【ノーベル文学賞】歴代受賞者の代表的作品一覧-Nobel prize literature

ノーベル文学賞歴代受賞者

2023年度のノーベル文学賞が2023年10月5日(木)に発表されました。

歴代の受賞者の代表的な小説と併せて一覧にしています。

過去のノーベル文学賞の受賞者の小説やエッセーなども掲載しています。

2023年度【ノーベル文学賞】受賞者

「だれか、来る」 ヨン・フォッセ(著)

だれか、来る
ノーベル文学賞受賞作家の代表作とエッセイ 2023年ノーベル...

フィヨルドを臨む古びた家にたどり着いた「彼」と「彼女」はーー

ノルウェーの劇作家である「ヨン・フォッセ」氏が受賞しました。

劇、小説、エッセー、子供向けの本など、様々な著作を残されている人物です。

ノルウェーの人の約10%しか使用しないというニーノシュク(新ノルウェー語)で執筆している貴重な作家とのことです。

 

【歴代受賞者】ノーベル文学賞作家

2022年度 受賞者

「シンプルな情熱」 アニー・エルノー(著)

シンプルな情熱 (ハヤカワepi文庫)
シンプルな情熱 (ハヤカワepi文庫)

映画化もされています。(2021年7月公開)

年下男性との愛の体験を赤裸々に綴ったベストセラー小説

 

金獅子賞受賞映画の原作「事件」と元恋人への盲執を描く「嫉妬」などー

嫉妬/事件 (ハヤカワepi文庫 エ 1-2 epi106)
2022年ノーベル文学賞受賞! アニー・エルノーの2作品を収...

 

2021年度 受賞者

「楽園」 アブドゥルラザク・グルナ(著)

楽園 (グルナ・コレクション)
2021年ノーベル文学賞受賞! 初期代表作 舞台は20世紀初...

[2021年] ノーベル文学賞 受賞者

20世紀初頭、タンザニアを舞台に、少年ユスフの成長を描く小説。植民地や両大戦間時期の東アフリカ沿岸地域の歴史的な転換期。

イギリスで活動する作家で、アフリカやイギリスで多くの人に読まれている作家です。

1994年度ブッカー賞最終候補作



2020年度 受賞者

ルイーズ・グリュック 【アメリカ】

アヴェルノ
2020年ノーベル文学賞受賞。今を時めく女性詩人の第10詩集...

アメリカの詩人、ルイーズ・グリュック氏が選ばれています。

1943年ニューヨーク生まれで、1960年代から詩人として活動。

詩集「ワイルド・アイリス」で1993年にピュリツァー賞を受賞、2014年には全米図書賞を受賞しています。

野生のアイリス
ノーベル文学賞受賞の詩人、ルイーズ・グリュックの傑作、ついに...

 

2019年度 受賞者

ペーター・ハントケ 【オーストリア】

スレブレニツァの虐殺の事実を否定し、セルビア人の戦争犯罪を擁護するという政治思想から、受賞にあたって物議を醸した受賞者です。

セルビアのミロシェヴィッチ(2006年没)の熱狂的な支持者として知られています。

空爆下のユーゴスラビアで: 涙の下から問いかける (新しいドイツの文学シリーズ 11)
空爆下のユーゴスラビアで: 涙の下から問いかける (新しいド...

 

2018年の発表は中止!ニュー・アカデミー文学賞

「生命の樹―あるカリブの家系の物語」 マリーズ・コンデ(著)

2018年のノーベル文学賞の発表が中止となりました。

理由は、審査関係者のセクハラ・スキャンダルです。

それに替わり、2018年限りの賞としてニュー・アカデミー文学賞が設立されました。

生命の樹 (平凡社ライブラリー0891)
昨年、ノーベル文学賞の代替賞ニュー・アカデミー文学賞を受賞し...

カリブ海に浮かぶ島に生きる4世代の家族の物語

フランコフォニー文学の旗手として注目を浴びている作家。



2018年度 受賞者(発表延期で2019年に発表)

オルガ・トカルチュク 【ポーランド】

西洋と東欧に挟まれるポーランドならではの作品の多い作家。

逃亡派 (EXLIBRIS)
【ノーベル文学賞受賞!】 わたし/人体/世界へ向かって──1...

ポーランドで最も権威のある《ニケ賞》受賞の紀行文学。

 

2017年度 受賞者

カズオ・イシグロ 【イギリス】

日本人のDNAをルーツに持つイギリス人作家です。

クララとお日さま (ハヤカワepi文庫 イ 1-10 epi109)
AIを搭載したロボットのクララは、病弱な少女と友情を育んでゆ...

ノーベル文学賞受賞後の第1作目となる最新作です。

AIロボットと少女の友情を描く小説。

代表的な作品に「日の名残り」があります。文章も丁寧で文学的な小説。

他にも、ディストピア小説の「わたしを離さないで」などがあります。

 

2016年度 受賞者

ボブ・ディラン 【アメリカ合衆国】

受賞にあたって賛否両論のあった受賞者

 

2015年度 受賞者

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ 【ベラルーシ】

ウクライナ・ソビエト社会主義共和国に生まれ、ベラルーシ人の父とウクライナ人の母をもつ作家。

完全版 チェルノブイリの祈り――未来の物語
一九八六年四月二六日、その事故は起こった。人間の想像力をこえ...

1986年のチェルノブイリ原発事故の真実を追ったインタビュー集。

 

2014年度 受賞者

パトリック・モディアノ 【フランス】

フランスのユダヤ系作家

さびしい宝石
さびしい宝石

 

2013年度 受賞者

アリス・マンロー 【カナダ】

カナダの作家。短編小説の名手として知られています。

善き女の愛 (Shinchosha CREST BOOKS)
昨年度ノーベル文学賞に輝いたマンローの円熟期の傑作短篇集。独...

8つの短編集。カナダの小さな町を舞台に人々の営みを描いた小説。

 

2012年度 受賞者

莫言 【中国】

毛沢東の大躍進期と重なる幼少期に飢餓を経験する。

赤い高粱 (岩波現代文庫)
婚礼の輿が一つ,赤に染まる高粱畑の道を往く.輿に揺られる美し...

現代中国文学の代表作とも言われる小説。

 

2011年度 受賞者

トーマス・トランストロンメル 【スウェーデン】

戦後のスウェーデンを代表する詩人

独創的なメタファーを駆使することから「隠喩の巨匠」と呼ばれる。

悲しみのゴンドラ 増補版
悲しみのゴンドラ 増補版

 

2010年度 受賞者

マリオ・バルガス=リョサ 【ペルー】

ラテンアメリカ文学の文豪。ペルーの作家、マリオ・バルガス=リョサは、南米文学ブームの火付け役で、中心的人物です。

最新作は、「ケルト人の夢」です。

ケルト人の夢
ケルト人の夢

87歳を迎える2023年でも、精力的に新作を刊行されています。

 

「都会と犬ども」などの作品も有名です。

都会と犬ども
都会と犬ども