おすすめ警察小説を掲載しています。
警察署・警視庁などが主人公の小説から話題の作品をまとめています。
中国警察小説、香港警察小説、刑事シリーズものなども。
日本の警察小説
注目!「可燃物」 米澤 穂信(著)
このミステリがすごい!2024年版【国内篇】第1位
<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【国内篇】第1位
直木賞受賞作家・米澤穂信の初の警察ミステリ
群馬県警を舞台にした新たなミステリシリーズ。葛警部の推理が光る5編からなる作品群。
2021年下半期「黒牢城」で、直木賞を受賞、「王とサーカス」で、このミステリがすごい!【国内編】第1位となった作家の最新作。
「機龍警察シリーズ」 月村 了衛(著)
最新作はシリーズ第7弾となる「機龍警察 未亡旅団」
日本SF大賞、ミステリが読みたい!2018年版【国内篇】第1位など、多くの評価を受けてきた傑作大河警察小説シリーズ
「機龍警察」「機龍警察」完全版、「機龍警察 自爆条項」、「機龍警察 自爆条項」完全版、「機龍警察 暗黒市場」、「機龍警察 未亡旅団」、「機龍警察 火宅」、「機龍警察 狼眼殺手」の作品があります。
「香港警察東京分室」 月村 了衛(著)
「機龍警察」で知られる著者、月村了衛の最新作
アクションあり、頭脳戦ありの国際警察小説。
警視庁に設立された「特殊共助係」。インターポールの仲介で、国際犯罪に対応すべく、日本と中国の警察が協力する。メンバーは、日本側の水越真希枝警視ら5名、香港側のグレアム・ウォン警司ら5名。香港でデモを扇動した人物を逮捕するため、アジトに潜入するが!?・・
「恩送り 泥濘の十手」 麻宮 好(著)
第1回(2022年)警察小説新人賞 受賞作
行方知らずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。材木問屋の息子や目の見えない少年、臨時廻り同心などに手助けをしてもらいながら利助を探すが!?・・ 4人が焦る中、ある日、若い男の土左衛門が上がる・・
「県警の守護神:警務部監察課訟務係」 水村 舟(著)
2023年(第2回)警察小説新人賞 受賞作
警察 ✖ リーガルミステリ
警察官が訴えられた時に登場する「訟務係」。「訟務係」がメインの貴重なジャンル小説。
新人警察官の桐嶋千隼。バイクの自損事故現場で轢き逃げに遭う。病院で目を覚ますと、バイクの少年は死亡していて、桐嶋は責任を巡る訴訟を起こされてしまう。。そこに、弁護士資格を持つ警察官・荒城が訪れる。「県警の守護神」と呼ばれる彼と訴訟に巻き込まれていく桐嶋だが!?ーー
「インビジブル」 坂上 泉(著)
2021年 日本推理作家協会賞受賞作
戦後の一時期のみ実在した「大阪市警視庁」を舞台にした骨太警察小説
見えてくるのは、戦後の大坂の闇。
昭和29年、大坂城付近で政治家秘書の死体が見つかる。若手の新城は、国警から派遣された警察官僚とタッグを組むはめに。。性格の全く違う2人が連続猟奇殺人犯を追うが!?・・
最新作に沖縄警察をテーマにした「渚の螢火」があります。
「北緯43度のコールドケース」 伏尾 美紀(著)
第67回(2021年)江戸川乱歩賞 受賞作
30歳で警察官になった主人公。ひとりの女性として、警察官として成長していきます。
警察の描写がリアルな1冊。
「転がる検事に苔むさず」 直島 翔(著)
第3回(2021年)警察小説大賞 受賞作
デビュー作ながら警察小説大賞を受賞した交番巡査、女性検事が活躍する警察小説。
夏の夜、男が鉄道の高架から落下し車に衝突する。男のロッカーから見つかる麻薬と金。死んだ男は一体何者なのか!?・・
「キツネ狩り」 寺嶌 曜(著)
第9回 新潮ミステリー大賞 受賞作
新鋭による警察小説
バイク事故により右目を失明した警察官の尾崎冴子。冴子の右目は、3年前の光景を映すようになった。。そんな冴子は、信頼する弓削警部補と一家4人殺害事件の未解決事件に乗り出すが!?・・
「警官の血」 佐々木 譲(著)
このミステリがすごい!2008年版【国内編】第1位
