深夜に不審車両の職務質問をする。しかし、車が逃げ、徹が追跡するが、交差点に突っ込んでしまう。
運転手と通りがかりの家族4人が死亡する。そんな運転手が、強盗致傷事件を起こしていたことが判明し、徹は再捜査をするが、新事実が出てきて!?・・
「踏切の幽霊」 高野 和明(著)
「ジェノサイド」の著者による11年ぶりの最新作
[2012年] このミステリーがすごい!【国内編】第1位の「ジェノサイド」著者が描く幽霊小説。
1994年冬、東京・下北沢で起こった幽霊事件の真実とはーー都会の踏切で撮影された1枚の心霊写真。雑誌記者の松田は、投稿をもとに取材に乗り出すが!?・・
「怪談刑事」 青柳 碧人(著)
警察×怪談ミステリー
刑事と怪談師が、科学的に解明できない未解決事件の真相に挑む!ーー
「むかしむかしあるところに、死体がありました。」など、童話ミステリシリーズで知られる著者の最新作
「最恐の幽霊屋敷」 大島 清昭(著)
このホラーがすごい!2024年版【国内篇】第6位
ジェットコースター級の事故物件ホラー
屋敷での怪異の歴史を綴ったルポに謎を解く鍵はあるのか!?--
探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。新生活を始めた女性、ライターと霊能者、ディレクターと元アイドル、映画監督とホラー作家など。。滞在した者達が直面した恐怖の数々とは!?--
「フェイクドキュメンタリーQ」 フェイクドキュメンタリーQ(著)
チャンネル登録者数28万人超の人気YouTube動画の短編集
チャンネル内で再生回数の多い「封印されたフェイクドキュメンタリー」「-(basement)-BASEMENT」「フィルムインフェルノ」「Sanctuary」等をもとにしたホラー作品集。
モキュメンタリ―ホラーのパイオニア的存在の著者。
「夜行堂奇譚」 嗣人(著)
SNSで話題になり書籍化された怪異譚
千早とオカルト嫌いな県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主により引き合わされ、怪異の解決に挑むが!?・・
数々の呪いと悲劇。。夜行堂店主の真の目的とは!?・・
怪談など怖い話が好きな方におすすめの1冊。
「魍魎回廊」
宇佐美 まこと(著)小野 不由美(著)京極 夏彦(著)高橋 克彦(著)都筑 道夫(著)津原 泰水(著)&2 その他
ホラー界の巨匠達が怪奇現象を紐解く・ミステリーアンソロジー
恐怖と怪奇が支配するホラーと謎解きが絡み合う1冊。
「煉獄蝶々」 岩井 志麻子(著)
灼熱無惨浪漫紀行
明治38年、岡山。名家・大鹿家に拾われた保和は、怪異譚を聞きながら青年に育つ。昭和3年、失踪していた文学の師で作家の金光から保和に帳面が届く。。
そこには、自ら殺し、蘇らせた妻との妖しい旅行記が綴られていた・・
「百鬼夜行 陰」 京極 夏彦(著)
日本の怪奇小説の巨匠・京極 夏彦の妖怪小説
日常に潜む”恐怖”を描く10の短編「京極堂サイドストーリーズ」
「妖怪」はどこから来るのか!?・・
「鬼譚」 夢枕 獏(著)
巨匠・夢枕獏の鬼にまつわる傑作アンソロジー
「陰陽師」で知られる夢枕獏が ”鬼” をテーマに編集した1冊。
古今の小説、漫画、論文など、12人の作家の作品。
「赤虫村の怪談」 大島 清昭(著)
第17回「ミステリーズ!新人賞」受賞者の長編
怪談×ミステリの異色作
独自の妖怪伝説が存在する愛媛県の山間部にある村・赤虫村。村を訪れた怪談作家・呻木叫子は、村の名家・中須磨家で続く殺人事件に関わることになるが!?・・
「暗闇坂の人喰いの木」 島田 荘司(著)
本格ミステリーの巨匠による怪奇傑作
「暗闇坂」に立つ樹齢二千年の大楠。暗闇坂は、かつてさらし首の名所だった。。近寄る人間達を狂気に駆り立てる巨木の謎とは!?・・
名探偵・御手洗潔が、この怪事件に挑む。
「悪の教典」 貴志 祐介(著)
山田風太郎賞 受賞作
このミステリがすごい!2011年版【国内篇】第1位
戦慄サイコホラー
晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司は、爽やかさとルックスの良さで、生徒だけでなく、同僚、PTAをも虜にしていた。しかし、彼は、邪魔者を躊躇なく排除する殺人鬼だった。。有能な教師が、実はサイコパスだったとしたら!?ーー
ジョン・ディクスン・カー 【あらすじ&レビュー】
「火刑法廷」 ジョン・ディクスン・カー(著)
本格黄金時代の巨匠、ディクスン・カーの最高傑作との声もある一冊です。
ミステリマガジン(2006年)オールタイム・ベスト第2位
あらすじ
フィラデルフィア郊外の屋敷。屋敷で当主が急死する。。自殺ではないかと思われたが、その部屋を目撃した女性によると「当主の部屋に後ろ向きで顔の見えない女性の姿があった」という。その女性は、壁をすり抜けて部屋の外に出たという・・当主の死の真相を探るため、甥が埋葬された遺体の発掘を試みたが、死体が消えている!?・・・
読了レビュー
出だしからすんなり引き込まれて先が気になる小説でした。
幽霊がらみの表現がオカルト的要素を含んで興味を引き、過去の毒殺魔の話などが絡み、謎が読む手を進めます。
時代を超えて読み継がれる傑作というのも納得の1冊。
不気味な雰囲気と共に、謎が少しづつ解明されていきます。