「このホラーがすごい!2024年版」は、「このミステリがすごい!」で知られる宝島社の編集部による、初のホラー小説ガイドブックとなります。
ホラー小説がランキング形式で紹介されています。
専門家らによる、2023年に発売された秀逸なホラー小説が掲載されています。
国内ランキング トップ10
第1位
「禍」 小田 雅久仁(著)
7編からなる短編ホラー小説
「残月記」で第43回(2023年)日本SF大賞受賞を受賞した作家の恐怖の到達点。
第1位
「近畿地方のある場所について」 背筋(著)
SNSで話題になり書籍化した著者のモキュメンタリーホラー
近畿地方のある場所。そこの怪談を集めるうち、恐ろしい事実が浮かびあがってきて!?・・
リアルな怪描写が秀逸な一冊。
第3位
「をんごく」 北沢 陶(著)
【2023年】横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作
「読者賞」「カクヨム賞」と併せて、史上初の3冠受賞となりました。
大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻の倭子の死を受け入れられずにいた。巫女に降霊を頼むも、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告される。そのうち、壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会うが!?・・
第4位
「本の背骨が最後に残る」 斜線堂有紀(著)
7編を収録した短編集
本が失われた世界。そこでは、物語を語る者が「本」と呼ばれる。しかし、同じ本に喰い違いが生じた時、本と本は正当性をぶつけ合う。業火の中、誤植と断じられた者は「焚書」となり焼かれてしまう。。そして最後には背骨だけが残り!?ーー「本の背骨が最後に残る」
第5位
「でぃすぺる」 今村 昌弘(著)
「屍人荘の殺人」で、本格ミステリ大賞【小説部門】を受賞し、「このミステリーがすごい!2018年版」「週刊文春ミステリーベスト10」「本格ミステリ・ベスト10」で第1位を獲得し、史上初の3冠となった著者の最新作
ジュブナイル×オカルト×本格ミステリの傑作推理小説
小学6年生、ユースケは、小学校最後の生活で壁新聞作りをするため「掲示係」に立候補する。そこに優等生のサツキも立候補する。サツキは、1年前に亡くなった従姉のマリ姉を殺した犯人を追い、マリ姉の遺品、パソコンに「奥郷町の七不思議」のファイルを見つけるが!?・・
第6位
「最恐の幽霊屋敷」 大島 清昭(著)
ジェットコースター級の事故物件ホラー
屋敷での怪異の歴史を綴ったルポに謎を解く鍵はあるのか!?--
探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。新生活を始めた女性、ライターと霊能者、ディレクターと元アイドル、映画監督とホラー作家など。。滞在した者達が直面した恐怖の数々とは!?--
第7位
「梅雨物語」 貴志 祐介(著)
「悪の教典」で、このミステリがすごい!【2011年版】第1位を獲得した著者の最新ホラーミステリ
恐怖と謎解きが混在した3編の中編集
命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師で俳人の作田慮男は、句を解釈していくが、隠された秘密が浮かびあがっていき!?ーー「皐月闇」
第8位
「わたしたちの怪獣」 久永 実木彦(著)
日本SF大賞候補作になった表題作を含む全4編の短編集
つかさが家に帰ると妹が父を殺していた。。そんな時、テレビからは東京湾に怪獣が出現したとのニュースが流れていた。つかさは、父の死体を棄てに東京に行くことを思いつくが!?・・
第9位
「きみはサイコロを振らない」 新名 智(著)
「虚魚」で第41回(2021年)横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した作家
青春ホラーミステリ
高校生の志崎晴(しざきはる)は、「遊ぶと死ぬ」ゲームを探しているという同級生の莉久(りく)に頼まれる。大学院生の葉月(はづき)を含めた3人は、不審な死をとげたゲーマー男性の遺品を調べることになるが!?ーー
「恐怖とは何か?」「ゲームとは何か?」「人生とは何か?」
第9位
「食べると死ぬ花」 芦花公園(著)
「とらすの子」など、怪談作家として知られる著者の新作
ホラー界の気鋭作家による血と涙で彩られる戦慄ホラー小説。
恐いながらもページをめくってしまう震撼の1冊。