2024年発売の注目の海外ミステリ小説をまとめています。
ホリー・ジャクソンの最新作や北欧ミステリのアーナルデュル・インドリダソンの新作、中華ミステリ小説など、注目作が豊富です。
9月発売 注目ミステリ小説
注目! 「死はすぐそばに」 アンソニー・ホロヴィッツ(著)
〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊
近年、数々の賞を受賞してきたアンソニー・ホロヴィッツの最新作
テムズ川沿いの高級住宅地で、金融業界のやり手が殺される。英国の静かな村で暮らす人々は、環境を乱す新参者の被害者を善く思っておらず、誰もが動機があると思われるが!?・・
「殺人は夕礼拝の前に」 リチャード・コールズ(著)
英国ミステリ
英国の田舎町チャンプトン。司祭ダニエルは、教会のトイレ設置をめぐり、住民が真っ二つに割れてしまったことに悩んでいた。そんな折、地元の名士が教会で殺される。ダニエルは、犯人の調査に挑むが!?ーー
「豪華客船オリンピック号の殺人」 エリカ・ルース・ノイバウアー(著)
アガサ賞 最優秀デビュー長編賞受賞シリーズ 第3弾
「メナハウス・ホテルの殺人」に始まるシリーズ最新作
豪華客船オリンピック号に乗りこんだジェーン。英国政府情報員(エージエント)のレドヴァースの依頼だったが、目的はドイツのスパイを捜し出すこと。しかし、出航した日、ある女性の乗客が、夫が消えてしまったと騒ぎ始め!?・・
「リスボンのブック・スパイ」 アラン・フラド(著)
戦時中のリスボンを舞台に、本を愛する者達の戦いを描く
第二次世界大戦下、ニューヨーク公共図書館で働くマリアは、リスボンに旅立つ。リスボンでは、書店を営む青年ティアゴと書類偽造の天才ローザが、秘密のユダヤ人避難活動を行っていた。マリアは2人と出会い、図書館員として、スパイとして、活動するが!?・・
「ミゼレーレ」 ジャン=クリストフ・グランジェ(著)
「クリムゾン・リバー」著者のミステリ
システィーナ礼拝堂だけのための聖歌「ミゼレーレ」。美しい聖歌は、少年モーツァルトが楽譜を起こしたが、採譜が禁じられている。パリの教会で起きた聖歌隊指揮者の謎の死との関係は!?ーー ナチスが研究していた兵器、南米のカルト教団などが絡み合い・・
「桃源亭へようこそ 中国料理店店主・陶展文の事件簿」 陳舜臣(著)
中国の歴史小説「小説十八史略」の作家で、12の文化・文学賞を受賞した巨匠・陳舜臣の短篇6作に加え、料理ミステリ「幻の百花双瞳」も収録
神戸で中国料理店「桃源亭」を経営する華僑の陶展文。拳法の達人や漢方医の顔も持つが、今は甥に店を任せ、悠々自適の身だが!?ーー 華僑探偵シリーズ
「不死鳥は夜に羽ばたく」 ケイト・クイン & ジェイニー・チャン(著)
翻訳ミステリ大賞の最終候補作にもなった「亡国のハントレス」などで知られるケイト・クインの最新作
シスターフッド・ミステリ
1906年、サンフランシスコに降り立った売れないオペラ歌手のジェマ。そこで、実業家のソーントンに目をかけられ、千載一遇のチャンスを得る。一方、チャイナタウン育ちのスーリンは、街から遁走しようとしていた。街には大災害が襲おうとしていたが、2人は行方不明の友人を探し!?・・
「終生の友として」 ジョン・ル・カレ(著)
スパイ小説の巨匠、ジョン・ル・カレの作品
世界に翻弄された2人のスパイの物語。
ヴェトナム戦争、プラハの春、ベルリンの壁崩壊、冷戦の終結、そしてイラク戦争へーー
10月発売 注目ミステリ小説
「貧乏カレッジの困った遺産」 ジル・ペイトン・ウォルシュ(著)
英国ミステリの傑作「ウィンダム図書館の奇妙な事件」に始まるシリーズ第3弾
ケンブリッジ大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの卒業生で、国際的大企業の経営者が事故死したとの報が、学寮付き保健師イモージェンのもとに入ってくる。しかし、彼は、以前、イモージェンに「命を狙われている」と打ち明けていて!?・・