3代の警官を描く大河ミステリ
昭和20年。警察官の安城清二は、天王寺駐在所に配属される。しかし、五重塔が火災になった夜、謎の死を遂げる。長男の安城民雄は、父のあとを追うように警察学校へいく。そして、大学生として新左翼運動に潜り込む任務をうけるが!?・・
「警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官」 梶永 正史(著)
2014年(第12回)このミステリがすごい!大賞 受賞作
警視庁の「電卓女」vs 奇想天外な犯人集団
32歳、独身、彼氏なしの郷間彩香は、警視庁捜査二課主任代理。捜査二課で、贈収賄、詐欺、横領などの数字に手がかりを求め、電卓ばかり使用していて「電卓女」と呼ばれている。。そんな彩香に、渋谷の銀行立てこもり事件の特命が下り!?-
「マル暴ディーヴァ」 今野 敏(著)
〈マル暴〉シリーズ最新作
「マル暴甘糟」「マル暴総監」に続くシリーズ第3作目。
マル暴なのに弱腰な刑事、甘糟達男の活躍に笑って泣ける警察小説。
甘糟刑事は、麻薬売買の場と噂されるジャズクラブに潜入し、史上最強の歌姫(ディーヴァ)に魅了されるが、彼女の正体を知り!?・・
ドラマ化もされた”安積班シリーズ”最新刊「秋麗 東京湾臨海署安積班」も発売済み。
「ボーダーライト:神奈川県警少年捜査課」 今野 敏(著)
警察小説界のトップランナーによるエンタメ警察小説
神奈川県警少年捜査課の高尾と丸木。県内の急増している少年犯罪の調査を始めるが!?
圧倒的面白さの捜査小説×伝奇ミステリ
「台北アセット」 今野 敏(著)
公安外事 VS 台湾警察のシリーズ第7弾
警視庁公安部外事一課の倉島は、台湾の警察から講師をつとめるよう要請され、台北に向かう。そこで、サイバー攻撃を受けた現地法人の要請で捜査を開始するが、システム担当者が殺害されてしまう。。サイバー攻撃と殺人事件は連動しているとにらんだ倉島は、正式に捜査に乗り出すが!?・・
矜持(きょうじ)警察小説傑作選
大沢 在昌(著)今野 敏(著)佐々木 譲(著)黒川 博行(著) その他
警察小説の旗手達の6篇を収録した傑作選
それぞれの名刑事の捜査方法など個性溢れる警察小説群
「矜持」とは、自分の能力に誇りを持つこと
偽りの捜査線 警察小説アンソロジー
今野 敏(著)誉田 哲也 (著)堂場 瞬一(著)&4 その他
7人の人気作家による警察小説傑作選
人気シリーズのスピンオフなど警察小説の最前線。
公安、刑事、交番、警察犬・・・
「琉球警察」 伊東 潤(著)
沖縄の戦後史など諸問題を絡めた警察小説
戦後のアメリカ統治時代の沖縄。「沖縄を取り戻す」という意識の人が多い混沌とした沖縄の人々気持ちが伝わってくる。
琉球警察名護警察署に配属された主人公が、自分の作業員(スパイ)に育てることに・・
「老警」 古野 まほろ(著)
社会派警察ミステリー
加害者は警察官の息子・・
小学校で起きた無差別大量殺人の犯人は、警官から奪った銃で自殺する。。犯人の父である現役警官もまた、自死する。。謎多き事件の真実とは!?・・
ベテラン警察官達の保身と矜持、組織の理不尽と世間の無情。。
「黒石 新宿鮫Ⅻ」 大沢 在昌(著)
ハードボイルドの巨匠・大沢在昌の新宿鮫シリーズ最新作の第12作目
戦慄の手段で殺人を続ける「黒石」。新宿署の鮫島刑事は必死の捜査で挑むが!?-
著者の最新作に「罪深き海辺」があります。
「64(ロクヨン)」 横山 秀夫(著)
このミステリがすごい!2013年版【国内編】第1位
ミステリ界の巨匠の渾身作
わずか7日間しかなかった昭和64年。その年に発生した「翔子ちゃん誘拐殺人事件」を指す「64(ロクヨン)」。警察庁長官による時効まであと1年と少しとなっていた。D県警の三上義信は、当時の捜査員など64関係者にあたるが!?・・
「孤狼の血」 柚月 裕子(著)
日本推理作家協会賞 受賞作
マル暴刑事と極道の戦いを描いたハードボイルド悪徳警官小説
