イギリスの北部、スコットランドの北にシェトランド諸島があります。
そんな、シェトランド諸島が舞台のミステリシリーズをまとめています。
シェトランドシリーズとは言っているものの1冊ずつ話が完結しているので、シリーズを追って読まなくても単冊で十分、楽しめます。
シェトランド諸島とは!? 場所!?
シェトランド諸島は、イギリスの北部、スコットランドのさらに北にある諸島です。
大小100を超える島々からなり、人口2万3千人とのことです。
お国柄事情
シェトランド諸島は、国としては「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」のイギリスとなります。
しかし、スコットランドのカウンシルエリアで、スコットランド自治政府からの独立を目指しているそうです。
そのスコットランドはイギリスからの独立を目指していて、イギリスはEUから離脱したという複雑な構図が見えてきます。
北欧の影響も!?
スコットランドよりも北欧のノルウェーに近く、ヴァイキング文化の伝統も受け継いでいる地とのことです。
シェトランド諸島の港町ラーウィックでは、北欧系バイキングの末裔の火祭り「ウップヘリーアー(Up-Helly-Aa)」が行われています。
世界で最もドラマチックな火祭りの1つとも言われています。
シェトランド 四重奏
シェトランド島の季節と合わせて発売されている最初の4冊が《シェトランド四重奏》と言われています。
「大鴉の啼く冬」 アン・クリーヴス(著)
英国推理作家協会賞(CWA)最優秀長篇賞受賞
シェトランド諸島シリーズの第1作で、作家の代表的作品です。
顔見知りばかりの小さな町の雪原で少女の死体が見つかる。8年前の少女失踪事件との関連性は!? 誰が何故、殺したのか・・
「白夜に惑う夏」 アン・クリーヴス(著)
〈シェトランド四重奏〉第2作
シェトランド島の夏。白夜の季節に主人公が絵画展で出会った男は、翌日に死体で発見される。身元不明の男を殺したのは誰か!?・・島と本土をまたにかけた捜査が始まる・・
「野兎を悼む春」 アン・クリーヴス(著)
〈シェトランド四重奏〉第3作
主人公の部下の刑事の祖母が発掘中の古代遺跡で死人として発見される。島ならではの密接な人間関係の影が絡んでいる!?・・
「青雷の光る秋」 アン・クリーヴス(著)
〈シェトランド四重奏〉最終章
シェトランド諸島の中でも南にあるフェア島で殺人が発生。偶然、故郷のフェア島に帰っていた警部が捜査を始めるが・・
5作目以降の【シェトランド諸島】シリーズ
「水の葬送」 アン・クリーヴス(著)
シリーズ第5作
エネルギー産業問題絡むミステリー
シェトランド諸島の検察官が、小船に乗せられ外海に出ようとしていた死体の発見者となる。被害者は地元の新聞記者だった。病気休暇中の警部も捜査に加わるが・・
「空の幻像」 アン・クリーヴス(著)
シリーズ第6作
シェトランド島を訪れたテレビ関係者の女性が失踪し、死体で発見される。被害者が失踪直前に語った「海辺で踊る白い服の少女とは!?・・」被害者との関係を調べるため警部はロンドンへ渡るが・・
「地の告発」 アン・クリーヴス(著)
シリーズ第7作
大小100を超える島々からなるシェトランド諸島が舞台のミステリー
リアリズムに根ざした本格ミステリー
レビュー
ミステリーとして、普通に面白かったです。
人間関係の繋がりや様々な伏線があり、「探偵小説、推理小説を読んでいるなぁ・・」という感じがしました。
農場主や農家の借り主など、その土地の人々と多くの参考人の人物描写から容疑者を絞っていく。
自然や風土と共に、その土地ならではの問題点などがわかってきて、読み応えがありました。
綿密に繋がる人間関係が最後まで犯人がわからず、飽きずに読了できます。
シリーズを読んでいなくても、この単冊で十分、分かり楽しめます。
こんな辺境の島々でも「ガスや石油が出るんだ」というのも勉強になりました。
「炎の爪痕」 アン・クリーヴス(著)
シリーズ第8作目(完結編)
最新作で、ペレス警部シリーズ最終作となる1冊です。
「地の告発」がシリーズ第7作目で、第8作目が最終作とあったので、おそらくこの本がシェトランドシリーズ最終作になるのではないでしょうか!?
《アン・クリーヴス》の最新シリーズ
注目! 「哀惜」 アン・クリーヴス(著)
アン・クリーヴス新シリーズ第1作目
小さい町で起きた奇妙な事件。男性の死体が海岸で発見される。。死に隠された真相とは!?・・刑事マシュー・ヴェンが挑む。
最新作は、第2弾の「沈黙」です。