【2025年最新】翻訳文学作品の新刊-マジックリアリズムや大河など

2025年発売の新刊から、おすすめの小説をまとめています。

ミステリー以外のジャンルのおすすめ新刊作品を掲載しています。

マジックリアリズム小説や感動作、中国語文学の傑作など。

1月発売のおすすめ新刊

「美は傷」 エカ・クルニアワン(著)

マジックリアリズム文学の大河小説

ジャワ南部の港町に生まれた娼婦・デウィ・アユ。その一族を襲った悲劇。植民地統治、占領、独立、政変など、暴力の歴史と共に、神話、伝説、寓話などが絡み合う奇想天外な物語。

 

「あの図書館の彼女たち」 ジャネット・スケスリン・チャールズ(著)

図書館員達の勇気と絆を描く感動作

1939年パリ。アメリカ図書館の司書に採用された20歳のオディール。本好きな彼女は、館長や同僚達との絆を深めていく。しかし、ドイツとの戦争が始まり、図書館は、病院や戦地にいる兵士に本を送るプロジェクトを開始する。やがてドイツ軍がパリを占領し、ユダヤ人の利用者に危機が訪れ!?・・

 

「動物工場」 ノヴァイオレット・ブラワヨ(著)

動物工場
早川書房
発売日:2025/1/22

ジンバブエ版「動物農場」

アフリカにある動物達の王国・ジダダ。植民地支配から民を救った建国の父・オールド・ホースの政権誕生40周年を迎える。しかし、この栄光の影で犠牲となる者達を、ジダダの民たちは気づいていた!?・・

 

「城南旧事」 林海音(著)

城南旧事
行知学園
発売日:2025/1/16

「台湾文学の祖母」と言われる作家の中国語文学の傑作

幼少期を過ごした北京での思い出を基にした自伝的小説

1920年代、北京。1920年代北京。台湾から引っ越してきた少女・英子は、北京の伝統的な街並み・胡同(フートン)の中を駆け回る。激しく変化する時代に翻弄されながら、生活する人々を描いた教科書にも掲載される1冊。



2月発売のおすすめ新刊

「美しい世界はどこにいる」 サリー・ルーニー(著)

社会の理想と現実の差に苦しむ若者達を描いた物語

ダブリンを離れて田舎に移り住んだ人気作家のアリス。そこで、倉庫作業員の男性と知り合う。一方、アリスの親友・アイリーンは、恋人との別れから立ち直れず、ダブリンで鬱々と暮らす。2人は長文のメールを交わすが!?・・

 

「海とサルデーニャ: 紀行・イタリアの島」 D.H.ロレンス(著)

シチリアからサルデーニャへ

孤高の島の自然と人々。1921年、作家は妻を伴い旅立つ名紀行。シチリアからサルディーニャへ躍動感溢れる文章。