【チベット文学小説12選】現地作家による幻想的な物語など

チベット文学小説

チベット作家(チベット族も)の小説をまとめています。

自然と共に生きてきたチベットの人々の文化、風土、価値観、世界観。

チベットの歴史や現在、仏教的世界観などがわかる小説が多くあります。

チベット作家の小説

「ハバ犬を育てる話」 タクブンジャ(著)

チベット現代文学の旗手による9篇の短編集

自然と共に生きてきたチベットの人々。仏の教え。

現代社会の問題や人間関係の複雑さを描いた1冊。

チベットの生活やそこに住む人々のこともわかる小説。

 

「白い鶴よ、翼を貸しておくれ」 ツェワン・イシェ・ペンバ(著)

亡命チベット人医師による長編歴史小説

1925年、チベット、ニャロン入りしたアメリカ人宣教師のスティーブンス夫妻。布教は進まないが、医療活動を通して人々に受け入れられていく。その息子ポールと領主の息子テンガは、1950年の新たな支配者の侵攻により、人間の尊厳を賭けた戦いに身を投じていくーー

 

「闘うチベット文学 黒狐の谷」 ツェラン トンドゥプ(著)

チベットを代表する作家の短編15篇、中篇2篇

現代人の孤独という問題を描く物語。

社会、政治の腐敗、宗教に対する風刺をテーマに、人々の苦悩を描く。

 

「チベット女性詩集: 現代チベットを代表する7人・27選」 ゾンシュクキ(著)ホワモ(著) チメ(著)

【2023年】日本翻訳家協会賞【翻訳特別賞】受賞作

チベットを代表する7人の女性詩人による詩(うた)

ジェンダーによる社会の偏見、妊娠・出産する性、亡命への決意、労働の重圧など、歩むべき道を模索する詩(うた)。

知られざるチベットの女性事情を伝える7つのコラムも。

 

「ナクツァン あるチベット人少年の真実の物語」 ナクツァン・ヌロ(著)

著者の少年時代の回想録

自らの経験で書き記した激動のチベットを生き抜いた少年の物語。

チベット地域の風土、チベット現代史が勉強になる1冊。

1950年代、中国共産党による鎮圧も記録されている。

 

「チベット幻想奇譚」 星泉(著)

チベットの現代作家達による幻想的な物語

現実と非現実が交錯する13の短編。

伝統的な口承文学や、仏教、民間信仰を背景としつつ、時代、異世界、生と死、妖怪、魔物、神などの境界を越えた世界。

チベットに住む人々の生活や世界観の描写も。

 

「路上の陽光」 ラシャ・ムジャ(著)

チベット文学を牽引する著者による8作品からなる短編集

チベットの民族や古都ラサの町の描写もあり、読後感も良い1冊。

「西の空のひとつ星」ー10歳の少年が山で放牧の手伝いをしながら成長する姿を描く物語。「最後の羊飼い」ー村でたった1人の羊飼いとなった15歳の少年が幸せについて考える。。

 

傑作長編「雪を待つ」もあります。

 

「花と夢」 ツェリン・ヤンキー(著)

英国 PEN翻訳賞 受賞作

チベット発、シスターフッドの物語

ラサのナイトクラブで働く4人の女性達の共同生活。家父長制、ミソジニー、搾取、農村の困窮などの犠牲になりながら訪れる悲痛な運命・・ 傷を抱えながら生きる女性達の姿を描き出す。

 

「空山 風と火のチベット」 阿来(著)

チベット族の視点から描かれた短編集

「空山」ー1950年代~1990年代。チベット族の村の変遷を描く2作品。

「風に散る」ー1950年代、貧困と差別に苦しむ母子家庭の物語。

「天の火」ー文化大革命で迫害を受けた巫術師の生涯。

 

「チベット現代文学の曙 ここにも激しく躍動する生きた心臓がある」 トンドゥプジャ(著)

チベット現代文学の開祖による短編集

若くしてい命を絶った伝説の作家の人々の喜びや哀しみを描く物語。

恋愛要素も含みつつ。

 

「風船 ー ペマ・ツェテン作品集」 ペマ・ツェテン(著)

映画「羊飼いと風船」監督による6作品の短編集

チベットで生活をする人々の現在の姿を描いたチベットの今を知れる1冊。

「風船」ー 草原に暮らす羊飼いの家族達。生活の中にある孤独と葛藤・・

他、幻想的な物語。チベットに昔からある世界観、仏教的世界観。

 

「ダライ・ラマ六世 恋愛彷徨詩集」 ダライ・ラマ六世 ツァンヤン・ギャムツォ(著)

ダライ・ラマ六世の恋愛詩

歴代ダライ・ラマの中でも最もチベット人に親しまれていると言われたダライ・ラマ六世。

戒律を捨てて還俗し、夜な夜な浮き名を流したツァンヤン・ギャムツォ。

短い生涯を送ったチベットに広く愛唱されている歌。

 

まんが

「月と金のシャングリラ」 蔵西(著)

動乱前のチベットを舞台にした愛の物語。

1945年。父と共に「シャングリラ」を目指し、旅を続けるダワ。しかし、ある僧院で父はダウを残し、去ってしまう。。ダワは、僧院で出会った少年僧ドルジェらと沙弥(見習い僧)として生きていくことになるが!?・・