【このホラーがすごい!2024年版】初の怪奇・怪談系小説のガイドブックとして注目のランキング結果!?

このミステリがすごい!2024年版

「このホラーがすごい!2024年版」は、「このミステリがすごい!」で知られる宝島社の編集部による、初のホラー小説ガイドブックとなります。

ホラー小説がランキング形式で紹介されています。

専門家らによる、2023年に発売された秀逸なホラー小説が掲載されています。

【国内篇】ランキング トップ10

第1位

「禍」 小田 雅久仁(著)

禍
新潮社
発売日:2023/7/12

7編からなる短編ホラー小説

「残月記」で第43回(2023年)日本SF大賞受賞を受賞した作家の恐怖の到達点。

 

第1位

「近畿地方のある場所について」 背筋(著)

SNSで話題になり書籍化した著者のモキュメンタリーホラー

近畿地方のある場所。そこの怪談を集めるうち、恐ろしい事実が浮かびあがってきて!?・・

リアルな怪描写が秀逸な一冊。

 

第3位

「をんごく」 北沢 陶(著)

【2023年】横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作

「読者賞」「カクヨム賞」と併せて、史上初の3冠受賞となりました。

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻の倭子の死を受け入れられずにいた。巫女に降霊を頼むも、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告される。そのうち、壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会うが!?・・

 

第4位

「本の背骨が最後に残る」 斜線堂有紀(著)

7編を収録した短編集

本が失われた世界。そこでは、物語を語る者が「本」と呼ばれる。しかし、同じ本に喰い違いが生じた時、本と本は正当性をぶつけ合う。業火の中、誤植と断じられた者は「焚書」となり焼かれてしまう。。そして最後には背骨だけが残り!?ーー「本の背骨が最後に残る」

 

第5位

「でぃすぺる」 今村 昌弘(著)

「屍人荘の殺人」で、本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞し、「このミステリーがすごい!2018年版」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」で第1位を獲得し、史上初の3冠となった著者の最新作

ジュブナイル×オカルト×本格ミステリの傑作推理小説

小学6年生、ユースケは、小学校最後の生活で壁新聞作りをするため「掲示係」に立候補する。そこに優等生のサツキも立候補する。サツキは、1年前に亡くなった従姉のマリ姉を殺した犯人を追い、マリ姉の遺品、パソコンに「奥郷町の七不思議」のファイルを見つけるが!?・・



第6位

「最恐の幽霊屋敷」 大島 清昭(著)

ジェットコースター級の事故物件ホラー

屋敷での怪異の歴史を綴ったルポに謎を解く鍵はあるのか!?--

探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。新生活を始めた女性、ライターと霊能者、ディレクターと元アイドル、映画監督とホラー作家など。。滞在した者達が直面した恐怖の数々とは!?--

 

第7位

「梅雨物語」 貴志 祐介(著)

「悪の教典」で、このミステリがすごい!【2011年版】第1位を獲得した著者の最新ホラーミステリ

恐怖と謎解きが混在した3編の中編集

命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師で俳人の作田慮男は、句を解釈していくが、隠された秘密が浮かびあがっていき!?ーー「皐月闇」

 

第8位

「わたしたちの怪獣」 久永 実木彦(著)

日本SF大賞候補作になった表題作を含む全4編の短編集

つかさが家に帰ると妹が父を殺していた。。そんな時、テレビからは東京湾に怪獣が出現したとのニュースが流れていた。つかさは、父の死体を棄てに東京に行くことを思いつくが!?・・

 

第9位

「きみはサイコロを振らない」 新名 智(著)

「虚魚」で第41回(2021年)横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した作家

青春ホラーミステリ

高校生の志崎晴(しざきはる)は、「遊ぶと死ぬ」ゲームを探しているという同級生の莉久(りく)に頼まれる。大学院生の葉月(はづき)を含めた3人は、不審な死をとげたゲーマー男性の遺品を調べることになるが!?ーー

「恐怖とは何か?」「ゲームとは何か?」「人生とは何か?」

 

第9位

「食べると死ぬ花」 芦花公園(著)

「とらすの子」など、怪談作家として知られる著者の新作

ホラー界の気鋭作家による血と涙で彩られる戦慄ホラー小説。

恐いながらもページをめくってしまう震撼の1冊。



【海外篇】ランキング トップ10

第1位

「寝煙草の危険」 マリアーナ・エンリケス(著)