昭和63年広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の主人公は、暴力団系列の金融会社社員の失踪事件を担当することに。やがて暴力団同士の抗争が勃発する。衝突を食い止められるのか!?・・
3部作シリーズの最終作で最新刊の「暴虎の牙」も発売されています。
「朽ちないサクラ」 柚月裕子(著)
2024年に映画化決定の原作
「月下のサクラ」へ続く警察小説シリーズ第1作目
警察不祥事のスクープ記事。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、親友が遺体となって発見される。警察広報職員の森口泉は、警察学校の同期である磯川刑事と調査を始めるが!?・・
「ヘルドッグス 地獄の犬たち」 深町 秋生(著)
潜入捜査ものハードボイルド
東京のやくざ組織・東鞘会。血で血を洗う抗争が続く中、東鞘会に所属する兼高昭吾は、沖縄でターゲットの喜納修三を殺害する。実は、兼高は警視庁組対部に所属する潜入捜査官だが!?・・
2022年公開で映画化もされています。
海外の警察小説
「悪しき正義をつかまえろ ロンドン警視庁内務監察特別捜査班」 ジェフリー・アーチャー(著)
大御所作家ジェフリー・アーチャーの警察小説
「ケインとアベル」や7部からなる大河小説「クリフトン年代記」などのベストセラーで知られる英国を代表する稀代のストーリーテラー。
「レンブラントをとり返せ」「まだ見ぬ敵はそこにいる」に続く、ロンドン警視庁シリーズ第3作目
「狙われた英国の薔薇 ロンドン警視庁王室警護本部」 ジェフリー・アーチャー(著)
巨匠・ジェフリー・アーチャーの「運命の時計が回るとき」に続く、シリーズ最新作
英国王室×警察小説。ダイアナ妃、登場!
ロンドン警視庁内で王室警護を担う部署の腐敗を暴く任を受ける警部のウィリアム・ウォーウィック。一方、ロスは、ダイアナ皇太子妃の専属身辺警護官に任命される。やがて、国家を揺るがす陰謀が差し迫り!?・・
「ダ・フォース」ドン・ウィンズロウ(著)
クライムノベルの巨匠、ドン・ウィンズロウの骨太警察小説です。
ニューヨークの特捜刑事班、通称「ダ・フォース」に所属する主人公。
悪徳警官の臭いがぷんぷんする、個性溢れるキャラクターが特徴的です。
「13・67」 陳 浩基(著)
第1回 香港文学季推薦賞 受賞 / 台北国際ブックフェア賞(小説部門)
2013年の雨傘革命~1967年の反英暴動まで、SARS、香港返還、天安門事件、香港警察の汚職など、香港の歴史事件を背景に、遡る形式の香港警察小説
名刑事の警察人生を遡りながら、香港警察の体質や歴史などを含みながら6篇が収録されています。
「チャイルド44」 トム・ロブ スミス(著)
このミステリがすごい!2009年版【海外編】第1位
英国推理作家協会(CWA)賞 イアン・フレミング・スチール受賞
旧ソ連が舞台で秘密警察もの。ロシア警察ミステリ小説
スターリン体制下のソ連。国家保安省の捜査官レオ・レオ・デミドフは、副官の計略により田舎の民警に追放される。。そこで発見された惨殺体の状況がかつて彼が関わった少年の遺体と酷似しているが!?・・
ソ連で実際に起こった大量殺人犯に着想を得た小説。
「グラーグ57」「エージェント6」との3部作となっています。
「キングの身代金」 エド・マクベイン(著)
映画「天国と地獄」原作の傑作の新訳
87分署の面々が、少年の取り違い誘拐事件を追う!?ーー
「善人は二度、牙を剥く」 ベルトン・コッブ(著)
警察小説の傑作、初邦訳
凶弾に倒れるチェンバーズ、襲撃されるアーミテージ。上司のチェヴィオット・バーマン警部も登場。警官殺しもいとわない「善人」が牙をむく!?ーー
「警視の慟哭」 デボラ・クロンビー(著)
第17作目の《ダンカン・キンケイド警視シリーズ》最新刊
警察内部の闇の存在から目をつけられているキンケイド警視は、警視庁から所轄署へ異動させられる。一方、妻のジェマは、ロンドンの高級住宅地の若い女性の死体が発見された事件に駆り出される。。その先に待つ驚愕の真相とは!?・・
「警視の挑戦」から続く陰謀の黒幕が遂に明らかに!
