【ファンタジー小説25選】話題のおすすめ作品

ファンタジー幻想小説

話題になっているファンタジー(幻想)小説をまとめています。

世界幻想文学大賞、英国幻想文学大賞など、幻想文学の受賞作品も多数掲載しています。

2023年周辺の新刊を中心に、国内編、海外編でまとめています。

【国内編】ファンタジー小説

「十二国記」 小野 不由美(著)

ファンタジー小説の金字塔

1991年から読み継がれる日本ファンタジー界に影響の大きい作品。

平凡な毎日を過ごしていた女子高生の陽子。ケイキと名乗る青年に連れられ、異世界行くが-- 陽子を待ち受ける過酷な試練が!?・・

異世界〈十二国〉を舞台に繰り広げられる壮大なファンタジー。

 

「あとは野となれ大和撫子」 宮内 悠介(著)

第49回(2018年)【星雲賞】受賞作

中央アジアの国を感じる冒険ファンタジー

架空の国アラルスタンに雨を降らせ、アラル海を復活させるのが夢のナツキ・ナシーム・トオミネ。15年前の内戦で両親を失った日系孤児だが、臨時政府で国防相を担当することに・・

 

「螺旋時空のラビリンス」 辻村 七子(著)

2014年(23回)ロマン大賞 受賞作

タイムループSFロマンス

21世紀後半。タイムトラベルが実用化されている時代、美術品を過去から盗み出す泥棒のルフは、19世紀のパリに逃亡した幼馴染みのフォースを連れ戻そうとするが!?・・

 

「星砕きの娘」 松葉屋 なつみ(著)

星砕きの娘
東京創元社
発売日:2019/8/29

第4回(2019年)創元ファンタジイ新人賞 受賞作

鬼の支配する地を舞台に、人々の苦悩と救済を描いたファンタジー

鬼のあふれる地、敷島国。一夜にして成長した不思議な赤子・蓮華の持つ破魔の剣〈星砕〉には、鬼を滅する力があったーー蓮華を川で拾った弦太は囚われるが、都からの討伐軍で蓮華と共に自由の身になるが!?・・

 

「宝石鳥」 鴇澤 亜妃子(著)

宝石鳥
東京創元社
発売日:2017/8/31

第2回(2017年)創元ファンタジイ新人賞 受賞作

死と再生の傑作ファンタジー

シリーシャ島。神の遣いの宝石鳥の子孫が治める島を訪れた植物学者と恋に落ちる女王。1枚の肖像画を遺して消えてしまう。。100年後、島では新たな女王即位の儀式が迫っていたが!?・・



「後宮の烏」 白川 紺子(著)

「下鴨アンティーク」の著者による中華幻想譚

2022年10月よりTVアニメ化もされています。

不思議な術を使う「烏妃」と呼ばれる妃が後宮の奥深くに住んでいる。ある夜、皇帝・高峻が烏妃のもとを訪れる。拾った耳飾りに女の霊が取り憑いていて、正体を知りたいと言うのだが・・

 

「図書館の魔女」 高田 大介(著)

2018年【さわベス】文庫 第1位

「さわベス」は、岩手の書店「さわや書店」の年間ベストのランキング。

「永遠の0」 をミリオンセラーへ押し上げた書店です。

史上最古の図書館に暮らす(高い塔の魔女)マツリカに仕えることになる少年キリヒト。古今の書物をひもとき、数多の言語を操ることから「魔女」と恐れられるマツリカは、若い少女だった・・

 

「ヴェネツィアの陰の末裔」 上田 朔也(著)

第5回(2020年)創元ファンタジイ新人賞 【佳作】

異端と迫害されながらも巧みに生きる魔術師の姿を描いたファンタジー

16世紀ヴェネツィア共和国。孤児院に11歳で拾われるまでの記憶がないベネデット。魔術師の一員として陰の世界で生きている。元首暗殺計画の情報を掴んだ魔術師達は計画を未然に防ぐが、背後には陰謀が!?・・

 

「彩雲国物語」 雪乃 紗衣(著)

【第1回ビーンズ小説賞読者賞・奨励賞】W受賞作

架空の国「彩雲国」を舞台にした中華風ファンタジー歴史小説

少女小説の金字塔。

彩雲国屈指の名門でありながら、世渡り下手の父のおかげで貧乏なお嬢様・秀麗。貴妃となり、ダメ王様を再教育することが大仕事として与えられるが!?・・

 

