マフィア・ギャング小説のおすすめを17選で掲載しています。
近年の小説が中心で、「ゴッドファーザー」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「アンタッチャブル」などの有名過ぎる映画の原作は省略しました。
日本のヤクザ、暴力団、極道関連のハードボイルド小説なども。
【海外編】マフィア・ギャング小説
「業火の市」 ドン・ウィンズロウ(著)
鬼才ドン・ウィンズロウのギャング小説 [3部作 第1弾]
アイルランド系マフィア・ファミリーとイタリア系マフィア・ファミリーの抗争、復讐、裏切りの壮大な叙事詩。
1986年アメリカ東海岸。通称ドッグタウンを仕切るアイルランド系マフィア・ファミリーのダニー・ライアンは、仲間と平穏に暮らす。しかし、1人の女性の出現で共存してきたイタリア系マフィア・ファミリーとの間に亀裂が入り始め!?・・
ゴッドファーザーを思い起こさせるマフィア小説の新たな金字塔。
「夜に生きる」 デニス・ルヘイン(著)
2013年【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)】受賞作
アメリカ裏面史を描くギャング小説。
禁酒法時代のボストン。強盗に入った賭博場でエマと出会い恋に落ちるギャングの手下ジョー。しかし、彼女は対立組織のボスの情婦だった・・。やがて抗争が起き、ジョーの運命は!?・・
「ミスティック・リバー」の著者によるギャング達の生き様。
「アル・カポネ」 佐藤 賢一(著)
シカゴの帝王・アル・カポネの人生を追った小説
移民2世のイタリア系マフィアとしてのし上がるアル・カポネ。禁酒法時代に裏家業を始め、アメリカンマフィアの道を突き進むが!?・・
ドキュメンタリーのようなアル・カポネの人生やシカゴのマフィア達の当時の様子が分かる小説です。
「アイリッシュマン」 チャールズ・ブラント(著)
アメリカ裏社会ヒットマンの冷徹な生き様
カルロス・マルチェロなど巨悪のマフィアが暗躍した時代のジミー・ホッファ失踪の謎、ケネディ暗殺など描き出した大作。
2003年、「アイリッシュマン」ことフランク・シーランが息をひきとる。この男は、1970年代に全米を震撼させたジミー・ホッファ失踪事件の立役者だった・・
マーティン・スコセッシ監督により映画化。NetFlix(ネットフリックス)で配信されています。
「L.A.ギャング ストーリー」 ポール・リーバーマン(著)
ロサンゼルスを舞台にしたギャング小説
1949年、伝説のギャング、ミッキー・コーエンをはじめ、無法者などに恐怖で支配された天使の街ロサンゼルス。
麻薬、売春、賭博、脅迫、殺人までがまかり通っていた。。そんな状況に立ち上がる特別捜査班〈ギャングスター・スクワッド〉。強大なギャング達に立ち向かった男達を描く真実の記録。
映画化もされています。
「ギャングランド」 チャック・ホーガン(著)
1975年、シカゴ。マフィア組織のボスが盗難にあう。潜入捜査員のニッキーは、盗品の奪取を命じられるが!?ーー
「11月に去りし者」 ルー・バーニー(著)
ハメット賞 受賞作
「このミステリーがすごい!2020年版【海外編】第6位
1963年、ニューオリンズ。暗黒街で生きるギドリーは、ケネディ大統領の暗殺絡みで嫌疑をかけられ、ダラス、テキサス、ヒューストンを通り、懇意にしていたラスベガスのギャングのボス「ビッグ・エド・ツィンゲル」のところへ向かうが!?・・ 追っての殺し屋が迫り・・
実在したニューオリンズ犯罪組織のボス「カルロス・マルチェロ」から逃げなければいけない状況の主人公はどうなるのか!?