[2021年度] 国際ブッカー賞最終候補作

アルゼンチン文学の頂点に君臨する作家の12篇の短編集

ゴシカルな恐怖小説。近年一大ブームとなっている〈スパニッシュ・ホラー文芸〉(スペイン語圏の不安や恐怖を描いた作品群)は、注目すべき熱い文芸ジャンルになっています。

 

第2位

「生贄の門」 マネル・ロウレイロ(著)

スパニッシュ・ホラーのベストセラー小説

ケルト伝説に彩られたスペイン、ガリシア地方が舞台のサスペンス・ホラー

ガリシア地方の小村。若い娘の死体が発見される。。捜査官のラケルは、病気の息子を助けたいため、地元のヒーラーを頼り、この村を訪ねたばかりだった。この奇妙な村でラケルは捜査をするが「異界からの何者かが訪れる門」と恐ろしい儀式に行きつき!?・・

 

第2位

「異能機関」 スティーヴン・キング(著)

異能機関
文藝春秋
発売日:2023/6/26

恐怖小説の帝王・スティーヴンキングのSF巨弾

ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルーク。特待校に通う神童で特殊能力があった。一流大学MITの入学内定を勝ち取るが、不審な人物達により、ある施設に拉致される。得体の知れぬ〈研究所〉は、異能の少年少女を拉致する謎の機関だった!?ー ルークは、施設からの逃亡計画練るが!?・・

 

第4位

「幽霊ホテルからの手紙」 蔡駿(著)

日本翻訳大賞 最終候補作

サスペンス・ホラー

ある夜、バスで隣り合わせた血だらけの美しい女性・田園(ティエンユエン)から、木の小箱を預かった作家の周旋。「あの箱を幽霊旅館に届けて。」という女性からの留守電で、幽霊旅館を訪れるが!?・・

 

第5位

「奇妙な絵」 ジェイソン・レクラク(著)

奇妙な絵
早川書房
発売日:2023/11/21

不気味な絵に隠された真実とは!?ーー

ベビーシッターのマロリーは、ある日、面倒を見る内気な少年テディが奇妙な絵を描いていることに気づく。森の中で、女の死体を引きづっている男の絵だった。。テディは、とり憑かれたように絵を描き続けるが!?・・

 

第6位

「最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選」 ジェフリー・フォード(著)

世界幻想文学大賞7回、MWA賞、ネビュラ賞など、多くの賞に輝く現代幻想文学の巨人の14篇

町に残される奇妙な印に潜む魔術的陰謀を孤独な男女が追うーー「最後の三角形」、コーヒー味を通してのみ互いを認識できる少年と少女の交流を描くーー「アイスクリーム帝国」(ネビュラ賞受賞作)など。

 

第7位

「ロンドン幽霊譚傑作集」 W・コリンズ、E・ネズビット他(著)

ヴィクトリアン・ゴースト・ストーリー13篇

19世紀ヴィクトリア朝ロンドン。栄華の時代の一方、犯罪譚や怪談が流行する魔の都の側面もあった。切り裂きジャックと探偵、生者と死者が交わる大都市ロンドンで囁かれるゴースト・ストーリー

 

第7位

「大仏ホテルの幽霊」 カン・ファギル(著)

韓国作家のゴシックスリラー

1950年代後半、朝鮮戦争の傷跡が残る「大仏ホテル」。仁川に実在するホテルだ。チ・ヨンヒョンは、泊まり客を大仏ホテルに案内する仕事をしていた。そんな、かつて栄華を誇った大仏ホテルも今や悪霊に取り憑かれていると噂されている。そこに、シャーリイ・ジャクスンがチェックインするが!?・・

 

第9位

「妄想感染体」 デイヴィッド・ウェリントン(著)

宇宙SFホラーシリーズ

防衛警察の警部補サシャは、植民惑星パラダイス‐1の調査を命じられる。パイロットのサムや医師ジャンと共に、百光年離れた惑星へ向かう。しかし、目的の星系で彼らを待ち受けていたのは!?ーー ゾンビ化した者達から攻撃を受け、狂気に感染する!?・・

 

第10位

「穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート」 ケリー・リンク(著) ジョイス・キャロル・オーツ 他(著)

シャーリイ・ジャクスン賞、ブラム・ストーカー賞 受賞作

幻想文学の名手による18編

鬼才シャーリイ・ジャクスンに捧げるケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツら幻想文学の名手が書き下ろした傑作群。日常に潜む不安と恐怖、超自然的存在との出会い、人間心理の奥底に流れる悪意など..