「システム・クラッシュ:マーダーボット・ダイアリー」 マーサ・ウェルズ(著)
[2024年] ローカス賞 受賞作
ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞 & 日本翻訳大賞受賞の大人気シリーズ「マーダーボット・ダイアリー」シリーズ第4弾
暴走人型警備ユニットの主人公の “弊機”。植民惑星での異星遺物汚染事件に巻き込まれるが、窮地を脱する。しかし、この惑星を狙う企業は、まだ諦めていなかった。。さらに、弊機は、異常事態に襲われ!?・・
「アヴリルの相続人:パリの少年探偵団2」 ピエール・ヴェリー(著)
〈パリの少年探偵団〉シリーズ 第2弾
ジュブナイル・ミステリ
ミステリアスな遺言書が、名探偵ドミニック少年を悩ませる。。 謎を解き、アヴリル家の巨額の財産を手にするのは!?・・
8月発売 注目ミステリ小説
「喪服の似合う少女」 陸秋槎(著)
華文ミステリの旗手の最新作
女性私立探偵・劉雅弦は、女学生からの依頼を受ける。しかし、捜索対象の岑樹萱を深く知っている者はひとりもいなかった。。しかも、劉は調査中に死体を見つけ、警察に逮捕されてしまい!?・・
「ボタニストの殺人」 M・W・クレイヴン(著)
CWA(英国推理作家協会賞)受賞 常連作家の最新作
「ストーンサークルの殺人」「ブラックサマーの殺人」「キュレーターの殺人」「グレイラットの殺人」に続く、ワシントンポー・シリーズ 第5作目
著名人が連続で殺される事件が起きる。そして、捜査をするポーの同僚の病理学者が殺人容疑で逮捕され!?・・
「雪山書店と嘘つきな死体:クリスティ書店の事件簿」 アン・クレア(著)
謎と雪が降り積もる書店のミステリ
故郷の雪山でミステリ好きの集う書店、ブック・シャレーを営むエリー。ある日、山腹と麓をつなぐゴンドラ内で死体が発見される。男は、直前に書店を訪れていて、クリスティの「春にして君を離れ」の初版本が残されていたが!?・・
「サリー・ダイヤモンドの数奇な人生」 リズ・ニュージェント(著)
アイルランド発の予測不能ミステリ
引きこもりで変わり者のサリー。父親が亡くなり、遺体を言いつけどおり家の裏の焼却炉で焼き、警察沙汰になってしまう。。葬儀を終え父が遺した手紙を開くと、ある凄惨な事件の記録が記されていて!?ーー
アンソニー・ホロヴィッツも絶賛の1冊。
「極夜の灰」 サイモン・モックラー(著)
北極圏が舞台の衝撃ミステリ
1967年末。北極圏の米軍極秘基地で発生した火災の調査を依頼された精神科医のジャック。発電室で出火し、隊員2名が死亡したという。ジャックは、記憶がないという唯一の生存者コナーを疑うが!?・・
「終着点」 エヴァ・ドーラン(著)
英国ミステリ界の新鋭の傑作
ロンドンに建つ集合住宅。見知らぬ男に襲われ、身を守るために殺してしまったと語る女性。謎多き事件だが、全てが暴かれる「終わり」に向けて疾走するーー
7月発売 注目ミステリ小説
「モルグ館の客人」 マーティン・エドワーズ(著)
このミステリがすごい!2024年版【海外篇】第3位の「処刑台の広場」の作家の最新作
完全犯罪を成し遂げた者が集うパーティが開かれる館。新聞記者ジェイコブと名探偵レイチェルは謎の女にパーティへ招かれるが……
「邪悪なる大蛇」 ピエール・ルメートル(著)
「その女アレックス」などで知られるフレンチミステリの巨匠の最新作
63歳の殺し屋マティルド。かつて、凄腕とおそれられたが、認知症に侵され始め狂乱の幕が開く!?ーー 黒い笑いが満載のミステリ
「ソヨンドン物語」 チョ・ナムジュ(著)
「82年生まれ、キム・ジヨン」著者の最新作
韓国のベストセラー作家で、マンションを舞台にした連作小説
資産への欲望と持たざる者の希望とは!?・・
注目! 「狂った宴」 ロス・トーマス(著)
「愚者の街」で、<ハヤカワ>ミステリが読みたい!2024年版【海外篇】第1位など、話題となったロス・トーマスの初訳
アフリカ諸国の選挙戦など政治的カオスを描いた傑作。
MWA(エドガー賞)最優秀新人賞受賞作「冷戦交換ゲーム」に続く第2作目
