イヤミスと言われるジャンルのおすすめ小説をまとめています。
イヤミスでありながら面白くて、読む手が止まらない作品などを掲載しています。
サクっと読めるいっき読みタイプの短編集、アンソロジーなども。
イヤミスとは!?
「イヤミス」という言葉を始めて目にした方も多いかもしれません。
「イヤミス」とは、読後感の悪いバッドエンドの物語で、読書をした後に「嫌な気分」になることからイヤミスと言われています。
イヤな気分になるミステリということになります。
後味の悪さや重苦しさを残す小説で、「嫌ミス」からきています。
不快感があるにも関わらず、読むことを止められない不思議な魅力がある作品が多いのも特徴です。
代表的な作家として、湊かなえさん、真梨幸子さん、沼田 まほかるさんなどが、「イヤミスの女王」と呼ばれています。
イヤミスの名作&おすすめ作品
「告白」 湊 かなえ(著)
第6回(2009年)本屋大賞 受賞作
「週刊文春2008年ミステリーベスト10」第1位
第21回 このミステリーがすごい!【国内編】第4位
国民的ベストセラーとなったイヤミス女王のデビュー作
我が子を校内で亡くした中学校女性教師の告白から物語が始まる。「級友」「犯人」など、語り手が変わりながら、次第に事件の全容が浮き彫りになり!?・・ 衝撃的なラストへーー
「坂の上の赤い屋根」 真梨幸子(著)
わたしが人殺しになったのは、この街のせいーー
「文京区両親強盗殺人事件」、残虐性で世間に激震が走った事件は、実の娘と恋人により、夫婦が身体を切り刻まれ、コンクリート詰めされ埋められた。18年後、事件をモチーフにした小説が連載され、衝撃の真実が明らかになり!?・・
WOWOWでドラマ化の原作小説
「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田 まほかる(著)
映画化原作
8年前に別れた黒崎のことを忘れられない十和子は、金も地位もない、15歳上の男・陣治と暮らしていた。そんな十和子は、黒崎に似ている妻子持ちの水島と関係を持つ。ある日、十和子は、黒崎が行方不明であることを刑事から告げられる。その失踪に陣治が関係しているのではないかと疑う十和子は、水島のことも心配になり!?・・
「果てしなき渇き」 深町 秋生(著)
第3回(2004年)このミステリーがすごい!大賞 受賞作
グロテスクなハードボイルド小説
部屋に麻薬を残し失踪した加奈子。その行方を追う元刑事の父親。少しずつ浮かびあがる加奈子の輪郭。3年前にいじめにあっていた尚人は、加奈子に恋をしていたが・・ 過去と現在の物語が交錯し!?ーー
「代償」 伊岡 瞬(著)
累計50万部突破し、大きな話題となった1冊
イヤミス ✖ 法廷サスペンス
少年・圭輔は、不幸な境遇で遠縁の達也と暮らすことになる。新たな友人・寿人に安らぎを得るが魔の手は圭輔を追い詰める。弁護士になった圭輔に、収監された達也から弁護依頼が舞い込み!?・・
「向日葵の咲かない夏」 道尾 秀介(著)
このミステリーがすごい!2009年度版【作家別投票】第1位
120万部突破のベストセラー
夏休みを控える終業式の日、欠席した級友の家を訪れると、S君は首を吊って死んでいた。。しかし1週間後、S君は「僕は殺されたんだ」と訴えながら、あるものに姿を変えて現れる。僕は、彼の無念を晴らすため、事件を追い始めるが!?・・
「アリス殺し」 小林 泰三(著)
累計30万部突破の悪夢×メルヘン×ミステリ
大学院生の栗栖川亜理は、不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ある日、ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後、大学に行くと、玉子というあだ名の男が屋上から転げ落ちていた。さらに、夢でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、教授が牡蠣を食べた後、急死し!?・・
「悪いものが、来ませんように」 芦沢 央(著)
助産院の事務で勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の心の拠り所は、奈津子だった。育児中の奈津子もまた、夫や母と理解し合えず、紗英を心の支えにしていた。2人の強い絆とは裏腹に、紗英の夫が他殺体で見つかり!?・・
「スマホを落としただけなのに」 志駕 晃(著)
2転3転するサイバーサスペンス
すべての始まりは、麻美の彼氏・富田がスマホを落としたことだった。拾い主は、ハッカーだった。。セキュリティを丸裸にされた富田のスマホが、SNSを介して麻美へとターゲットが向かっていき!?・・
「明日の話はしない」 永嶋 恵美(著)
救いようがない絶望が爆発のイヤミス
「明日の話はしない」ーそれは、別々の時代、場所で生きた3人が、自らに課した共通のルールだった..
難病のため入退院をくり返している小学生。男に金を持ち逃げされたオカマのホームレス。大学中退後、職を転々とし、スーパーのレジで働くの26歳の元OL。
「あなたの不幸は蜜の味・イヤミス傑作選」 宮部 みゆき, 辻村 深月, 小池 真理子, その他(著)
有名女性ミステリ作家達の「イヤミス」短編アンソロジー
短い文章でいっき読みできる内容ながら、しっかりイヤな気持ちになれる作品群。気軽に読みたいイヤミスファンにおすすめのイヤミス集。
「3分で不穏!ゾクッとするイヤミスの物語」 このミステリーがすごい!(編集部)
シリーズ累計130万部突破の後味が嫌なイヤミスの物語
ミステリ、ホラー要素から、ドロドロの愛憎劇まで、サクっと読めるイヤミス集。
中山七里、武田綾乃、中村哲、林由美子などの作家の作品群。宝島社、大人気ショートショートシリーズの中から25作品を収録。
「むらさきのスカートの女」 今村 夏子(著)
2019年(上半期)芥川賞 受賞作
TikTokでも話題になったベストセラー
「わたし」は、近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になる。彼女と友達になるために、自分と同じ職場で彼女が働くように誘導する。そして、観察(ストーカー)を始めるが!?・・
「依頼人は死んだ」 若竹 七海(著)
9編の連作短編からなる探偵ミステリ
仕事は出来るが、不運すぎる女探偵・葉村晶。もうすぐ29歳になる彼女は、長谷川探偵調査所で、フリーの調査員として契約している。事件に巻き込まれ解決していくが、いずれも結末が重苦しく・・