【自転車がテーマの小説10選】ロードレース&旅も

自転車小説

コロナ渦の影響もあり、益々、自転車人口も増えつつあるようです。

テレワークなど在宅勤務の方が増えることで、運動不足解消などに趣味として自転車(ロードバイク、クロスバイクなど)を始める人が増えていることが理由だそうです。

そんな、自転車(ロードレースなど)に関する小説をまとめました。

ロードレース小説

「サクリファイス」 近藤 史恵(著)

大藪春彦賞 受賞作

青春サスペンスロードバイク小説

ロードバイクなど、自転車乗りの人達からも好評価で人気の1冊

プロのロードレースチームに所属する白石誓は、ヨーロッパ遠征中に悲劇に遭遇する。かつての恋人との再会、ライバル達との駆け引き、エースを支えるアシストとしての使命、様々な思いが入り混じる感動と興奮の物語。

 

「エデン」 近藤 史恵(著)

エデン
新潮社
発売日:2012/12/24

「サクリファイス」続編

3年後、白石誓は、ただひとりの日本人選手としてツール・ド・フランスに挑む! 様々な思惑入り混じる人間ドラマ。3000kmの果てに目指すゴールは楽園なのか!?・・

 

「サヴァイヴ」 近藤 史恵(著)

「サクリファイス」シリーズ第3弾 全六編のスピンオフのような短編集

ヨーロッパを舞台に活躍する白石誓、伊庭、赤城、石尾らが登場

「北の地獄」の異名を持つ石畳を走るレース「パリ・ルーベ」など実在のレースを扱いながら・・

 

「スティグマータ」 近藤 史恵(著)

シリーズ第4弾

舞台はフランス。ツール・ド・フランスが開幕。

30歳となったチカは、ストイックにアシストとしてペダルを漕ぐが・・

駆け引きや心理描写が秀逸なロードレース小説シリーズ最新刊

 

「キアズマ」 近藤 史恵(著)

青春自転車小説

サクリファイスシリーズとは違い、純粋なスポーツ要素の強い小説。

メンバー不足の自転車部に入部した正樹。ロードレースの楽しさに目覚めるが、エースと衝突し中学時代の辛い記憶が蘇る・・



自転車に関連する小説!?

「ぼくとペダルと始まりの旅」 ロン・マクラーティ(著)

隠れた名作とも言われる自転車ロードノベル

天涯孤独になったスミシーは、姉の眠るLAへと自転車を漕ぎ出す。

独身、仕事は退屈、オタクで半分ひきこもり。酒とジャンクフード。そのうえ、突然の事故で両親を亡くし姉までも・・。

後悔ばかりの人生は逆転できる!? 大陸横断旅行の行方は!?

魂を揺るがす感動の物語。 (「奇蹟の自転車」からの改題)

 

「自転車泥棒」 呉 明益(著)

ブッカー賞 候補作品

現代台湾文学を牽引する呉明益による文学的な作品

自転車の歴史、台湾の歴史や戦争のことなど、重厚な物語

 

「田園発 港行き自転車」 宮本 輝(著)

「ドナウの旅人」で知られる宮本輝による自転車純文学

宮崎に出張に行った筈の父が、富山県の滑川駅で突然亡くなった。1台の自転車が駅前に残されたまま・・ 15年後、絵本作家の娘・真帆は富山へ向かう。。富山、京都、東京の人々の人生が交差する物語。

富山サイクリングロードは2021年、ナショナルサイクリングロードに新たに登録されました。

 

「サヨナラ自転車」 櫻川 さなぎ(著)

サヨナラ自転車
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2017/2/24

[2013年] 電子書籍大賞エブリスタ特別賞 受賞作

感動の恋愛青春小説

横須賀北陽学園高校2年の亜優、俊輔、拓己の3人は幼なじみ。兄弟のような関係も高校生になり、3角関係になるが!?・・

ミステリ要素なども含みつつ、悲しくも爽やかなストーリー。

 

「男たちは北へ 」 風間 一輝(著)

自転車ロードノベル

東京から青森まで自転車で旅するグラフィックデザイナーの桐沢風太郎。

ツーリング中に起こる様々な出来事や出会う人。冒険とサスペンス要素を挟みつつ自転車で北へ向かうが!?・・

 

「遅い男」 J・M・クッツェー(著)

遅い男
早川書房
発売日:2011/12/20

ノーベル賞作家の傑作長編

六十代の独身男ポール・レマンが自転車の事故で片脚を失う。

人生に絶望し、要介護の生活を始める。美しく仕事熱心な介護士マリアナ惹かれていくが!?・・

 

おまけ

「旅する練習」 乗代 雄介(著)

みんなのつぶやき文学賞2022【国内編】第2位

自転車小説という訳ではありませんが、

日本一長いサイクリングロードである利根川サイクリングロードを歩いて旅する小説です。

利根川周辺に住んだ文豪や野鳥観察の描写など。

 

おわりに

ロードレースなどを含め、自転車にまつわる小説をまとめました。

ツール・ド・フランスやブエルタ・エスパーニャ、ジロデ・イタリアなどのグランツール好きのロードバイク乗りの方はもちろん、普通のチャリダーやサイクリストにもおすすめの小説です。

サイクリングや旅が楽しくなる小説が多いので、自転車乗りとあわせて読まれてみてはいかがでしょうか。