「白薔薇殺人事件」 クリスティン・ペリン(著)
犯人当てミステリの大傑作
大きな屋敷に住む資産家の大叔母が住む村に招かれたミステリ作家の卵のアニー。しかしアニーが到着すると、大叔母は図書室で倒れて死んでいた。近くには白薔薇が落ちていて!?・・
「壁から死体?」 ジジ・パンディアン(著)
不思議が満載のシリーズ第1弾
ラスヴェガスから帰郷した元イリュージョニストのテンペスト・ラージは、父が経営する家業を手伝うことになった。〈秘密の階段建築社〉「ひらけごま」と唱えると現れる秘密の図書室、秘密の花園へのドアが隠された柱時計。誰もが1度は夢みた仕掛けに特化した工務店だ。そんなある日、古い屋敷の壁を崩してみるとそこから!?・・
6月発売 注目ミステリ小説
注目! 「恐怖を失った男」 M・W・クレイヴン(著)
CWA(英国推理作家協会賞)受賞常連作家のシリーズ外作品
「ストーンサークルの殺人」や「グレイラットの殺人」などで、英国推理作家協会賞のゴールド・ダガーやイアン・フレミング・スチールだがー賞を受賞している作家
「終の市」ドン・ウィンズロウ(著)
ドン・ウィンズロウ新3部作、最後の章
「業火の市」「陽炎の市」に続く、ギャング・ノワールの最終抗争。
「クラーク・アンド・ディヴィジョン」平原 直美(著)
[2022年] エドガー賞(メアリー・ヒギンズ・クラーク)受賞作
「ヒロシマボーイ」でデビューした日系米国人作家の歴史ミステリ
1944年、シカゴ。日系二世のアキ・イトウは、姉のローズがクラーク・アンド・ディヴィジョン駅で列車に轢かれて死んだことを知る。真相を求めて独自に調査を始めるが!?・・
「破砕」 ク・ビョンモ(著)
第十五回(2024年)翻訳ミステリー大賞を受賞の「破果」著者の最新作
「破果」の外伝
韓国作家によるハードボイルド小説の外伝。伝説の殺し屋誕生を描き出す。
「グッド・バッド・ガール」 アリス・フィーニー(著)
「彼と彼女の衝撃の瞬間」「彼は彼女の顔が見えない」作者の最新作
どんでん返しの女王の2転3転する傑作サスペンス
5月発売 注目ミステリ小説
「終わりなき夜に少女は」 クリス・ウィタカー(著)
[2021年] CWA ゴールド・ダガー賞で、[2023年版]このミステリがすごい!【海外編】第1位の「われら闇より天を見る」著者の最新作
アラバマ州グレイス。サマーという少女が失踪する。連続少女失踪事件が解決しない中、双子の妹・レインは、姉の失踪に疑念を抱く。しかし、次第に、レインの知らないサマーの姿が見えてきて!?・・
注目! 「DV8 台北プライベートアイ2」 紀 蔚然(著)
第13回(2022年)翻訳ミステリー大賞などを受賞した「台北プライベートアイ」の続編、第2弾
私立探偵の呉誠は、台北郊外の街・淡水に引っ越す。20年前に容疑者死亡となった連続殺人事件の真相に迫るが!?・・
「すべての罪は血を流す」 S・A コスビー(著)
「頬に哀しみを刻め」で、このミステリがすごい2024年版【海外篇】第1位となった作家の最新作
ヴァージニア州の小さい田舎町。郡で初の黒人保安官は、連続殺人事件に挑むが!?・・
第1作目の「黒き荒野の果て」も好評のクライム・ノヴェルでした。
「ワインレッドの追跡者:ロンドン謎解き結婚相談所」 アリスン・モントクレア(著)
人気謎解きミステリシリーズ最新作
戦後ロンドン。ワインレッドのコートを着た女に尾行されていると気づく結婚相談所の経営者アイリス。自宅には、戦時中の情報部員だった元恋人が来ていた。しばらく潜伏すると言われたアイリスは、グウェンの家に泊めてもたうが、後日、アイリスの部屋から女性の死体が発見され!?・・
4月発売 注目ミステリ小説
注目! 「ミレニアム7 鉤爪に捕らわれた女」 カリン・スミノフ(著)
人気北欧ミステリシリーズの最新作
「ミレニアム6 ~死すべき女」から5年。スティーグ・ラーソン、ダヴィド・ラーゲルクランツと著者が代わり、今作より、カリン・スミノフとなる。
「ドラゴンタトゥーの女」に始まる北欧ミステリブームの火付け役ミレニアムシリーズ新章の開幕!