「屍肉」 フィリップ・カー(著)
90年代前半に復活、興隆してきたロシアマフィア小説
サンクトペテルブルグを舞台にしたハードボイルド警察小説。
「新宿鮫」の直木賞作家・大沢在昌さんもおすすめの1冊。
終盤にきて意外な深みが増してきます。
「黒き荒野の果て」 S・A コスビー(著)
[2021年] アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞の3冠
米国南部。裏社会で語られる伝説のドライバーだったボーレガードは足を洗い、自動車修理工場を営んでいた。しかし、経営が傾きだし、金策のため、宝石店強盗の運転役という最後の仕事を引き受ける。。そして、ギャングの抗争に巻き込まれ!?・・
コロンビア マフィア
「三分間の空隙」 アンデシュ・ルースルンド(著)
コロンビアマフィアのコカインキッチン絡みのミステリ
北欧作家によるミステリシリーズですが、コロンビアの麻薬取引などが舞台になっています。
ストックホルム市警のグレーンス警部は、潜入捜査員としてコロンビアの麻薬犯罪ゲリアPRCの情報を米国に提供する。。米国下院議長がPRCに拉致され、事態は急変を遂げるが!?・・
メキシコ カルテル
「ザ・ボーダー」 ドン・ウィンズロウ(著)
このミステリーがすごい!2020年版【海外編】第3位
ミステリが読みたい!2020年版【海外篇】第2位
「犬の力」「ザ・カルテル」に続く巨編。メキシコ麻薬戦争3部作の最終章
3代にわたるファミリーの人間関係など、ゴッドファーザーを思わせるような描写と骨太さがあります。
メキシコ麻薬王アダン・バレーラの死は、麻薬戦争の終結どころか後継者争いでカルテルの抗争が勃発する。。
台湾 黒道
「夜光虫」 馳 星周(著)
台湾の野球界と黒道(マフィア)のハードボイルド
直木賞作家で「不夜城」で知られる馳星周の骨太小説。
プロ野球界のヒーロー、加倉昭彦は栄光の人生を送る筈だった。。しかし、肩の故障により引退してからは、事業の失敗、莫大な借金を抱えることになる。その後、台湾に渡り八百長野球に手を染めるが!?・・
中国 蛇道
「石の猿」 ジェフリー・ディーヴァー(著)
ジェフリー・ディーヴァーのシリーズ第4弾
マフィア小説ではありませんが、中国から米国に渡った移民の密航者など、中国の蛇道絡みの描写も少し出てきます。
中国の密航船が沈没し、10人の密航者がニューヨークに上陸する。。国際手配中の犯罪組織の大物「ゴースト」は、自分の顔を知る者達を抹殺し始める・・
【国内編】ヤクザ・極道小説
「煉獄の獅子たち」 深町 秋生(著)
映画原作「ヘルドッグス」の続編
関東最大の暴力団・東鞘会は跡目争いが熾烈を極めていた。現会長の実子である氏家勝一は、会長代理の暗殺を命じる。。一方、警視庁の我妻は、東鞘会壊滅に乗り出していた・・
人間ドラマのヤクザ小説、警察小説。
「暗約領域 新宿鮫11」 大沢 在昌(著)
「新宿鮫」シリーズ。ハードボイルド界の巨匠・大沢在昌の最新作
闇民泊で男が殺される・・ なぜ!? 事件をきっかけに、公安、ヤクザ、北朝鮮、謎の美女などが動き出す。。 鮫島と因縁のある国際犯罪者にも不審な動きが!?・・
物語は壮絶なクライマックスへーー
「孤狼の血」 柚月 裕子(著)
日本推理作家協会賞 受賞作
「凶犬の眼」「暴虎の牙」に続く3部作シリーズ第1弾
昭和63年、広島。暴力団対策法成立直前に、加古村組関連の金融会社社員が失踪する。。捜査二課に配属された新人の日岡は、暴力団との癒着を噂される刑事・大上章吾と共に事件の捜査にあたるが、暴力団同士の抗争が勃発する・・
「ババヤガの夜」 王谷晶(著)
ハードボイルド・バイオレンス小説
暴力が趣味の新道依子は腕を買われ、暴力団会長の1人娘を護衛することに・・幼い頃から祖父に鍛えられた新道依子は、並外れた戦闘能力を備えるが!?・・
まんが
[2018年] 次にくるマンガ大賞【Webマンガ部門】第3位
元・最凶ヤクザが主人公の漫画。
ヤクザが主夫をしているアットホーム任侠コメディ。
夜光虫【あらすじ&レビュー】
「夜光虫」 馳 星周(著)
台湾野球の八百長と海線黒道を題材としたハードボイルド小説
主人公が日本から台湾に渡り、裏社会で堕ちていく男の物語です。
レビュー
台湾版不夜城とも言えるドス黒いハードボイルドでしたが、エンターテイメント小説として面白かったです。
冊子がかなりぶ厚く骨太のストーリーですが、伏線が多く面白いので意外とすんなり読了できました。
主人公が悪くて醜いよ
また、台北の街の描写として林森北路などの情報が少しあり、良かったです。
林森北路というスポットは、 台湾に駐在している日本人にはお馴染みの歓楽街で、クラブや居酒屋が密集しているエリアです。
黒道の話がメインですが、台湾を舞台とした小説としてもおすすめです。