「赤いカラス」 多田 幸生(著)

夢と現実入り混じる予測不能ファンタジー

妻との死別で仕事をやめた男が、中国を訪れる。道中で出会う奇妙な仲間と共に、文明をたどる旅が始まる!?ーー

時空をこえて文明の栄枯盛衰を見る不思議な旅行奇譚。

 

「竜とそばかすの姫」 細田 守(著)

仮想と現実が溶け合う世界。

「時をかける少女」「サマーウォーズ」で知られる細田守の最新作

高知県の田舎に住む女子高生すず。幼い頃に母を亡くし、歌うことが出来なくなっていた。。ある日、親友に誘われ、全世界50億人以上が集うインターネットの仮想世界「U(ユー)」に参加することになる。。やがて歌が話題になり、歌姫として世界中の人気者になるが!?・・



【海外編】ファンタジー小説

「ガラスの顔」 フランシス・ハーディング(著)

ガラスの顔
東京創元社
発売日:2021/11/11

リアルサウンド認定[2022年度]翻訳ミステリーベスト10】第1位

【カーネギー賞】候補作

ミステリ要素を含んだ少女の冒険ファンタジイ

「面」と呼ばれるつくられた表情の人々が住む地下都市カヴェルナ。そこに住むチーズ造りの親方に拾われた少女ネヴァフェルは、ある日、トンネルを抜け出た先で陰謀に巻き込まれるが!?・・

フランシス・ハーディングの最新作で、このミステリがすごい!2023年版でもランキング1位に推している人が多い作品です。

 

デビュー作の「嘘の木」コスタ賞大賞・児童書部門 ダブル受賞していてミステリ好きにもおすすめのファンタジーです。

嘘の木
東京創元社
発売日:2022/5/18

他の作品もファンタジーが中心で、英国幻想文学大賞を受賞の「カッコーの歌」「影を呑んだ少女」などがあります。

 

「呪いを解く者」 フランシス・ハーディング(著)

呪いを解く者
東京創元社
発売日:2023/11/30

傑作ファンタジー小説

「嘘の木」でコスタ賞、「カッコーの歌」「影を呑んだ少女」で英国幻想文学大賞を受賞しているファンタジー(幻想小説)界の巨匠の最新作

「原野」と呼ばれる湿地を抱える国ラディス。〈小さな仲間〉という生き物の呪いが大きな影響を与えていた。。16歳の少年ケレンは、相棒のネトルと呪いに侵された町を救うため旅をするが!?・・

 

「図書館島」 ソフィア・サマター(著)

図書館島
東京創元社
発売日:2022/5/12

【世界幻想文学大賞】受賞作

【英国幻想文学大賞】受賞作

デビュー作で4冠を達成した傑作本格ファンタジー

文字を持たない辺境に生まれた青年が、世界中の書物を収めた島に幽閉される。。あらゆる書物を収めた図書館のある島で、書かれた言葉を奉じる人々と語られた言葉を信じる人々の戦いに巻き込まれるが!?・・

 

姉妹編となる「図書館島異聞 翼ある歴史」も2022年に発売されました。

 

「翡翠城市(ひすいじょうし)」 フォンダ・リー(著)

翡翠城市
早川書房
発売日:2019/10/17

【世界幻想文学大賞】受賞作

「翡翠の街」が舞台のSFアジアン・ノワール

選ばれし者達の島、ケコン島。島の天然資源の翡翠からエネルギーを引き出すことで、怪力、医療など人知を超える能力を手に入れることができた。島の中心地ジャンルーンを仕切るコール家を中心に、縄張り争いが起きていたが事態は混沌とする状況へ!?・・

 

「塩と運命の皇后」 ニー・ヴォ(著)

[2021年] ヒューゴー賞 受賞作

デビュー作、全2篇の革命的ファンタジー

歴史収集の旅をする聖職者のチーは、立ち寄った湖のほとりで老女に出会う。皇后が幽閉されていた屋敷で、亡き皇后の侍女だという老女は語り始める・・ かつて《塩と運命の皇后》と呼ばれた女性の秘密を。。

 

