「SFが読みたい!」は、早川書房が刊行するSF小説のランキング雑誌です。
毎年、刊行されるSF小説からランキング形式で順位が掲載されています。
そんな「SFが読みたい!」で第1位を獲得した歴代の作品をまとめています。
ベストSF 歴代 第1位
ベストSF 2023年 第1位
国内篇
「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」 高野 史緒(著)
[2024年] 星雲賞 受賞作
茨城県・土浦が舞台の青春SFの新たな金字塔
夏紀と登志夫。別々の2021年を生きる2人には、幼い頃「グラーフ・ツェッペリン号」を見たという記憶があった。そんな、夏紀のもとへ電子メールで思いがけない返信が届き!?・・
海外篇
「チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク」 ジョン・スラデック(著)
英国SF協会賞 受賞作
ロボット・ピカレスク
ロボットのチク・タク。人間の安全のため、ロボット達には三原則を遵守させる「アシモフ回路」が組み込まれていたが、チク・タクには回路が作動していなかった。やがてチク・タクは、人間への「実験」(殺人、強盗、扇動など)を開始し!?・・
ベストSF 2022年 第1位
国内篇
「法治の獣」 春暮康一(著)
ファーストコンタクトなど3編からなる地球外生命SF中篇集
雄鹿に似た動物シエジーが生息する惑星〈裁剣(ソード)〉。この地でシエジーの研究をするアリスは、シエジーをめぐる衝撃の事実を知り!?・・
海外篇
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 アンディ・ウィアー (著)
[2022年] 星雲賞 受賞作
[2022年] みんなのつぶやき文学賞【海外編】第4位
各方面で話題になっている2022年注目のSF小説です
「火星の人」の著者によるSFエンターテイメント
たった一人で目を覚ましたグレースは、地球ではなく宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号だと気づく。存亡の危機に瀕した人類は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動し!?・・
ベストSF 2021年 第1位
国内篇
「異常論文」 樋口 恭介(著)
12篇の書下ろしを収録した1冊。SFマガジン2021年6月号の特集を書籍化
海外篇
「三体III 死神永生」 劉 慈欣(著)
中華SF小説の金字塔「三体」シリーズの最終章
全世界で2900万部のベストセラー3部作の完結篇
三体世界に対抗すべく立案された地球文明の切り札「面壁計画」。その背後で進行していたプラン「階梯計画」を実現に導いたのは、航空宇宙エンジニアの程心(チェン・シン)。学生時代に彼女の友人だった男・雲天明(ユン・ティエンミン)との関係が、この計画の鍵を握る!?ーー
ベストSF 2020年 第1位
国内篇
「オクトローグ 酉島伝法作品集成」 酉島 伝法(著)
デビューから9年間に書かれたSF短篇の集成、全8篇
異形の存在へ姿を変えられた受刑者の物語ーー「環刑錮」、人類の異星探査を異星生物側の視点で綴った生態系SFーー「ブロッコリー神殿」など..
海外篇
「息吹」 テッド・チャン(著)
ヒューゴー賞、ローカス賞、英国SF協会賞、SFマガジン読者賞 受賞作
SFが読みたい!【ベストSF 2020年】第1位
テッド・チャンは、映画「メッセージ」の原作者です。
「三体」と共に、中国SFの火付け役的小説になっています。SF以外の文学賞にもノミネートされ、現代SF界をリードする存在です。
ベストSF 2019年 第1位
国内篇
「なめらかな世界と、その敵」 伴名 練(著)
全6篇からなるSF傑作集
いくつもの並行世界を行き来する少女達の青春ーー「なめらかな世界と、その敵」。ソ連とアメリカの超高度人工知能がせめぎあう改変歴史ドラマーー「シンギュラリティ・ソヴィエト」など。
海外篇
「三体」 劉 慈欣(著)
華文SFとしてアジア初のヒューゴー賞を受賞
中華SFブームの火付け役となり、大変話題になった1冊です。3部作で、2100万部以上を突破し、現代中国最大のヒット作と言われています。
3部作で「三体Ⅱ 黒暗森林」「三体III 死神永生」と続きます。
ベストSF 2018年 第1位
国内篇
「零號琴」 飛 浩隆(著)
[2019年] 星雲賞 受賞作
スペースオペラ的な要素のあるSFファンタジー
短編集「自生の夢」で第38回(2018年)日本SF大賞を受賞した著者による世界観の面白いSF。
主人公バディは未来の宇宙空間の惑星で、巨大楽器<美玉鐘>の奏でる秘曲<零號琴>を巡る騒動に巻き込まれていくーー
海外篇
「折りたたみ北京」 ケン リュウ(編集)
現代中国SFアンソロジー
星雲賞受賞作の「円」やヒューゴー賞受賞作「折りたたみ北京」など、7作家13篇を収録の傑作アンソロジー。
ベストSF 2017年 第1位
国内篇
「自生の夢」 飛 浩隆(著)
第41回【星雲賞】日本短編部門 受賞作
[2018年] 日本SF大賞 受賞作
7編からなる現代SF連作集
怪物〈忌字禍(イマジカ)〉を滅ぼすため、稀代の殺人者が召還される!?
海外篇
「隣接界」 クリストファー・プリースト(著)
近未来の英国。フリーカメラマンのティボー・タラントは、トルコのアナトリアで反政府主義者の襲撃を受けロンドンに帰るため、海外救援局(OOR)に護送されるが、道中、悪夢のような事象が頻発する。やがて現実は歪み、様々な時代を生きる男達の人生に浸食されていく!?・・
ベストSF 2016年 第1位
国内篇
「夢みる葦笛」 上田早夕里(著)
海外篇
「死の鳥」 ハーラン・エリスン(著)
ヒューゴー賞 / ローカス賞 受賞作
アメリカSF界に君臨するレジェンドの代表作10篇を収録
衰えた惑星「地球」。25万年の眠りの後、蘇った男の数奇な運命とは!?ーー「死の鳥」
ベストSF 2015年 第1位
国内篇
「エピローグ」 円城 塔(著)
現実宇宙を制宙するOTCの構成物質を入手すべく行動する特化採掘大隊の朝戸連と相棒のアラクネ。二つの宇宙で起こった連続殺人事件の謎に挑む刑事クラビト。宇宙と物語に何が起こってるのか?
海外篇
「紙の動物園」 ケン・リュウ(著)
世界幻想文学大賞 / ヒューゴー賞 / ネビュラ賞の史上初の3冠
7篇を収録した短篇集
父さんは母さんと香港で出会い、アメリカに連れ帰った。泣き虫のぼくに、母さんは折り紙で虎や水牛を作ってくれ、それらは命を吹き込まれ生き生きと動き出した。そんな折り紙だけが、ぼくの友達だったーー
ベストSF 2014年 第1位
国内篇
「オービタル・クラウド」 藤井 太洋(著)
第46回【星雲賞】日本長篇部門受賞作
第35回【日本SF大賞】受賞
アメリカ軍、アマチュア天文学者、JAXA職員 etc..
2020年、流れ星の観測をするフリーランスのWebサイト運営者・木村和海は、イランから打ち上げられたロケットブースターの2段目が異常な動きをしていることに気づく。。そのうち世界を揺るがすスペーステロ計画に巻き込まれて!?・・ 壮大な規模の傑作SF小説。
海外篇
「火星の人」 アンディ・ウィアー(著)
映画「オデッセイ」の原作小説
有人火星探査が猛烈な砂嵐により中止になった。マーク・ワトニーは、火星を離れる寸前、不運により、不毛の惑星にひとり残される。限られた食料・物資、知識を駆使して生き延びていくが!?・・