「警官の街」 カリン・スローター (著)
英国推理作家協会賞 イアン・フレミング・スチール・ダガー賞受賞
新ミステリーの女王とも言われているカリン・スローターの警察小説です。
アトランタ在住作家で、アメリカの中南部を舞台にしたミステリーなども多く執筆しています。
「刑事の誇り」 マイクル・Z・リューイン(著)
【パウダー警部補シリーズ】第2弾
近年もミステリなど精力的に新刊を出しているマイクル・Z・リューインの警察小説。
悲哀とお茶目さを兼ね備えたキャラクター性も映えている作品。
「刑事失格」 ジョン・マクマホン(著)
2020年 エドガー賞の新人賞ノミネート
舞台は、アメリカ南部のジョージア州。刑事の主人公は妻子を失い、飲んだくれ。ストリッパーにDVを加えていた男と15歳のアフリカ系の少年の焼死体の2つの事件には関連が!?・・
人種問題の根深さも描かれている警察小説です。
「警察署長」 スチュアート・ウッズ(著)
アメリカ探偵作家クラブ【最優秀新人賞】受賞作
警察一族3代の物語。
米国、ジョージア州の田舎町デラノを舞台にした大河警察小説。
1920年、若者の全裸死体が発見され、初代警察署長ウィル・ヘンリー・リーは、秘密結社K・K・Kの犯行と見て捜査を開始するが!?・・
アメリカ南部の農地問題や人種問題などを含みつつ。
人気【警察小説】シリーズ
「フロスト警部 シリーズ」
超人気警察小説シリーズ
「フロスト日和」「フロスト気質」など、全作品が年間ミステリランキング1位に輝いています。
最終巻の「フロスト始末」もこのミステリがすごい!2018年版【海外編】第1位になっています。
最後にどんな始末をつけるのか!?
「パリ警視庁迷宮捜査班」シリーズ
第十一回(2020年)翻訳ミステリー大賞 最終候補作品
フランスのパリを拠点にするパリ警視庁迷宮捜査班
個性豊かなキャラクターの刑事達がいる部署が事件解決に奮闘します。
最新作は「パリ警視庁迷宮捜査班:魅惑の南仏殺人ツアー」です。
「P分署捜査班」シリーズ
イタリア発の大人気警察小説シリーズ
21世紀の〈87分署〉シリーズとも言われています。
最新作は、2024年6月に発売の「鼓動」になります。
「警部ヴィスティング シリーズ」
2019年北欧ベスト・ミステリー受賞作
「猟犬」でガラスの鍵賞など3冠を獲得した作家のノルウェー警察小説シリーズ
ヨルン・リーエル ホルストは、ノルウェー警察元上級調査官という経歴を持つ作家です。
最新作は、シリーズ第4弾の「疑念」になります。
特捜部Qシリーズ
デンマーク発の警察小説シリーズ
映画化もされていて、シリーズも第9弾まで発刊されています。
北欧や社会の問題などを取り込みながら、何巻を読んでも安定の面白さ。
最新作は「カールの罪状」です。
「ショーン・ダフィ」シリーズ
北アイルランドが舞台のエイドリアン・マッキンティの警察小説シリーズ
ミステリーやスパイ小説の要素も含む重厚な警察小説という感じです。
最新作は第6作目の「ポリス・アット・ザ・ステーション」となります。
第5作目「レイン・ドッグス」では、エドガー賞ペイパーバック部門を受賞しました。
第1作目の「コールド・コールド・グラウンド」は、終盤まで展開がわからず、ポリティカル要素も含むノンフィクション小説の雰囲気もあります。
「リンカーン・ライム シリーズ」
どんでん返しの帝王ジェフリー・ディーヴァーの警察小説シリーズ
2021年エドガー(アメリカ探偵作家クラブ)賞の候補作になった「ネヴァー・ゲーム」に続き、最新作の「オクトーバー・リスト」も評判の良い1冊です。
逆行ミステリーで、最終章で始まり、第1章へと遡ります。
「エイダン・ウエィツ シリーズ」
イギリス発の警察小説×ハードボイルド×ノワール
麻薬組織を潜入捜査する物語。圧倒的筆力の警察小説です。
3部作完結篇で、第1作目「堕落刑事」、実際に起きたオーストラリアの未解決事件が元ネタの「笑う死体」があります。
おわりに
これらの他にも、古典的な北欧系の刑事小説に「刑事マルティン・ベックシリーズ」やへニングマンケルの「刑事ヴァランダーシリーズ」、スウェーデンの「犯罪心理捜査官セバスチャン」などのシリーズものもあります。