【イスラエル・パレスチナが舞台の小説】ユダヤ系作家の短編集やエッセー

イスラエル作家小説

イスラエル人作家&パレスチナが舞台の小説をまとめています。

イスラエル文学は、ユダヤ人の歴史、文化、伝統に影響を受け発展してきました。文学賞にエルサレム賞があります。ユダヤ系作家は、ノーベル文学賞作家が多いのも特徴。

そんな、イスラエルをテーマにした小説、短編集、ノンフィクション書籍を掲載。

イスラエル・パレスチナ問題の小説

「無限角形 1001の砂漠の断章」 コラム・マッキャン(著)

「世界を回せ」で、全米図書賞を受賞した作家の傑作

実話を基にした中東和平版 千夜一夜物語

パレスチナ人のパッサムとイスラエル人のラミ。2人の住む世界は隔絶しているが、パッサムの娘がゴム弾の犠牲になり、ラミの娘が自殺テロに巻き込まれ亡くなった時、2人の人生が交錯し!?--

ハイブリット・フィクション(フィクションとノンフィクションの融合)

 

「とるに足りない細部」 アダニーヤ・シブリー(著)

[2023年] リベラトゥール賞(ドイツの文学賞)受賞作

2つの時代の極限状況を描く傑作

1949年、ナクバ(大災厄)渦中のパレスチナ/イスラエルで起きたレイプ殺人と、その痕跡を現代にたどるパレスチナ人女性。

 

「鎮魂歌 」 グレアム・ジョイス(著)

鎮魂歌
早川書房
発売日:2004/5/25

【2013年】英国幻想文学大賞 受賞作

現実と幻想の狭間で苦悩するが!?ーー

聖都エルサレム。亡き妻が参詣を切望しながら果たせなかった街、昔の恋人が暮らす街。英国から彼女に会いに来るが、僕が出会うのは尋常じゃない人間ばかりで!?・・

 

「逃れの町」 フェイ・ケラーマン(著)

逃れの町
東京創元社
発売日:2005/9/30

警察小説シリーズ第7弾

舞台はユダヤ人の聖地。捜査を進めるため、リナ&デッカーは、イスラエルへ行く。2人が暮らす農場に泊まりに来たリナの旧友が怯えている。。ユダヤ教徒の村で何があったのか!?・・ダイヤモンド・ディーラー一家失踪事件を担当するデッカーは、2つの謎を追うが!?ーー

 

「SAS/イスラエル嘆きの壁の女」 ジェラール・ド・ヴィリエ(著)

プリンス・マルコ・シリーズ 第51作

「イスラエルの軍参謀総長は、ソ連のスパイ」という情報をつかんだCIAは、マルコを調査に派遣するが!?ーー

プリンス・マルコ・シリーズは、中東のページに記載のドバイを舞台にした「アルカイダの金塊を追え」などもおすすめです。

 

「奪還のベイルート」 ドン・ベントレー(著)

軍事謀略サスペンス

ジャック・ライアン・ジュニアは、イスラエルのテルアヴィヴにあるカフェで任務に就いていた。助けたアメリカ人女性が応用物理学者で、FBIに疑われる人物だとわかる。警護していたにも関わらず母子は拉致されてしまい、2人を救うため、ジュニアはベイルートへ向かうが!?・・

イスラエルのシン・ベト、イランのコッズ部隊、アメリカのCIA、中国の国家安全部、ロシア人傭兵などが入り乱れ!?ーー

 

「わたしたちが正しい場所に花は咲かない」 アモス・オズ(著)

イスラエルを代表する国民的作家によるエッセー

現代イスラエルを代表する作家にが「共生の作法」を提案する。

「自分こそが正しい」という姿勢に潜む罠とは!?ーー

パレスチナ問題を中心に扱い、政治的対立などの講演とインタビュー。



【短編集】 イスラエル&パレスチナ問題

「私が死なねばならぬなら 21世紀パレスチナ短篇集」 リフアト・アル=アルイール(著)

ガザの若き作家たちによる23篇

現代パレスチナを代表する詩人の暴力と占領に抵抗する魂の作品集。

 

「首相が撃たれた日に」 ウズィ・ヴァイル(著)

イスラエル屈指のストーリーテラーによる19篇の短篇集

表題作「首相が撃たれた日に」ーーイスラエルで作品が出版された4年後のイツハク・ラビン首相暗殺を予見したと言われている作品。

他、軍隊生活、テロ、過酷な歴史、未来などを描いたシュールな物語、幻想的な話。

 

「砂漠の林檎 イスラエル短篇傑作選」 サヴィヨン・リーブレヒト(著)

イスラエル短篇傑作選 アンソロジー

イスラエル人、アラブ人など、15人の作家からなる移民文学、イスラエル文学。

ユダヤ民話、ホロコースト、パレスチナ紛争など、歴史と社会の人々を描いた傑作。

 

「ガラスの帽子」 ナヴァ・セメル(著)

イスラエル女性作家による9つの短編集

ホロコースト生還者と次世代が抱える心の傷(PTSD)を描いた物語。

表題作「ガラスの帽子」ーー1942年の強制連行、収容所生活やロシア軍による解放を綴った物語。「ルル」ーー子供の目線で描く、イスラエル建国当時、世界各地に出自を持つ移民同士の距離感の話。キリスト教からユダヤ教に改宗したドイツ人女性が夫に宛てた手紙ーー「でも、音楽は守ってくれない」など。

 

「銀河の果ての落とし穴」 エトガル・ケレット(著)

SFちっくな奇想小説

ホロコースト経験者の両親を持つイスラエル発の短篇集

「ウサギを父親だと信じる子供」「ヒトラーのクローン」「脱出ゲーム」など.. 現代の経済、社会情勢も含みつつ。。

イスラエル人ならではの記述も多数。

 

ノンフィクション・ルポタージュ

「サピエンス全史」 ユヴァル・ノア・ハラリ(著)

[2017] ビジネス書大賞 大賞受賞作

ビジネス書グランプリ2017 リベラルアーツ部門 第1位

イスラエル人作家の世界的な大ベストセラー

なぜ我々はこのような世界に生きているのか!?ーー ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰し、現代世界の最大の問題に取り組んだ1冊。

 

「モサド、その真実 世界最強のイスラエル諜報機関」 落合 信彦(著)

世界最強とも言われるイスラエルの諜報機関「モサド」を徹底レポートしたノンフィクション。

アラブ諸国など、敵対する国々に囲まれたイスラエルが、生存のために育てた最強の組織とは!?ーー

モサド初代長官のイサーハレルの単独インタビューなど。

 

「秘録イスラエル特殊部隊 中東戦記1948-2014」 マイケル バー=ゾウハー(著)

自らも中東戦争に従軍した著者の戦記ノンフィクション

ベストセラー「モサド・ファイル」著者の最新作

1948年建国のイスラエルで起きてきた様々な事件の舞台裏。中東戦争、ウガンダ・エンテベ空港での人質奪還、アラブ・テロリストの排除、エルサレム占領など。。

特殊部隊が関与した諸作戦の全貌とは!?ーー