【南アジア】が舞台の小説|ネパール・スリランカ・パキスタン・アフガニスタンなど

南アジア(ネパール・スリランカ・パキスタン・アフガニスタン)が舞台の小説をまとめています。

インドを除く(ページ下部にリンク)国々の小説を掲載しています。

直木賞作家の小説や2022年英ブッカー賞受賞作なども

ネパールが舞台の小説

「王とサーカス」 米澤 穂信(著)

このミステリーがすごい!2016年版【国内部門】 第1位

ネパールのカトマンズ。

2001年に実際にあった王宮事件をモチーフにしたミステリ。

2015年末、各種ミステリランキング1位を独占した作品です。

 

スリランカが舞台の小説

「マーリ・アルメイダの七つの月」 シェハン・カルナティラカ(著)

[2022年] 英 ブッカー賞 受賞作

スリランカ内戦の狂騒を描く幻想的な小説

1990年、コロンボ。戦場カメラマンのマーリ・アルメイダは、冥界の受付にいた。どうやって自分が死んだのか思い出そうとするが!?・・あの世もこの世も巻き込んだ混乱の行きつく先は!?ーー

 

「アニルの亡霊」 マイケル・オンダーチェ(著)

ブッカー賞作家、マイケル・オンダーチェの傑作長編

内戦下のスリランカが舞台

法医学関係の人類学者アニルは、15年ぶりにスリランカに帰国する。国連機関からスリランカの組織的大量殺人を調査するように派遣され、コロンボの考古学者とタッグを組むが!?・・

スリランカ生まれのオンダーチェのスリランカ内戦を知れる骨太小説。

ポストコロニアル文学の傑作と言われる「家族を駆け抜けて」も故郷スリランカを取材して書かれた自伝的作品です。

 

「蓮の道」 マーティン・ウィクラマシンハ(著)

蓮の道
南船北馬舎
発売日:2002/7/29

スリランカ・シンハラ文学の金字塔的作品

インドの南、スリランカでは、スリランカ・シンハラ文学が盛んです。



パキスタンが舞台の小説

「コウモリの見た夢」 モーシン・ハミッド(著)

コウモリの見た夢
武田ランダムハウスジャパン
発売日:2011/6/23

ブッカー賞最終候補作

パキスタン人作家が描くアメリカでのジレンマ。

ニューヨークでの生活、仕事、アメリカンドリーム、恋、そして9.11。パキスタンの情勢も挟みつつ。。

ラホールの旧市街アナールカリ・バザールの近くで僕は、アメリカ人と思しき男に声をかける。。そして不思議な運命に翻弄された半生を語り出すが!?・・

 

「狼の報復」 ジャック・ボーモント(著)

狼の報復
早川書房
発売日:2023/10/18

パキスタンから決死の脱出を図るが!?ーー

フランス対外治安総局の工作員ド・パイヤンは、生物兵器の開発者を捕らえる作戦に失敗し!?・・

 

アフガニスタンが舞台の小説

「わたしのペンは鳥の翼」 アフガニスタンの女性作家たち(著)

アフガンの女性作家たちによる23の短篇集

18人の女性作家達が紡ぎ出す物語。

暴力、貧困、テロ、戦争、女性嫌悪、女性嫌悪など、1日1日を生き抜くことで精一杯の過酷な現実。

アフガニスタンの生の声が聞こえてくる1冊。

 

「エージェント6」 トム・ロブ スミス(著)

「チャイルド44」から始まる3部作の最終章

1980年代、アフガン戦争までのソ連の現代史がわかる傑作。

ソ連のアフガン侵攻の描写も豊富で、アフガニスタンの複雑な歴史、情勢も垣間見れる。

 

王とサーカス【あらすじ&レビュー】

王とサーカス

実際にあった王宮事件を元にしたミステリー

レビュー

ネパールが舞台でカトマンズの描写が良かったです。

物語自体の複雑さはあまりありませんが、カトマンズを旅しているような雰囲気と旅行記ミステリのような読みやすさがありました。

カトマンズへ旅行に行かれる方にもおすすめの1冊だと感じました。