「身代りの女」 シャロン・ボルトン(著)
2024年最大のミステリ話題作
パブリック・スクールの優等生6人が、大事故を起こしてしまう。20年後、ひとり罪をかぶったメーガンが、5人の前に姿を現わす。心に罪悪感を抱えて生きてきた者達の先には!?ーー 予測不能サスペンス。
3月発売 注目ミステリ小説
「炒飯狙撃手」 張 國立(著)
台湾発の謀略スリラー
実在の未解決事件(1989年ラファイアット事件)をモデルにした小説。
炒飯の名手で一流のスナイパーが指令を受け、ターゲットを射殺する。しかし、自らも狙撃される。定年退職が間近の刑事が現場へ向かうが!?・・
注目! 「両京十五日 2:天命」 馬伯庸(著)
「両京十五日:凶兆」の 第2作目
中国歴史ミステリの傑作
皇帝暗殺まで、残り7日。皇太子は陸路で北京を目指すが、途中、白蓮教徒の男と出会い衝撃の事実を知らされ!?・・
「あの夏が教えてくれた」 アレン・エスケンス(著)
バリー賞など3冠の「償いの雪が降る」著者による青春ミステリ
15歳の少年ボーディは、父を亡くし、母親と田舎町で暮らす。高校に馴染めず、友達もいない中、町で事件が起きる。隣人のホークのかつての部下の黒人女性が、不審な失踪を遂げる。ボーディーは、現実に悩みながらも成長するが!?-
2月発売 注目ミステリ小説
注目!「両京十五日 1:凶兆」 馬伯庸(著)
中国歴史サスペンス超大作
現代中国を代表するミステリ作家で、累計165億回再生越えの大ヒットドラマ「長安二十四時」の著者
15世紀の中国、明の時代。北京から南京に遣わされた皇太子が、爆発による襲撃で襲われる。北京にいる皇帝も命を狙われていることを知った皇太子は、南京から北京へ向かうが刺客が襲ってきて!?ーー
「7月のダークライド」 ルー・バーニー(著)
青春ノワール
バリー賞、ハメット賞など4冠を受賞したクライムノヴェル「11月に去りし者」の作家の最新作
「11月に去りし者」は、このミステリーがすごい!2020年版【海外編】第6位、第11回(2020年)翻訳ミステリ大賞なども受賞しています。
「友情よここで終われ」 ネレ・ノイハウス(著)
ドイツミステリの女王による<刑事オリヴァー&ピア>シリーズ最新作
「悪女は自殺しない」に始まり、ドイツで累計550万部の警察小説シリーズ。
失踪した著名な編集者・ハイケ。彼女が介護していた老人が2階で見つかる。被疑者には、彼女に作品の剽窃を暴露されたベストセラー作家が浮かぶ。出版社長など、怪しい人物が増えてきて!?・・ 出版業界を巡る泥沼の事件とは!?-
「有名すぎて尾行ができない」 クイーム・マクドネル(著)
「平凡すぎて殺される」に続く、ノンストップ・ミステリ 第2弾
平凡すぎる顔が特徴の青年ポール。恋人のブリジット、元警官のバニーと共に、探偵事務所を始める。そこへ、国中が注目する不動産開発詐欺事件の被告人3人組の愛人が浮気調査をしてほしいと現れ!?・・
1月発売 注目ミステリ小説
「受験生は謎解きに向かない」 ホリー・ジャクソン(著)
「自由研究には向かない殺人」の前日譚
「自由研究には向かない殺人」は、〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!【海外篇】第1位となりました。続編も各種ミステリランキング上位となりました。
高校生のピップに招待状が届く。友人宅で、架空の殺人の犯人当てゲームが開催されるとのこと。舞台は1924年。孤島の大富豪の館で、参加者は、同級生など7人。開始早々、館の主が刺されて死亡しているのが発見され!?・・
シリーズ3部作は「自由研究には向かない殺人」「優等生は探偵に向かない」「卒業生には向かない真実」が発売済みです。
「悪い男」 アーナルデュル・インドリダソン(著)
北欧ミステリの人気【エーレンデュル】シリーズ第7弾
「湿地」に始まり、2年連続ガラスの鍵賞となった「緑の女」など、北欧ミステリを代表するアイスランド作家の最新作
レイキャビクのアパートの一室。レイプドラッグを所持していた男の死体が発見される。。レイプ常習犯と思われる男は、被害者に復讐されたのか!?・・ 犯罪捜査官エーレンデュルが行方不明の中、部下のエリンボルクは、現場に落ちていたスカーフの香りを頼りに捜査を始めるが!?・・
「検察官の遺言」 紫 金陳(著)
中国で大ヒットしたドラマの原作「悪童たち」で有名になり、「知能犯の時空トリック」で話題を呼んだ作家の最新作
地下鉄で拘束された張弁護士。彼のスーツケースには、江検察官の遺体が入っていた。。当初、犯行を認めていた張弁護士だが、突如、法廷で無罪を主張し!?・・