「最後のユニコーン」 ピーター・S・ビーグル(著)

この世で最も美しい生き物ユニコーン

世界中から姿を消した存在だが、ただ1頭、ライラックの森に取り残されていた・・

ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞作「二つの心臓」を含む、2作収録。

 

「熊と小夜鳴鳥」 キャサリン・アーデン(著)

ローカス賞 最終候補作

運命に抗う少女の成長と戦いを描く冬の王3部作の第1弾

14世紀半ば、ルーシ北部。精霊を見る力を持つ領主の娘・ワーシャは、精霊を悪魔と言って嫌う継母により運命が一変する。。都から来た神父により精霊信仰も禁止され、精霊達の力は弱くなってしまう。そんなある冬、村を夜の魔物が襲う。ワーシャは精霊を助け、魔物と戦うが!?・・

 

第2部の「塔の少女」も発売となっています。

塔の少女
東京創元社
発売日:2023/4/28

 

「呑み込まれた男」 エドワード・ケアリー(著)

【アイアマンガーシリーズ】著者の奇想小説

乗っていた舟ごと魚に呑みこまれたジュゼッペ老人。魚の腹の中で、彼は航海日誌に自身の半生を綴る。。木彫りの人形ピノッキオに命が宿ったこと。行方知らずになったこと。孤独の中で過去を追想するうち・・

もうひとつのピノッキオの物語

 

「彼岸の花嫁」 ヤンシィー・チュウ(著)

彼岸の花嫁
東京創元社
発売日:2022/3/19

中華系マレーシア人作家による幻想異世界(ファンタジー)小説

冥界を巡る異世界系冒険もの。

1800年代の英領マラヤ(現マレーシア)のマラッカ。急死した富豪の息子のためにリーランは、「花嫁に」と望まれる。。ドジっ娘リーランは、現世と死者の世界を行き来するが!?・・

前作「夜の獣、夢の少年」もミステリ&幻想小説のような作品でした。

 

「壜のなかの永遠」 ジェス ・キッド(著)

ファンタジーミステリ

謎多き女探偵が活躍する時空を超えた幻想歴史ミステリ。

1863年、ロンドン。外科医兼探偵の女性ブライディのもとを貴族の主治医が訪れる。「館で秘密裏に育てられた準男爵の娘がさらわれてしまった」とのこと。。ブライディは、彼女の前に突如現れたボクサーの幽霊と少女の行方を追うが迷宮にはまり込み!?・・

アイルランドの人魚伝説×ヴィクトリア期ロンドンの誘拐事件。

 

「不死鳥と鏡」 アヴラム・デイヴィッドスン(著)

異世界ファンタジー幻想小説

古代ナポリをさまよう男。奇妙な冒険の行く末は、永遠の生命の秘密か!?運命の女性か!? フェニックスの罠か!?

ミステリ要素も含んだ1冊。

 

「複眼人」 呉 明益(著)

台湾の文豪、呉明益の台湾幻想小説

台湾民俗的神話×ファンタジー

架空の島「ワヨワヨ島」の神話的・民族的な物語

巨大な「ゴミの島」を前に交錯する人間と生物、自然と超自然的存在。

呉明益は「歩道橋の魔術師」「自転車泥棒」などの作品も有名です。

 

「イスルイン物語・預言されし王」 F.エフライム(著)

ファンタジー版【聖書物語】

聖書をベースにした壮大なファンタジー

物語としても面白く、ファンタジーの世界観が聖書を理解しやすくしてくれる1冊です。

3シリーズに分かれていて、「預言されし王(全二巻)福音書の内容」「約束の地クラムドール(全五巻)モーセ五書の内容」「王国の誕生(全四巻):黙示録の内容」のシリーズがあります。

 

「ラナーク―四巻からなる伝記」 アラスター・グレイ(著)

スコットランド文学の奇才の最高傑作

20世紀世界文学の金字塔とも言われるブラックファンタジー

第3巻から始まり、1、2巻と進み、4巻になるという構成。

退廃の都市アンサンクをさまよう記憶を持たないラナークは、奇怪な施設に収容され、陰謀の渦巻く大騒動に巻き込まれるが!?・・

悪夢的幻想世界での冒険や恋、苦悩などを描くSF・ミステリ・ファンタジー・メタフィクションなどのミックス小説。