【アイルランドが舞台の小説】アイリッシュミステリ

イギリスの西部に位置し、北大西洋のアイルランド島の大半を占めるアイルランドのミステリ小説などを掲載しています。

首都ダブリンの街や風光明媚な地方の景色描写が豊富な小説。

アイルランドの作家、舞台となっている小説をまとめています。

アイリッシュ・ミステリ

「捜索者」 タナ・フレンチ(著)

捜索者
早川書房
発売日:2022/4/5

アイルランドの情景を描く重厚なミステリ

アイルランドの村に移住してきた元警官が消えた青年を捜すが!?・・

エドガー賞の新人賞を受賞したことのある作家の最新作です。

風景や動物描写など、情景が浮かぶような小説です。

他の作品に、AXNでドラマ化もされている「悪意の森」などもあります。

 

「平凡すぎて殺される」 クイーム・マクドネル(著)

アイルランド・ダブリン3部作の第1作目

コメディアンの著者らしく、笑いありのドタバタサスペンス。

平凡な顔をした28歳のポールは、人違いがきっかけで命を狙われる。逃げながら誘拐事件の真相を探るが!?・・

 

「56日間」 キャサリン・R・ハワード(著)

アイルランド人作家によるコロナ渦サスペンス

ダブリン市内の集合住宅で男性の死体が見つかる。。遡ること56日。独身女性キアラは、謎めいた男性オリヴァーと出会っていた・・

遺体発見の現在と過去の日々が交互に描かれるアイリッシュミステリ。

 

「修道女フィデルマの采配」 ピーター・トレメイン(著)

修道女フィデルマシリーズの最新作

日本オリジナル短編集第5弾

アイルランドの各地を巡り事件を解決するフィデルマ。イギリス併合時代前の6世紀頃の時代を背景に宗教、文化など勉強にもなる1冊。

 

「サリー・ダイヤモンドの数奇な人生」 リズ・ニュージェント(著)

アイルランド発の予測不能ミステリ

アイルランドの辺鄙な町クリックシーディに暮らす引きこもりで変わり者のサリー。父親が亡くなり、遺体を言いつけどおり家の裏の焼却炉で焼き、警察沙汰になってしまう。。葬儀を終え父が遺した手紙を開くと、ある凄惨な事件の記録が記されていて!?ーー

アンソニー・ホロヴィッツも絶賛の1冊。



アイルランド沖の孤島

「ゲストリスト」 ルーシー・フォーリー(著)

アイルランド沖の孤島が舞台のミステリ

湿地と泥炭に覆われた孤島で結婚式が開かれる。

誰もが憧れるカップルへの祝福の裏には様々な思惑が潜んでいた・・

 

アイルランド文学・小説

「グリーン・ロード」 アン・エンライト(著)

[2016年度] アイルランド文学賞 受賞作

現代アイルランド文学の第1人者によるある家族の物語。

緑の小径(グリーン・ロード)近くのこの家から巣立っていった4人の子供達。司祭になるといって家を出た長男。アフリカ各地で途上国支援をする次男。夫や子供と平凡に暮らす長女。女優になった次女。それぞれの人生を歩む家族の絆と成長。

アイルランドの緑豊かな美しい風景

2007年度に、英ブッカー賞を受賞している作家です。

 

「星のせいにして」 エマ・ドナヒュー(著)

星のせいにして
河出書房新社
発売日:2021/11/25

第2回(2022年)みんなのつぶやき文学賞【海外編】第4位

1918年、アイルランド、ダブリン

第一次世界大戦とスペイン風邪を背景に、妊婦を前にした医師、看護師、ボランティアは生命の尊厳を守るため闘うーー

 

「ブッチャー・ボーイ」 パトリック・マッケイブ(著)

1992年ブッカー賞 最終候補作

20世紀アイルランド文学の問題作にして傑作

ライ麦畑×時計仕掛けのオレンジ!?

 

「ほんのささやかなこと」 クレア・キーガン(著)

史実に基づいた現代アイルランド文学の傑作

1985年、アイルランドの小さい町。石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の「秘密」を目撃して!?ーー

 

「ケルト人の夢」 マリオ・バルガス=リョサ(著)

ノーベル文学賞作家の一大叙事詩

アイルランド独立運動に身を捧げたロジャー・ケイスメント。

1916年、大英帝国の外交官だった男は死刑にされるが、植民地主義の恐怖を暴いた英雄であった。。

舞台はアイルランドというより、コンゴやアマゾンが中心ですが、掲載しました。フィクションと事実がおりなす物語。



「捜索者」【あらすじ&レビュー】

捜索者3.5

シカゴ警察を退職した主人公は、アイルランドの西部の田舎に移住する。

ある日、子供が訪ねてきて「行方不明の兄を探して欲しい」と頼まれる。

失踪の原因がわかるようになるうちに、村の暗部が見えてくるが!?・・

レビュー

アイルランド西部の田舎の情景が浮かぶような小説でした。

風景、動物描写が所どころに差し込まれていて、自然を感じられました。

ただ、ミステリとしては少し弱いのと、690ページという長編のページ数の割には展開が乏しく、冗長に感じる人もいるかも!?と思いました。

謎解きやミステリとしてではなく、小説として気長に楽しむのが良いのかもしれません。

自分はある程度、評判を見てから期待して読んだのですが、ちょっと評価が高すぎるかな!?とも思いました。